PS時代の不遇の良作ベアルファレスをPSアーカイブスで買いました。
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2000/09/28
- メディア: Video Game
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結論から言うとなかなか楽しい。
なのでダイマのためプレイ日記を書いてみようと思います。
当然順繰りにネタバレしていくことになります、ご注意ください。
「ベアルファレス」の楽しいところ3つ
はじめにベアルファレスの何が楽しいかお伝えしておこうと思います。こんな長ったらしいプレイ日記を書いて結局何を言いたいかというと:
プレイ日記を通じてこれらの点を少しでも感じていただだければ嬉しいです。
「黄昏の時代」の幕開け
まずはオープニングムービーが流れます。このゲームは設定が多いので、オープニングムービーを補足する形でだいたい説明いたしますね。
「アノイア教」という二神教により他の宗教が淘汰されたおかげで、人々は大きな争いを起こさず千年余りの間そこそこ平和に暮らしていました。
しかし、その間に貴族や聖職者、富裕層の腐敗は進み、一般の民衆の生活はどんどん苦しくなりました。
そんなとき、二大国「アスロイト」と「バイレステ」の間にある山脈で大地震が起き、不思議な石「アザレの石」が見つかりました。
その石は自ら光を発していて、その光を浴びた者を不老不死の体に変えたのです。
アスロイトとバイレステが石を見つけるために発掘を命じた結果、伝説の「太陽帝国」の首都「アスラ・ファエル」が発見されました。
アスラ・ファエルにはたくさんの財宝が眠っていますが、それを守る魔物たちもどこからか湧いてきます。
形骸化した軍隊しか持っていない二大国はこれを封鎖し、腕に自信のある冒険者を身分を問わず全世界から募って財宝を探させることに決めました。
時はアノイア歴5098年、アスラ・ファエルが発見されてから40年余り後のこと。
14人の新米冒険者が遺跡の町「カルス・バスティード」にやってきます。
ある者は財宝を得て家族や村を救うため、ある者は英雄になるため、またある者はなんとなく興味があったから……。
彼らがこの町に集ったこの時が後世で言う「黄昏の時代」の始まりであると知る者は、その時誰一人としていませんでした。
初めはそんなでもないのですが、話が進むとヨーロッパじゃん! キリスト教じゃん!(大興奮) ってなりますよ。
教皇がいるし地形もなんとなくヨーロッパ。
そしてキャラによっては想像以上にそれっぽいエンディングになります。
それにしても、これから主人公がなんらかの活躍をするわけだから、普通はその後平和な時代になるんじゃないかと思われるでしょう。
しかしあくまで彼らが生きるのは「黄昏の時代」の幕開け。さらに言えば、その時代の幕を切って落とすのも彼ら自身なのです。
最後にこの言葉の意味を知るとき、プレイヤーが抱くのは希望でしょうか、それとも絶望でしょうか。
カルス・バスティードに到着!
物語はカルス・バスティードの総督府から始まります。白髪のおっさんが町にやってきた冒険者についての書類をまとめています。
主人公はこのおっさんに面接を受けて、自分の性別・名前・出身国・身分・目的を教えるわけです。
組み合わせによっては「アザレの石を見つけて永遠の命を得たい上級貴族」とか「金儲けに来た聖職者」とかクズ面白いロールプレイも可能ですが。
今回は気の向くまま、こんな感じにしました。
クラスダール王国という辺境の国に生まれ育ち、相当に苦学して遺跡研究者になったのでしょう。
おっさんからも「平民出の学者か、苦労したんだろうな」と褒めてもらえました。
ちなみに使える武器の種類は身分によって決まっています。
ロミちゃんは農民なので両手剣となります。
広範囲に攻撃できて威力も高いため、アクション慣れしていない人には一番使いやすいと思います。
中盤で強力な両手剣も手に入りますしね(意味深な笑顔)。
オリエンテーション
おっさんの面接を通過して、総督府の大広間でオリエンテーション開始。おっさんはオイゲンさんというらしいです。
残念ながら攻略対象ではない。くたびれたおっさんを攻略できるゲーム……もっと増えてもいいと思うんだ……。
ガタイのいいおっさんその2。バルデスさんはこの町を取り仕切っているんだそうで。頼りになりそうです。
クムランさんはアスラ・ファエルの研究者です。ロミちゃんの同業者ですね。
新進気鋭の研究者としては、アスラ・ファエル研究の第一人者と言えるこのお方とは仲良くなっておいた方がよさそうです。
彼らから、遺跡探索の際の諸注意や、正式な居住権を得るには遺跡の奥で出現する「太陽の宝玉」を手に入れる必要があるなどのお役立ち情報を教えてもらい、宿舎まで用意してもらえました。
こんなに至れり尽くせりなのは、この町までの山道で土砂崩れが起こって大半の冒険者(予定)が町に辿り着けなかったせいでしょう。
町は半年に一度だけ城門を開き人の出入りを許す以外は、外部と完全に遮断されているのです。
なんだか嫌な予感がしますね。まあとにかく先に進みましょう。
宿舎にて
オリエンテーションが終わった後、総督府で武器を受け取っていたため、宿舎への到着がちょっと遅れてしまいました。
第一村人発見!
猟師のパスカ君もとい山猿が階段の踊り場から出迎えてくれました。
今回はこの人を攻略(?)します。
猟師といえば偏屈なイメージがありますが、彼は気さくで物分かりの良い奴です。
山猿というニックネームの由来は第2話でお伝えします。
どうでもいいけどステータス画面と会話ウインドウで顔違いすぎじゃね?
どいつもこいつもまるで別人みたいな顔してるんですよね。どっちかにしてほしかった。
他の面々は以下のような感じ。クリックで拡大してご確認ください。
なかなか幅広い需要に応えてくれそうな顔ぶれです。絵柄が昔のファイアーエムブレムに似てるそうですが気にしない気にしない。
【相性】はいわゆる好感度ですね。
主人公の出身や目的によって初期の【相性】が設定され、イベントでの選択肢や、特定のイベントに連れていくかどうかによって変化していきます。
【相性】が「最高」になった仲間は、楽しいイベントが見られたりちょっとしたときのセリフが変わったりします。
なお、永遠の命を求める上級貴族とかだと初めから約半数との【相性】が「悪い」になっていて面白いです。
ここからは、基本的には各自の部屋を訪ねて一緒に冒険に行かないか誘うことになります。
ロミちゃんはパスカ君を1人目のパーティーメンバーにしました。
プレイヤー的にはもちろん攻略したいから選んだのですが、ロミちゃんとしては、まあ最初に話しかけてくれたからなんとなく選んだくらいのノリでしょう。
2人目はディアス様にしました。
ディアス様はこんな感じのアンフレンドリーなクールガイで、魔法攻撃が得意です。
しかし残念なことに物理攻撃時の掛け声が「ぬぅん↑」。飲み会帰りのおっさんかよ。
ロミちゃんが彼を選んだ理由? うーん、ビジネスライクに付き合えそうだからじゃないですかね。
試金石
2人を連れて早速遺跡へ行こうとしたところで、オイゲンさんに呼び出されました。簡単な仕事の依頼でした。
ロミちゃんは研究者と言っても農民の出ですから、研究資金は自分で稼ぐしかありません。
しかも出身地は遥かな僻地。この町に来るのに今まで貯めてきたお金は使い果たしてしまったことでしょう。
二つ返事で了承し、そのまま3人で出かけ……あ、
その前に色々な施設を回ってアイテムをいただいていかないと。RPGではおなじみの泥棒微笑ましい光景ですね。
遺跡の入口にはバルデスのおっさんがいました。
ロミちゃんたちに「時の行路図」(ポケモンでいう「そらをとぶ」機能を持っています)と「トラップカプセル」を渡すために待機していた模様。
このゲーム、レベルを上げて物理で殴るプレイもできますが、トラップを使って頭脳派な戦いをするのが楽しいようです。
各々のトラップカプセルにはトラップが内蔵されていて、遺跡の地形や魔物の動き方、それに他のトラップと組み合わせることによってさまざまな効果を生み出すことができます。
まあぶっちゃけ序盤以外はそんなに使わないのでやっぱり物理で殴ることになりますけど、可能な限り頭脳派プレイを試してみたいと思います。
さて、なんとここで衝撃の事実が明らかになります。
嘘でしょ。ちなみに29歳だそうで。プレイヤーの私(2017年現在)とさして変わらないじゃないか。
おっさんと別れて遺跡の中に入るなりディアス様がパスカ君のちょっとしたジョークに大真面目に反論し始めました。
1周目はただの冷血野郎という認識しかありませんでしたが、ひたすら理詰めで行動するタイプなのかもしれません。
パスカ君は呆れ顔で流していました。大人だなあ。
今回の敵はこのトカゲみたいなやつです。
最後の1匹を倒したときに出てくる結晶が「子竜の宝珠」と呼ばれてそこそこ高値で取引されるんだとか。
巣から無限に湧き出てきて面倒臭いので、パスカ君のトラップ「フレイム1」を使って殲滅しました。
火が付くと慌てて動き回って被害をどんどん拡大させていくので楽です。ただし油断していると自分も燃えるので注意が必要。
2日くらいで宝珠を手に入れて酒場に帰ったらオイゲンさんに「すごいね! みんなの相性が良かったんじゃない?」と褒められました。
パスカ君は照れていました。ディアス様については特に描写されていませんが、「相性が良いと立証するのは現段階では不可能」とか歪みないコメントしてそう。
くだらない脅迫
まとまった金も入ったことだし装備を整えてもう一度トカゲ狩りに、と思ったところで今度は教会に呼び出されます。申し遅れましたが、この教会にはティアラちゃんというピチピチの17歳の司祭の女の子とカドモンという胡散臭い助祭のおっさんがいます。
農民のアッシュ君の妹を助けるために1か月ほど時間を割き、遺跡のメイン部分(アスラ・ファエル)とはあまり関係ない「青の羨道」で薬の材料となる「ラフメルの葉」を探索してほしいと頼まれました。もちろん強制はしないとのこと。
一刻も早く生活資金を得たいロミちゃんにしてみれば、そんな仲良しごっこやってられないという感じです。
他の冒険者の皆様はどうなのでしょうか。
いるよねー、こういう奴!
このアーサー君は騎士階級という恵まれたご身分に生まれ、お父さんの影響で騎士道物語を読みまくり、正義のヒーローになりたくて来たらしいです。
馬鹿じゃねえの。とロミちゃんは思ったことでしょう。
(そんなことを言いながらも1周目はアーサー君とのエンディングを見ました。
彼の夢見がちな考え方が過酷な現実を前にしてだんだん変わっていく過程が描かれているのでオススメです。)
他の人たちも、少なくともうわべは手伝うつもりらしいですね。
ディアス様と没落騎士のレイアさんだけは手伝う気がない宣言をしてお帰りになりました。
当然ロミちゃんもどうするのと聞かれるのですが。
断るだろjk。感動的な音楽が流れてたのにピタッと止まるのワロタ。
アーサー君が怒ってきます。いやいやおまえはいったい何様のつもりだよ。こっちだって大変なんだよ。
この後ステータス画面を見ると、ほとんどの人との【相性】が大幅に下がっています。ウケる~。
翌朝アーサー君を冷やかしにいくとなんかまだ怒ってるんですが、
理論派のディアス様がいれば完膚なきまでに叩きのめしてくれます。超快感。
まあそうなるよね。
このゲームはこんな感じでいい子ちゃんな選択肢を選ばなくても物語が進むからめっちゃ気が楽です。いいえでループすることがない。
パスカ君をパーティーに誘ったらやんわりお断りされてしまったため、ディアス様とレイアさんを連れて冷血三人組で遺跡へ行きます。
さっさと下の階層へ進もうとしたところ、カドモンのおっさんがインネンつけてきます。やはり悪い奴だったようです。
青の羨道に入るのに必要な「雫の石」を自分が見つけたから、欲しければ買い取れとのこと。
ロミちゃん一行を人助け軍団と勘違いしたっぽいですね。
ここで例によってディアス様の論理攻撃が炸裂。
無事やり過ごせるかと思いきや、カドモンは下の階層への入口を封鎖しておいたとか言ってきます。開けてほしければ魔物を倒してお金を稼いでこいと。
さすがに殺すのはちょっと。まあロミちゃんも殺意は覚えてるでしょうけど、学者なので経歴に傷がつくのはアレなんですよ。てかレイアさん物騒すぎ何この人。
安定のディアス様が説得してくれました。頼りになるなあ。戦闘時はただの全自動傷薬使用係だけど。
仕方なく、冷血三人組は魔物から金を分捕ろう大作戦を決行します。
今回のターゲットはカピバラのキモい版みたいな魔物です。
この魔物、性別によって行動が違っていて、メスが人間を見つけると襲い掛かってくる一方、オスは臆病で逃げ回りながら石などを投げて攻撃してきます。
オスどもを遺跡内の罠まで追い込んで一網打尽だよっしゃあ!
魔物は一定時間内にたくさん倒すと多めにお金を落とすようです。何そのメカニズム。そもそも魔物が通貨を持ってるっておかしいだろ。
この点は中盤に明かされる事実によって一応説明できますが、RPGに日頃親しんでいる私たちにとって魔物が現行通貨を所持しているのは至極当然の物理法則なので深くは考えないでおきましょう。
お金を渡すとカドモンはあっさり次の階層への入口を開けてくれました。いかにも小悪党ですね。
ディアス様は冷静なフリをして内心ブチギレていたのでしょう、殺害予告をします。
ここでロミちゃん、何を思ったかカドモンに雫の石も渡すよう要求しました。
どうやら、青の羨道やその最奥にあるラフメルの葉に研究者として興味を持ったようです。気まぐれな子だな~。
いや、プレイヤー的にはパスカ君とディアス様を同時攻略するための苦肉の策なんですけどね。
ディアス様とレイアさんは「くだらん、付き合う義理はない」みたいなことを言って去っていきます。
……あれ、なんか一人で行くことになってしまいました。
次回、ロミちゃんはラフメルの葉まで辿り着けるのか!? ていうか山猿とほとんど一緒に行動してなくない?
ベアルファレスが面白そうだなと思ったらぜひご購入を! PSアーカイブスならわずか600円で楽しめます。
PSアーカイブスはこちら。
パッケージ版はこちらからどうぞ。
ちなみにこの方↓のネガティブプレイ(全員との相性を極力悪くする)は最高に面白いのでオススメです。※ただし、中盤あたりで更新が止まっています。
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