星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【感想】クラシカロイド第2シリーズ10話「リストvs.リスト 運命の鐘(ゴング)」:愛、それ即ちカネなり

全国1億3千万人のクラシカロイダーの皆様、こんにちは。赤城です。
クラシカロイド第2シリーズ(2期)10話の感想と11話予想を書きました。

※他の第2・第1シリーズの感想はページ末尾の「関連記事一覧」からご覧いただけます。




♪10 リストvs.リスト 運命の鐘(ゴング)

全体を通しての感想

リストさんが1人の青年を煩悩から救い出す話でした。物理的に。

今回もとても面白かったです。
理栖斗のウザったさがいいスパイスになっていました。
また、リストさんの過去の話や対戦時のシリアスなやり取りも普通に心に沁みました。それでいて最後にちゃんとゲス終わり方をしてくれたのも良かったです。
さらに、ムジークも楽しかったです。こんなに愛と闘志と攻撃力のあるムジークは初めてじゃないでしょうか(笑)。

この話を観終えて、私の中のリストさん像は、華やかでときどきガサツなお姉様キャラから、ときどきガサツだけど華やかでたくましくてかっこいいお姉様キャラへと変更されました。今後の話でも、リングで拳を振るうリストさんをぜひ観たいです!!


以下、個別の場面の感想です。



アバン~Aパート:鼻持ちならないイケメン・理栖斗

  • 理栖斗にメロメロになる女性たち
    ぐわあああなんだこの隅から隅までいけ好かない感じのイケメンは! 胸元開いた服着てるのも、胸ポケットからクーポン券出すのも絶対わざとだし気に食わねええ!!(発狂)


  • リストわたしの名を騙って商売するなんて、いい度胸ね!!
    顔が、顔がやばいよww


  • 理栖斗僕も『理栖斗』という名を持つ以上…
    彼の名前もきっとフランツ・リストにあやかっているのでしょう。絶対金持ちの楽家一族のお坊ちゃまとかだよ、うわ~やな感じ~。


  • リスト見せてあげるわ、本物のフランツ・リストの神業をーッ!! → グラスがちゃーん!
    瞬時にオチがついてワロタ。
    リストさん、めっちゃオヤジ返りして管巻いてる。それもおでん屋の親父に向かってとか典型的すぎるw


  • ホテルのバーでやってたバイト
    あれはバイトだったんですね。確かに、誰も真剣に聴いてくれないとやる気失せるわ。


  • 音羽館総出で捜索
    シューベルトは気付かれもしないのにw 人徳の差は残酷。

    真面目に考察すると、たぶん歌苗ちゃんの鶴の一声で探し始めたんでしょうね。
    歌苗ちゃんとショパン以外のやつはリストさんがいなくても絶対気にしていない。そしてショパンは気になってもみんなに働きかける力がなさそう(笑)。
    歌苗ちゃんはシューベルトだけでなく、ベトモツがいなくなったときも「そういえばいないわね」程度の認識でした(1期16話)。でも、リストさん(とショパン)はちゃんとお家賃を入れる人だから、きちんと心配してくれるのではないでしょうか。


  • 奏助確かにムカつくよな。モテる要素が多すぎる
    共感すべきところはそこじゃないだろと思いつつ激しく同意。


  • リストの昔話
    リストさんも昔は調子に乗ってたのか~。汗を拭いたハンカチをわざと落として女性たちが喧嘩してるのを見てほくそ笑んでるのが、理栖斗を上回るいけ好かなさで腹立つw

    カロリーヌは、若い頃のピアノ教師としての教え子の1人だったようです(参考:フランツ・リスト - Wikipedia)。
    当時の彼の名声は決して若さと美しさだけで得たものではないと思います。それに、身分違いが理由では、リストにそれなりの財産と人格があっても結婚できたかどうか怪しいものです。
    しかし、自分の名声と彼女への情熱があれば絶対イケるぜ! という慢心のあまり失敗した経験は、彼(彼女)にとって苦い教訓になったのでしょう。
    そんな昔の自分にそっくりの理栖斗には負けたくないと考えるのは非常に納得できますし、胸熱な展開です。


  • モツピアノだ~!
    はしゃぎ方がモーツァルトらしくてかわいいなあ。


  • シュー大家殿から私たちへのサプライズプレゼント!?
    んなわけないだろ。もーこれだから金銭感覚の疎いニートは困るよ~。

    ところで、みんながパジャマ姿で広間に集まっている中で、シューベルトだけは普段着でした。
    早起きしていたのかとも思ったのですが、おそらく彼は寝るときもずっとあの服なのですね、部屋がないから(1期21話でもそうでした)。何気に史実シューベルトの生活ぶりをなぞっているんですねえ。ちゃんと洗濯しているのか、そもそもスペアはあるのか!?



Bパート:煩悩を吹き飛ばせ!

  • アルケー社主催のピアノ対決
    なぜアルケー社が!? と思ったらワーグナーの差し金か、なるほど。
    バダはともかく、バッハ様一筋のはずのチャイコと三弦までもがメロメロになっている。許すまじ理栖斗ォォォ!!
    クラクラがこんなポッと出のイケメンパンピーとユニットを組むなんて、私たちファンは絶対に認めないぞ!!


  • ワーグナーいつかへこませてやろうと思ってたんだ
    またどんな腹黒発言が飛び出すかと思ったら、実にガキンチョらしい発想でかわいらしいです。


  • ショパンによる打倒イケメンの呼びかけ
    さすが●ちゃんねるで鍛えられているだけあって(?)淀みない煽動ぶり。まあキミもよく見りゃイケメンだけどね。コミュ力のあるイケメンは全コミュ障の敵だよね(※個人の感想です)。


  • ランニングを応援する男性たち
    ハママツの男たちの負のパワーすごいな。いいぞもっとやれ。打倒イケメン!!
    おでん屋の親父もリストさんのことをちゃんと見守ってくれてていい感じ。


  • ハママツ城をバックに雄たけびをあげ歓声を一身に浴びるリスト
    漢らしい!! 超好き!!
    方向性がめちゃくちゃおかしいところもめてこの場面大好きです。


  • 観客席はファンクラブが買い占め
    汚いぞ、理栖斗とワーグナー!!


  • 失神するクラクラ、落ち込む奏助とモツ
    これはさすがに奏助とモツに同情するわ~。落ち込んでる姿はクッソ面白いけどw


  • ジャージ姿のリスト
    哀愁を感じさせるBGMとともに登場。この時点でもう何かものすごいことが起こるんじゃないかって予感がぷんぷんする。
    そして早速、理栖斗の嫌味をガン無視してボディビルダーのようなムキムキの筋肉をさらけ出す。かっこいい。


  • 「ラ・カンパネラ」を弾くリスト
    あの有名(?)な「僕はピアノのパガニーニになるんだ」が出てきました。理栖斗やワーグナーまでをも涙ぐませるとはさすがです。
    続けて、ピアノが3台必要な話もここぞとばかりに使ってきました。ものすごい勢いで破壊されるピアノの鍵盤w シュールw


  • 理栖斗に反論するクラシカロイドたち
    彼らの音楽に対する真剣な姿勢とリストへの友情を感じられて心が温まります。


  • ムジーク「愛の鐘」発動
    効果が面白いし、曲もかっこいいです!
    特に梵鐘の出した衝撃波で理栖斗の長髪が刈り取られスキンヘッドになるところは最高に盛り上がります。

    詳しい感想はのちほど


  • うまくいかなくてむくれるワーグナー
    ハハハざまあみろー! ちょっとかわいいと思っちゃったことは内緒だ。


  • スキンヘッドの理栖斗
    梵鐘の音と一緒に登場するのは反則www どんだけ笑わせてくるのよw
    ムジークの時は「余計なものを捨て去って見えてくるものが本当の愛」とか感動的こと言われて立ち上がってるけど、最終的に愛≒お金に帰結するのが素晴らしいです。そう、そのゲスさこそがクラシカロイドの真髄だよ。

    何はともあれ、音羽館の安定した収入源ができてよかったね、歌苗ちゃん、リストさん。
    そして今後も理栖斗にはたまに登場してほしい。もちろんスキンヘッドのままで。



「愛の鐘 ~ラ・カンパネラより~」

ムジーク

精神的・物理的に煩悩を晴らすムジークです。
まばゆいライトの光に照らされたリングの上。ハンドベル(?)と梵鐘が出現、リストの拳を受けて次々と鳴り響きます。その清浄な音色は聴く者の心を揺さぶり、煩悩を洗い流します。
ハンドベルの音でも効果がない者には梵鐘の衝撃波による物理攻撃を行い、強制的に剃髪させることができます。
心頭滅却! 煩悩退散!!

すっごく燃えますこのムジーク。リストさんのファイティングポーズがかっこいい! 作画もいい!! ムジークバトルの時はいつもこんな調子でガンガン動いてくれればいいのに!

また、9話と同様、和風の要素(それも仏教文化というかなり異質なもの)を取り入れることで、ただでさえぶっ飛んでいる場面がさらにカオスになっていて面白いです。その発想力はどこから来るんだ。
特に理栖斗がスキンヘッドになるところは楽しすぎて何度も見ちゃう。梵鐘の効果音が非常にいい味を出しています。


第1シリーズの2曲は華やかさを前面に出していますが、今回は一転、闘志に満ちています
愚かな煩悩を撲滅するためにリングに立ったリストさんにぴったりな曲です。

フルバージョンの感想も別の記事に書きました。よろしければご覧ください。



ちなみに、ムジコレ4は12月13日(水)に発売されました!!

ムジコレ5の予約注文もできるようになりました。
ベートーヴェンの「Song for the moon」をやっと聴けるようになります。楽しみです。




11話「塩しかねんだよ」予想

1ミクロンたりとも当たらないと全私が泣いた、次回の展開を好き勝手に予想するコーナーです。興味のない方は後書きまで飛んでください

ようやくクラクラメイン回がやってきましたね!!



公式の告知

  • 公式サイトのあらすじ

    チャイコフスキーとバダジェフスカによるアイドルユニット「クラスキークラスキー」(通称クラクラ)は、日本各地を回る営業活動で大忙し。しかしその公演内容は、正統派のアイドル路線からほど遠くなっていた。そんなクラクラを変えるため、プロデューサーWATARUの指示のもと、改めて修業をすることに。はじめはWATARUに反発していたチャイコとバダだったが、新たな路線を打ち出すステージに立つと…。
    公式サイトあらすじ紹介:♪11 塩しかねんだよ

    このあらすじでこのタイトルもなかなか意味が分からないけど、12話の予告の「ソルティークラスキー」を見て、いったい何が起こるの!? って思いました。


  • 予告映像
    • 職人っぽいオヤジが激怒している
    • デパートのお菓子屋の店員さん(?)の服を着たクラクラ
    • クラクラが旅館(?)の人たちと一緒に楽しそうに写っている写真
    • 音羽館でジャージとステテコ姿でくつろいでるクラクラ
    • ゲームセンター(?)にいる三弦
    • ベトが苦しそうな顔で音羽館の台所をウロウロ
    • へーい! しょっぺーい!
    そうか、全然分からん。


  • クラクラの新曲
    なるほど、アニメの中でPが変わったからリアルのPも変わるのね。細かいなあ。



展開予想

クラクラの営業活動は、日に日にアイドルらしからぬものになっていた。
とある日は寿司屋の見習いになり、とある日はデパートでお菓子を売り、とある日は旅館で一日女将を務め……。
最近は結構楽しくてノリノリでやっていたのに売上が減少してしまい、WATARUの指示で営業をストップさせられる。

代わりに課されたのは、陰陽師系アイドルとしての修業だった。
山奥の神社に押し込められ、精神統一や祈祷、式神の召喚などを延々と練習させられる。しかし、どんなに頑張っても式神の召喚だけは一向にうまくいかない。

さすがに意味が分からなすぎて、ある日チャイコとバダは神社から逃亡し、音羽館に居候する。
クラクラを探して数日間帰ってこなかったWATARUが久々に我が家に戻ってみると、ジャージ姿でだらける2人の姿が。自分がプロデューサーとして活動していると住人たちに気付かれたくないWATARUは、2人を裏の林に連れて行って説教を始める。
殴り合いの喧嘩に発展しそうになったところで、不気味な気配がその場に立ち込める。いくつもの黒い影が3人に襲いかかろうとしている!
チャイコとバダはとっさに式神を喚ぼうと懐をまさぐるが、なぜか食塩しか持っていない。だが、イチかバチか浄化の思いを込めて食塩を撒くと、無事に悪霊を浄化することができた。
自分たちに新たな能力が開花したことに驚く2人。WATARUは「ボクの思った通り、キミたちには才能がある」と珍しく真剣な顔つきで言う。チャイコとバダは、渋々ながらもう少し修業を続けることにした。ただし、式神は諦めた。地味だけどおらたちにはもう塩しかねんだよ!

数週間後、2人はステージの上に立っていた。
観客席には病んだ様子の老若男女がずらり。チャイコとバダは、WATARUの作った新曲を歌いながら清めの塩を撒きまくる。彼女たちの溌剌とした様子、そして強力な浄化の力によって、観客はみるみる元気になっていく。
こうして、クラクラ改め「ソルティークラスキー」は他のアイドルにはありえない独自路線(陰陽師系ではなく除霊系アイドル)を開拓し、より多様な層からの支持を集めるようになった。


所感

うん、だいぶ無理があることは分かってる。それでもこれしか思いつかなかったんだ。


ユニット名に「ソルティー」を入れていることから、塩が彼女たちのアイデンティティになるのだろうと思います。
例えば、パフォーマンスに塩を使ったり、とにかく塩が大好きなことを主張したり。
この予想では前者を膨らませました。

陰陽師やら除霊やらを出したのは、9、10話で日本的な要素がムジークに取り入れられていて、意外としっくりきていたからです。
11話でもクラクラ(ソルクラ)のパフォーマンス中に日本らしさを感じさせる要素が入ると面白いと考えた次第です。
なお、私は陰陽道や神道に特に詳しいわけではないので、何か間違ったことを書いていても何卒お許しください。

そして、日本らしさを強調しすぎた結果、クラシック要素がなくなってしまいました(笑)。





最後までお読みくださりありがとございました!
11話の感想は以下の記事に書きました。
ムジコレ4の感想は以下の記事で。

他の第2・第1シリーズの感想は「関連記事一覧」からご覧いただけます。









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※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。




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