全国1億3千万人のクラシカロイダーの皆様、こんにちは。赤城です。
クラシカロイド第2シリーズ(2期)20話の感想を書きました。
※他の第2・第1シリーズの感想はページ末尾の「関連記事一覧」からご覧いただけます。
♪20 ドボちゃんの憂鬱
全体を通しての感想
再び、世界がクラシカロイドに震撼する日がやってきました。そう、今回は15話以来のぶっ飛びカオス回です。
とにもかくにも、後半のペラペラなドボちゃんが至高です。あれはもう完全に常軌を逸しています(誉め言葉)。ヘンテコな動きとSEに、私ずっと笑い転げていました。
でも、一見甚だしくふざけているようでいて、実は作画や音響にすごくこだわっているような気がします。あのペラペラを動かすのは大変そうだし、SEもどれを使うか、どのタイミングで入れるか、悩みどころだったと思います。
もしそんなのがお茶の子さいさいだったとしても、少なくともスタッフの皆さんが作るのをとても楽しんでいることは確かです。だから私も観ていて楽しかったです。
もちろん、前半のハママツVの作画と音響も同じくらい凝っていて、スタッフさんの愛とチャレンジ精神を感じます。いつもと違うポップな作画と、それに合わせてよりコミカルになったSEがいい味を出しています。
そして、そんなドボちゃんとハママツVがさも当然のような顔をしていつもの絵柄の中に混じっているのがシュールです。明らかに合ってない、特にドボちゃん。
以上よりお分かりいただけた通り、キャラの見た目だけでもだいぶ意識を持っていかれてしまったのですが、とんとん拍子かつツッコミ役不在のまま話が進んでいくのもおかしくて仕方がありませんでした。
特に前半は何度「お客様の中にツッコミ役はいらっしゃいませんかー!」と叫びそうになったことか(笑)。まあ、誰にもツッコまれずに放置されてどうしようもなくなっていくのが快感なんですけどね。
後半はちょっと失速したように感じました(というか若干ドボちゃんがかわいそうでした)が、ペラペラのドボちゃんが可笑しすぎてどうでもよくなりました。これがよくクラシカロイド界隈で言われるシャブやってる感覚か、と思いました。
あと、ごく個人的な感想としては、かわいいドボちゃん(カバ)をたくさん見られて嬉しかったのと、ドボちゃんがイケオジに戻るフラグがへし折られたっぽいことに安心しました(私、カバのドボちゃん派なのです、イケオジなドヴォルザークさんが好きな方には申し訳ない)。これだけ盛大にネタにして、カバでいることも悪くないみたいなことを本人に言わせておきながら、最終回で人間に戻ることはおそらくないでしょう。14話での心配はどうやら杞憂だったようです。
唯一の不満は、音楽アニメの要素がほぼないことです。
私はドボちゃんの新しいムジークを聴けると期待していましたが、蓋を開けてみればそんなものはなく、ドボちゃんの妄想の中で「GOING SWEET HOME」が流れるだけでした。
かろうじてドボちゃんたちの肖像画姿が出てきたことでギリギリ音楽アニメと言えるような感じです。まあ、インパクトは十二分にあるので、案外小さなお子様なんかは肖像画をしっかり頭に刻みつけることができて勉強になったかもしれません。
以下、個別の場面の感想です。
アバン
- 音羽博士の部屋に「人になれる薬」があった
あからさまに怪しいだろ。あの人ホントろくでもないものばかり作るなあ。もちろんその最たる例はクラシカロイドですが。
- ドボ
ぷぎっ? ぷぎぃ~~~!!
かわいいなぁ~、こんなに無邪気に喜んじゃって(驚いちゃって?)。これからひどい目に遭うとも知らずに。
Aパート
- 力みすぎて、ビンがドボちゃんの手からすっぽ抜ける
すっぽ抜けた時のウワーッってなってる表情がまたかわいいんですよ。
一番マズイパターン!!!!!
いきなり雰囲気が変わったぞ。確かにモツの手に渡ったら一巻の終わりだけどその顔w 例によって何かのパロディだろうか。う~ん分からん。
- モツの閉めたドアに激突
ああ、不憫……だけど地面にペタッてなっちゃうのがかわいい。
- モツ
ドボちゃんからの差し入れ!
差し入れてないだろ何言ってんだ。しかも全部食べちゃってるし。いやはや、あっぱれな自己中っぷりだな。
- 腹痛を訴える5人
表情が面白すぎる。もはや誰だよ。
- いきなり笑い始める
ホラーじゃん。
- ポップな絵柄のミニキャラに変身
えぇー!? なんか欧米圏の子供向けアニメに出てきそうなキャラになりましたけど!? SEまでそれっぽくなってますよ。やだ何これ超楽しい。
- バダ
アニメみたい!
アニメキャラのあんたがそれを言うか。
- ベトをからかうチャイコとバダ
いつも威張られてるもんね、たまにはぎゃふんと言わせてやらなきゃね。チャイコのおやっさん、あんた今いいゲス顔してますぜ。
- ベト、奏助の股間にダイレクトアタック
うわー痛そうw ドンマイ奏助w
- 女子高生に大人気
展開早っ! 深刻なツッコミ不足だよ!
シューベルトのまんざらでもない!
の勢いが好きです。
- イメージキャラクターにスカウトされる
だから展開早すぎィ! そしてEテレなのにお金に目が眩みすぎィ!
- 瞬く間に大人気に
出たよ、クラシカロイド独特の一般人のノリの良さ。ワーグナーも音羽ロイドもこのノリの良さに散々振り回されてるよね。
- 色々な雑誌で特集が組まれ、同人誌が発行される
どんだけブレイクしてるんだ。雑誌に死ぬほど疎い私でも、いくつかはパロディ元が分かるぞ。
だが、○刊 段ボール日和とはいったい……段ボールの魅力とはいったい……。
- アルケー社でワーグナーから豪華な食事を振舞われるドボちゃん
ワーグナーのことだから何か魂胆があるに決まってるのに、ドボちゃんたら単純ね。鳴き声も顔も芯から嬉しそう。ああもう本当にかわいすぎる。
- ワーグナー
感じるでしょ? 責任
久々に腹黒ショタが本領を発揮しました。おいやめろ、ドボちゃんをいじめるな!(*`∩´*)プンスコ
ドボちゃんもそんなに真に受けなくていいんだよ、ワーグナー以外誰も気にしてないから。真面目なんだねえ、そういうところもかわいいよ。
- 大量のグッズを押し付けようとするハママツV
い、いらね~(笑)。昨今のキャラグッズの氾濫具合を皮肉ってるのだとしたらなかなかやりますね。
クラシカロイド自体はグッズの出し方はかなり上品だと思います。グッズに興味のない私でもちょっと欲しくなってしまうラインナップ。
- 奏助がジャーマネやってる
奏助くんは確か高校生ではありませんでしたか。あーもーツッコみきれんわw
- 図に乗って人使いが粗くなってるハママツV
傲慢を極めていますね。皆、適度にイラっと来るキャラになっていて良いです。
特にシューベルトの私たちはーこの街の皆さんのために頑張ってー疲れているのです
は動作も喋り方もすごくウザくて味わい深いです。
- 「元にもどる薬」を飲んだら、おや!? ドボちゃんのようすが……!
動き方がかわいい。これからどうなっちゃうんでしょうね(白目)。
Bパート
- ペラペラなおじさんになってしまったドボちゃん
おい、ちょっと待てww 元に戻るってそういうことか。
手足の動き方がクッソ可笑しいし、音響班が完全にSEで遊んでやがるwこれ以降、「元に戻った」ドヴォルザークの全ての動きとSEがツボで、ずっと笑っていました。
この支離滅裂だけど直感的に楽しい感じ、今までで一番教育テレビらしい演出だと思いました。スタッフさん、この話作るの絶対に楽しかったでしょ。
- ベト
完全に動きが怪しすぎる
いつもは「おまいう」だけど今回ばかりは激しく同意。手足の関節の可動域が人間のそれではない。空中でぐるぐる回るってどういう原理。
- おじさんが「濃い」ことに恐れおののくリスト
このリストさんを筆頭に、以降ひと場面ごとに誰かしらがドボちゃんが「濃い」ことに言及してるのも密かなツボです。
- ドボちゃんであることを証明するために、ぷぎぷぎ言いながら体をうねらせるドヴォルザーク
なんっでやねん! どうしてカバとしての自分をアピールし始めるのw ムジーク出せばいいだろw
ダメだこの人、クラシカロイドの中でもかなりまともな人だと思ってたのに若干残念イケオジだった。だがそこがいい。
- 「ぷぎぃ」と口に出すドヴォルザーク
あら~これ完全にカバの習性が染みついちゃってますわ。もう手遅れですわ。
- ワーグナー
アーーーーッ!!!
つまみ出せ。そいつはただのヘンなおじさんだ!
さすがのワーグナーも度肝を抜かれてるのにワロタ。そして慣れるのも早くてワロタ。
不審者とは言わないあたり、優しい世界ですね。
- ギャラの配分でモメるハママツV
子供向けアニメのくせに金に目のないキャラばかり。これがEテレの新境地ですよ奥さん。
- 薬の効き目が切れてしまい、ドボちゃんに飲ませた薬を必死で探し始める5人
ゲスさ満点。チャイコとバダのコメントが的確すぎる。
そろそろオチが見えてきますよね(笑)。
- 夜の公園で警察に職務質問(?)されるドヴォルザーク
まさかモツよりも先に事案になるとは思わなかった。非常にどうでもいいことですが、これまでに誰が警察のお世話になったか復習しておきましょう。
クラシカロイドで一番最初に通報されたのはシューベルト(1期4話)です。
続いて1期22話ではベトが通報されそうになりましたが未遂に終わりました。
2期に入り、16話でベトと奏助がコンサートホール爆破事件の犯人と共犯者として警察に追われました。ベトを連れて逃げ出したシューベルトもパトカーに追いかけられる羽目になりました。
そして今回、晴れてドボちゃんがその仲間入りを果たしたわけですね。
……どんだけ警察が活躍してるんだこのアニメ。
- ドボ
ァ会いたかったァー!
ギャーッ! この世のものならぬ不気味な動きで近づいてきたぁ!? やめてー笑いすぎておなかちぎれちゃうよー!
- 警官
かなりの妄想癖のようだな
うん、まあそうなるよね。
- 留置所の中、みんなと仲良く過ごす妄想で心を慰めるドボちゃん
以前はカバだった時代がありました
なんてモノローグまでつけちゃってるww やばいよ、あまりに理不尽な扱いを受けたせいでワーグナー並みの妄想力を発揮してるよ。
- カバに戻れて大喜びするドボちゃん
何度も言ってるけどもう一度だけ言わせてください。超かわいいよドボちゃん! よかったね~カバに戻れて。
- おめでとう! ベトたちはペラペラおじさんにしんかした!
クッソwww 予想はしてたけど笑いを堪えられないww その見た目で歌苗ちゃんを包囲するな、トラウマになるだろうがww
しかも、これきっとまた薬がなくなるまで食べちゃったんでしょ? 数日間元に戻らないんでしょ? マジウケるんですけどw
ムジコレ6は4月11日発売です!
最後までお読みくださりありがとうございました!
21話の感想は以下の記事に書きました。
他の第2・第1シリーズの感想は「関連記事一覧」からご覧いただけます。
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リストとチャイコフスキーの女体化に衝撃を受けた皆様には、こちらの漫画もオススメです。
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- NHKアニメワールド クラシカロイド
- ClassicaLoid presents ORIGINAL CLASSICAL MUSIC(V.A.) スペシャルサイト|Warner Music Japan
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※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。
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