星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【感想】ニューダンガンロンパV3 Chapter 1:彼女の覚悟

おはっくまー! Chapter 1をクリアしたので感想を書き殴りたいと思います。
Chapter 1までと、ダンガンロンパ無印、2、3のネタバレがありますのでご注意ください。Chapter 1を最後までプレイしていないとお読みになってもよく分からないと思います。




Chapter 1 私と僕の学級裁判

一言で言うと絶望しました。もう希望ヶ峰学園に似てるとか似てないとかどうでもよくなっちゃいました。

ダンガンロンパは期待を裏切りませんね。
1~3のいずれでも初めの事件はプレイヤー/視聴者に決定的な衝撃を与えるものでしたが、今回はちょっとさすがに予想の斜め上をいく展開で、今までの比ではなく絶望しております。
うぷぷ…うぷぷぷぷ……(血の涙)




(非)日常編

脱出できそうでできない超難易度のダンジョンをつくっておくという首謀者の悪知恵には脱帽しました。
制作者の話だと一応最後まで行けるらしいですが、最後まで行ったところで脱出できるわけではないんだろうなあたぶん。
とにかく、挑戦すればするほど絶望してみんなの心がバラバラになるし、「もうこれコロシアイするしかねえな」って考えになるんですよね。タチが悪いや。

赤松が空回りしていてかわいそうでした。でも赤松の精神力が高すぎることはよく分かった。そりゃ王馬たちが弱音吐くのもよく解ります。

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……それにしても、物語開始時点で主人公である赤松の精神力が限界突破してるって、1、2を考えてみればおかしいことだったんですよね。
この時点ではああなる可能性に気づいていなかったから、僕は「こんな強い女の子と一緒なら、この先どんな事件も怖くないや!」と無邪気に思っていました。


体験版でもらえるネイルブラシは白銀・天海とのイベント用でした。てかほぼ天海。

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白銀の顔w 彼女のコメントにも禿同です。

今回は女性主人公だから女性プレイヤーに配慮してこういうサービスシーンを作ったんだろうなー、マジでリア充爆発しろよボケェ、くらいにしか思っていなかったこの場面ですが、Chapter 1終了時に全く別の感情を持って思い返すことになるとは……。


今回の見せしめ枠はまさかのモノクマでしたね。一瞬百田が殺されたのかと思ってハラハラしました。
モノクマーズってドジっ子ってレベルでないドジっ子のような……? むしろお父ちゃんに殺意持ってるんじゃね?


そしていきなり2-4的な動機(しかも死に方がよりエグい)を提示されました。
ハードル高くない!? 前2作の最初の動機がかすんで見えるよ!


この動機により、ついに事件は動き出します。

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おっ、図書館さんフラグキターッ!! と思ったのは僕だけではないはず。
もう2chとかの予想で図書館さんは死ぬものと確信していたので「ふふーんお前がどんな死に方をしようが僕はショックを受けないぜざまあみろ!(イケメン爆発しろ!)」と思いながら彼を見送りました。

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帽子をかぶっているのは十円ハゲがあるからとか予想してごめん最原。

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短い間に絆を深めた赤松と最原。微笑ましくて心がぽわぽわしました。
しかし……この場面も後で見返すと……。CP厨と言われても構わないからV3のベストカップルに認定していいですか(涙)。




非日常編~学級裁判

やっぱり天海が殺されたよ! ウェーイww と当初は張り切っていたのですが。

1と2のChapter 1の衝撃にさらにプレイヤー自身へのダメージも加えた絶望丼特盛ともいうべきものでした。

フラグ管理が大変だから最初からそれはないだろうと思っていたのに。
あんなに最原と仲良くなっていたのに。
主人公っぽさ満点だったのに。
……ああ、だからこそですね。僕たちが必死で張った予防線をダンガンロンパはいつも余裕で突破してくるんですよね。久しく忘れていました、この絶望感。


物語に没入してしまってほとんどスクショしていないのですが、見事な叙述トリックでしたね。

殺害のトリック自体はわりと早めに思い至りましたが、「これって最原か入間しかできる人いないよね? でもカメラを取り付けたのも本を並べたのも赤松だし……赤松がわざわざそんな都合よくやってくれるのかな?」とか、完全に術中にはまっていました。
しまいには「もう天海の自殺でいいのでは?」などと思っていましたよ。

そうですよね。冷静に考えたらそれしかないんです。
でも、僕は気づかないうちに赤松に感情移入してしまっていて、その可能性を考慮できていなかったんです。
主人公がプレイヤーの分身であるとは限らない……1、2がそうだったからといってV3も同様であるとはいえなかったはずなのに。

うわああああん!! 赤松!! 天海!!

赤松と天海には、首謀者を暴こうとする強い意思がありました。
それが、こんな悲劇を引き起こしてしまうなんて。ネイルブラシイベントであんなに仲睦まじそうにしていた二人が、意図せずクロと被害者になってしまうなんて。
きっと協力し合えば悲劇は防げた、のかもしれないけど、タイムリミットを迎えてしまったのかもしれない。だからこれはどうしようもないことなんですが。

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赤松……自分の今までの言葉を嘘にしないために、自ら死を選ぶとは……。
彼女の遺志は、みんなの胸に消えない傷とともに深く刻み付けられるのだろうけど、僕はそんな終わり方を迎えてほしくなかった……。


これが、赤松の精神力が最初からMAXだった理由なのですね。
赤松はここで死ぬ。そしてその強さを受け継いだ最原が、彼女の死を引きずりながら今後この物語の主人公を務めていくんですね。

ダンガンロンパ1のヒロイン枠の死。
スーパーダンガンロンパ2のリーダー枠の死。
そして新要素である主人公(だと思っていた)枠の死。

これら全ての要素を兼ね備えたChapter 1は、まさに、新シリーズにふさわしいコロシアイ学園生活の幕開けと言えるでしょう。


いやーあれですね。体験版は罠でしたね。体験版で苗木たちがあんなにも赤松を主人公と言いまくっていたから、赤松に愛着が湧いてしまったんです。きっついですねこれ……。




学級裁判後の謎シーン

赤松が死んじゃったショックでスクショ撮ってなくてぶっちゃけどうでもいいんですが、葬式的な場面で、16人分の遺影があり、赤松だけがはっきり見えるようになっていて、「彼らを喪ったのは人類全体の損失だ」「事故ではなく“あいつら”の仕業に決まってる」みたいなことを誰かが言っています。

うん、どうでもEー! 今は悲しみに浸らせてくれ。




システムについて

Prologueの感想で全く触れていなかったので、今回軽く書いておきます。


  • 一度Chapter 2に入ったセーブデータでは、スクショが撮れなくなる仕様になっています。ネタバレ防止にかなりの効果があると思います。
    (ただ、Chapter 1をやり直してもスクショが撮れなくなってしまったため、この記事も文字ばかりの不毛な感じになってしまいました)


  • Vitaですが音質が少し気になります。真宮寺と獄原の声が大きすぎる。
    来週音質修正パッチが出るらしいので、出たらすぐにダウンロードしようっと。


  • メインメニューかっこいい。ペルソ……いえ、なんでもありません。


  • 通信簿イベント(正式には「シンミツイベント」というのですね)がExtraから見返せるようになったの、非常に良いと思います。
    今までは、見たくなったらもう一度最初からやり直さないといけなかったので。




キャラについて

絆イベントとメインストーリーで気になったキャラの感想と、モノクマーズの悲しい事件についても言及したいと思います。

実は、赤松が死んでしまったのがショックすぎて、Chapter 2をしばらく進める気にならず、(非)日常編の自由時間を繰り返しまくって赤松サイドの絆イベントを全員分埋めることに没頭していました。

赤松の絆イベントって2までしかないんですね(クリア後に増えるかもしれないですが)。
最初、赤松がクロになると知らずプレイしていたとき、獄原にいくら喜びそうなプレゼントをあげても絆イベント3が起こらないのでナンデー?と思っていましたが今考えると……ウウッ(涙)。

それにしても、これから絆イベントは最原で進めることになるわけですが、Chapter 1でじっくりと描かれた赤松との絆のことを思うと、とても女子を攻略する気分にはなれないです。
仕方ないので、クリア後にスクールモード的なものが解放されるまでは、男死との会話を楽しみたいと思います。



入間美兎

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かわいいです。「へけっ」というボイスが特にかわいい。

ただ早速暴言に拒絶反応が出始めました。

たまに下のスクショのように「よくぞ言ってくれた!」みたいなのもあって良いですけどね。

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王馬小吉

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予想に違わず小憎たらしいですね。とにかくとっかかりさえあれば色んな人に突っかかる。特にキーボのことは(いじり相手として)気に入ってるのか頻度が高い。

びええ~って泣いてるときの声は面白いです。あとこの顔怖すぎワロタ

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キーボ

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困惑/がっかりしているときの顔↑がかわいいです。
でもなんで絆イベントの最後の台詞ちょっと乙女ゲー風なの!?



獄原ゴン太

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なんか色々間違ってる気がするけどいい子です。ショタ最高。
学級裁判までずっと獄原にアタックしていたから、獄原が赤松をかばってくれているのが、仲良くしていたおかげだと錯覚できて嬉しかったです。

指2本でマンホールを持ち上げているのには笑った。もしや力自体はオーガ並みでは? 「よいしょっと」じゃねえよww



白銀つむぎ

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赤松の女性キャラの絆イベントでは白銀が一番好きです。すごい女子っぽい会話してるなあと思う。
赤松が死ななければ、絶対いい友達になっていたと思うとまた涙が。

普段の会話についても、漫画やアニメをそこそこ嗜む身としてもネタが多くて面白かったです。ボイスの「やらないか!」は言われるたびに噴く。

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これすごい笑いました。うん正直考えるよね、そういう状況になると。



真宮寺是清

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ここだけ見ると美しいんですけどね。
野口さんみたいな笑い方がツボ。お姉さんがいるとか言ってるけど人形じゃないだろうな



茶柱転子

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真宮寺の「愛する人のためなら~僕にだってあるから」に対して上の台詞。ストレートwめっちゃ好きww

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こんなこと言ってますが、男子のことは「男死」と呼ぶだけで、ちゃんと会話はできるし意見も聞けるみたいですね。獄原のことなんて学級裁判の後半で褒めていましたし。
もうお前男死って言いたいだけだろ。

夢野に並々ならぬ執着を抱いているようですがボクサー枠ですかね。



百田解斗

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「ハグするか?」はどうかと思うけど普通にいいやつ。それだけに首謀者だったらショックがすごそうです。



夜長アンジー

端々で怖さが見え隠れする狂信者。見た目はかわいいのに……。

実はこの人だけ絆イベント1しか埋まらなかったんですよ。
神様に貢ぎ物をしろ的なことを言ってくるので、品を変えて何度かプレゼントすればいいんですかね? クリア後に攻略情報に頼ろうと思います。



モノクマモノクマーズ

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はいアウトーwww

真宮寺に容赦なくツッコまれた中途半端な妖怪ウ●ッチネタは置いといて、まさかのモノクマーズ内での殺人、いや、殺ロボ?が起こりましたね。
状況を見るに、モノダムがモノキッドのハチミツの中に何かラリる薬を入れてだんだんおかしくさせていったって感じでしょうか。そして赤松のおしおきに乗じてモノキッドを殺害と。
おしおきの場面で映っている血?って赤松のではなくモノキッドのですよね。

モノキッドがおかしくなってるの、敵とはいえ正直すごく怖かったです。意味の通らないことを喋り続けるとか、人間でも怖いのにAIだと余計怖い。
もしかして次のおしおきのときもモノクマーズの誰かが死ぬんでしょうか。モノクマも「僕にはスペアがあるけどオマエラにはないよ」って言ってたもんなあ。さもありなん。





Chapter 1はこんな感じでした! 結構長くなってしまいました。
残りのChapterの感想は以下の記事に書きました。


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※本記事で青文字になっている部分およびゲーム画面のスクリーンショットは、全て『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』からの引用です。