星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【感想】進撃の巨人22巻:エレン中二病疑惑

皆様こんにちは。赤城です。

進撃の巨人』22巻を読んだので、感想兼思い出話を書いていこうと思います。

※他の巻の感想はページ下部の「関連記事一覧」からご覧いただけます。



アニメSeason 2おめでとうございます!

進撃の巨人は6年くらい前から単行本が発売されると欠かさず読んでいます。あの服を破かれそうになって怒っていたエレン君がここまで来たとは感無量です!

4月からアニメ「進撃の巨人」Season 2も放映していてファンとしては盛り上がりたいところですが、始めからグロさフルスロットルだったためイマイチ大威張りで喧伝できない状態です。エンディングテーマもめっちゃ心にクるし。

そういえば第1期もちゃんと全部観てない気がするなあ。スプラッタ超苦手なんですよ。じゃあなんで漫画は読めるのかって? そりゃ絵があまり怖くないグロシーンに差し掛かったら感受性をシャットダウンしているからです。




22巻で印象に残った場面

その前に21巻を読んで一言

マブラヴよりもクレイモアに似ている気がします。



あらすじページ

大幅変更されてました。21巻で一気にぶちまけたせいですね。分かりやすくて良いと思います。



第87話 境界線

  • みんなあぁ やめろおぉぉ!!
    曹長ホントクソだな。まあ彼くらい狂ったマインドの持ち主でないとあの仕事はできないのかもしれませんね。



第88話 進撃の巨人

  • お前は壁の外に出た
    うおおおおお!! 壁ーのそーとへー! またー会おーうぜー!! アニメ第2クールのエンディングテーマめっちゃ好きやねん。
    https://www.youtube.com/watch?v=u2YSzzXb2I4

    莫大な対価を支払わなければ自由は得られない、か。そうだよな~エレンたちだって仲間を大勢犠牲にしてやっとここまで来られたんだもんな。グリシャとクルーガーだけでなく、今までのことを色々フラッシュバックさせつつ気持ちが奮い立つ一幕でした。



第89話 会議

  • 何で誰もいないのに独りで喋ってたの?
    執拗に追及するハンジ。おいエレン、顔がオルオになってんぞ。このノリ久しぶりに見た気がします。後で総統が納得してるのにも笑った。


  • 悪趣味な野郎だ 絶対にモテない
    ライナー先輩、安定の扱われ方でした。


  • 私はその日から『ユミル』と呼ばれた
    エルディア人の新興宗教みたいなものですかね。「イルゼの手帳」のあの巨人も新興宗教の一員だったのではないかと。たぶんマーレ人に取り囲まれたときに右端にいて、一緒に落とされた人ですね。最後までユミルのことを信じていたのでしょう。ここまで細かく考えてあるのすごいなあ。


  • ミカサやアルミン みんなを救いたいなら
    エレン・クルーガーがミカサやアルミンのことを「覚えていた」。やっぱりループしてるんですかね。マブラヴの影響受けてるって言ってたし。

    あるいは、「全ての巨人、全てのユミルの民は、空間を超越した道で始祖の巨人=座標へつながっている(88話)」とのことですが、もしかして空間だけでなく時間も超越しているのかも。だからときどき誰かの記憶がふっと思い浮かぶのかもしれません。



第90話 壁の向こう側へ

  • 俺たちは奴らをほぼ一年で淘汰しちまった
    マジか。そうするとエレンたちの活躍の場は海の向こうだけになっちゃいますよ。


  • 動けない…のか?
    お母さんと同じ症状だねコニー。この巨人だけはみんなトドメを刺さなかったようです。なんだか切ないですもんね。


  • ああぁぁあぃ
    何やってんだwww 楽しそうで何よりです。



    嘘予告

    結局その展開かwwww




    気になる伏線

    この2巻くらいで世界の謎がガンガン解明されました。壮大な伏線が大好きな自分としては、ワクワクするのと同時に「全部なんとなく解っちゃって後はひたすら人間ドラマになったら読み続ける自信ないな……」とか不安になっていたのですが、よく考えたらまだ伏線は相当残ってますね!


    1. アニがライナーとベルトルトの仲間に加わったタイミング
      ライナー、ベルトルト、マルセルの3人で壁を壊そうとしていた時にはいなかったですよね。

      2017.6.5追記 アニメ35話で、4人で壁内に向かっていたらしい描写がありました。


    2. ライナー、ベルトルト、マルセルが人間の状態で壁まで移動していた理由
      巨人になって移動していればユミルに襲われることもなかっただろうに(ベルトルトはともかく他2人の巨人は歩けたはず。たぶん)。だいたい巨人状態だったけど疲れるからときどき人間に戻っていて、そのときちょうどユミルに襲われたとか? なんか釈然としません。

      2017.6.5追記 アニメを観るまで忘れていたのですが、ずっと巨人化していられるわけではなくて時々休まなきゃいけなかったんでしたね。ただ、あそこでなぜあんなにくつろいでいたのかが謎。保存食などを食べながら移動すればいいし、襲われた時巨人化すればよかったのに。

      24巻で判明


    3. ユミルがマルセルから奪った巨人の能力
      結局どんな能力があるのかもよく分からないまま死んでしまいました。まあ大陸側のエルディア人に奪われたのならそのうち出てくるだろう。

      23巻で判明


    4. 進撃の巨人」「女型の巨人」「四足歩行巨人」の能力
      始祖は無知性巨人を操れる、獣は遠投がすごい、鎧は硬い、超大型はデカくて高温の蒸気が出る、と特徴的です。しかし他3つはイマイチよく分かりません。

      「九つの巨人」のそれぞれの能力に何かしらの共通項がある可能性は高いと思います。例えば、人間の身体機能を象徴しているとか、既に絶滅してしまった強力な生物の能力を受け継いでいるなど。とすると、他3つも何かしら特徴があるんじゃないでしょうか。

      24巻である程度判明


    5. ユミルの民の巨人化能力のメカニズム
      他の民族が巨人になれないのが謎。他の人間たちとは異なる種なのでしょうか。


    6. 壁になっている巨人も特別な巨人か
      硬化は意識しないとできなそうですが、始祖の巨人がいればそこらへんも自由に操れるのか。


    7. 「東洋人」「アッカーマン」の記憶と秘密
      彼らが継承していた記憶についてはまだ明かされていなかったと思います。巨人化能力の知られざる歴史か、巨人になる呪いを解く方法あたりですか。

      また、ミカサとリヴァイに共通してみられるアッカーマンの強さの秘密も不明なままです。

      →「東洋人」については24巻で新展開あり


    8. ミカサ父が普通に「アッカーマン」を名乗って暮らしていた理由
      アッカーマンに関連して話題がだいぶ昔に戻るんですが。駆け落ちしたにせよ円満に家を出たにせよ暗殺者の家系の名字をそのまま使うって普通ありえないと思います。シガンシナあたりなら知ってる人はいないと考えた、なんてことはないですよね。


    9. 王家の人間とそうでないユミルの民とで始祖の巨人の力の発現に差が出る理由
      ファンタジーでは説明もなしによく出てくる設定ですが(王家の者にしか使えないはずの剣をなぜ彼が!?)、それなりの理屈はあると思います。遺伝子異常かな?


    10. エレン・クルーガーがミカサやアルミンを知っていた理由
      感想の方にも書きましたが、ループしているのか始祖の巨人の力かといったところですかね。

      回想の中でクルーガーがエレンになってるところもあったので、クルーガーは実際にはそんなこと言ってなかった(クルーガーの記憶をエレンの意識が侵食している)可能性もなきにしもあらずですけど、あれだけ意味ありげに言っといてそれはありえないんじゃないかと。


    11. 「九つの巨人」の力を継承した者の寿命
      13年とクルーガーは言っていました(88話)。しかし、グリシャがキースに壁外で保護されたのは、エレンが15歳の時(キースが過去を打ち明けた時)から数えて20年前。エレンは10歳の時に巨人の力を継承したので、グリシャは実際には2年ほど長く生きていたことになります。

      壁内人類など望ましくない人間に継承させないため、言い伝えの真相を確かめないまま13年で継承を行っていたのかもしれません。しかし、クルーガーの様子を見る限り、間違っているというわけでもなさそうです。

      1つの可能性としては、もはや妄想に近くなりますが、壁内と壁外では暦が違うことが考えられます。暦や文字、宗教などといった民衆を支配するシステムを自分たちの都合の良いように作るというのはよくある手です。以前話題になった太陽が西から昇って東へ沈むという不可思議な現象も、もしかしたらわざと方角をあべこべにしているせいかもしれません。もし予想が合っていたとして、これらがどのような都合から行われているかは分かりませんが。


    パッと思いつくだけでもこんなにあります。よかったよかった。




    キャラクターについての思い出話

    ブログに進撃の巨人の感想を書くのは初めてなので、各キャラについての22巻時点での所感を述べておきます。

    ベルトルトのところにも書きましたが、以前の巻の出来事はかなり感銘を受けていても忘却の彼方になってしまっているため、後でもう一度最初から読んで書き直したいです。


    エレン・イェーガー

    巨人の力を手に入れてしまったけど俺TUEEEEE!!にはなれず、他の人に色々フォローしてもらっているところに好感が持てます(本人は不服でしょうが)。

    最近エレミカのフラグが立ちつつあって、ジャンミカ推しの私はビミョーな気分になっています。でもミカエレは好きです。

    22巻の終わりで髪の毛長くなってたけど絶望的に似合わないですね。早く切ってほしい。



    ミカサ・アッカーマン

    エレンを病的にセコムするナイス腹筋ガール。話を重ねるごとに美しさに磨きがかかってきました。兵長のことをあのチビと言ったのが未だに忘れられない。これからも末永くエレンセコムを続けてほしいです。


    アルミン・アルレルト

    虫の息になってしまったときは本当にどうなるんだろうと心配になりました。はたして再びゲスミンになる日は来るのか。……いや~、近いうちに来そうです。「ヒストリアに巨人になってもらったよ^^」とか言って。

    そういえば、超大型巨人になったんですよね。巨人化したらどんな感じになるのか想像もつかないなー。やはりベルなんとかさんから記憶とかある程度は受け継いでるんでしょうか?



    ジャン・キルシュタイン

    よく見るとイケメン。最近大して何もしてないですが、コニーと並んで一番共感できるキャラです。死ぬなよ!



    コニー・スプリンガー

    普通にいい奴だと思います。今まで目立った活躍がない(お母さんが巨人になったくらい?)からそろそろ活躍してもいいんじゃないかな。ここまで生き残ったのに死なれるのはイヤだよ!



    サシャ・ブラウス

    このまま芋女感を維持していってほしいです。確か作者が一度殺そうとしたけどやめたんでしたね。ということはもう何をしても死にそうにないので安心。



    ライナー・ブラウン

    「結婚しよ…」などの言動から、私の中では勝手に変態のイメージがあります。でももう出てくるとしたら真剣な場面しかないですよね。もうライナーがいじられてる時のあの独特のノリを見られないと思うと残念です。



    アニ・レオンハート

    2年くらいずっと眠り姫状態ですね。エレンとのフラグをぶん投げたままで。そういえばマルロやヒッチと同じ班だったんでしたっけ。もし起きてマルロが死んだことを知ったらまた責任感じるんだろうなあ。



    ベルトルト・フーバー

    無口な分内面の葛藤がすごそう。進撃の巨人ベルトルトsideなんてあったら面白いと思います。連載終了後に出してくれないかな。

    19~20巻でライナーを凌ぐ怒涛の活躍ぶりをみせていましたね。あれを読んで進撃で一番好きなキャラになりました。……ということをこの記事を書いた後19巻を読み直すまですっかり忘れていて最後まで影の薄いキャラとか言ってました。ごめんねベルなんとかさん。この項だけめっちゃ書き直したよ。



    クリスタ・レンズ→ヒストリア・レイス

    意外と毒舌。王様頑張ってください。まだだいぶ色々とありそうですが。夜道とアルミンに気をつけてね。



    ユミル

    どうしてヒストリアと結婚しなかったのか。アニメで美しい声で喋っててびっくりしました。もっと低くてかすれた声をイメージしてたので。



    マルコ・ボット

    死んだのが序盤すぎて語れることがあまりない。同期の中で一番まともだったことだけは覚えてる(王に忠誠を誓ってるところ以外)。死んだのを信じたくなくて、マルコ黒幕説とか必死で考えていましたね。



    リヴァイ・アッカーマン

    言葉遣いの汚ねえおっさんお兄さんですね。初めは任務遂行のためなら感情など捨てる!ってタイプだと思っていましたが、顔と言葉に出ないだけで意外と情が深い。リヴァイ班の悲劇は泣きました……。



    エルヴィン・スミス

    人類のためと思いきや自分の知識欲のために行動していた業の深い人だった。そういうの大好きです。

    特に何も意識してないのに顔芸がすごかったように思います。やはりアルミンといい眉毛が太いと話題に事欠きませんね。



    ハンジ・ゾエ

    巨人が人間だと分かった今、彼(彼女)の研究はどこに向かうのでしょうか。モブリットが死んじゃったのはホント悲しかったです。








    最後までお読みくださりありがとうございました。

    23巻の感想は以下の記事に書きました。よろしければご覧ください。
    他の巻の感想も以下の「関連記事一覧」よりご覧いただけます。








    ※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。




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