全国1億3千万人のクラシカロイダーの皆様、こんにちは。赤城です。
クラシカロイド第2シリーズ(2期)21話の感想と22話、23話の予想を書きました。
※他の第2・第1シリーズの感想はページ末尾の「関連記事一覧」からご覧いただけます。
♪21 英雄ショパン
全体を通しての感想
チョッちゃんがまたひとつ成長した回でした。私は、クラシカロイドで1期2期を通して最も成長しているのはショパンだと思います。
最初は知らない人が来るとタンスの中に引きこもる超絶人見知りでしたが、1期10話でアルケロイドの調教の仕方を習得し、ジョリーとの別れを乗り越え、15話で浜音高校で段ボール軍団を率い、16話で突如として外籠りし、23話ではいつの間にか通販の荷物の受け取りも平気になっていました。
2期3話ではドボちゃんを逆恨みし、7話で動画などの収入で家賃をきちんと払っていることが分かり、9話でパクリ疑惑に決然と対処し、今回21話ではいつの間にか漫画がプロ並みに上達。迷える子羊たちにオタク活動の尊さを教え諭し、最後には再び外籠り期間が始まっています。
……まあ、ときどき退化していた気がするのはご愛嬌(笑)。これからもどんな成長ぶりを見せてくれるのか楽しみです。
今回は、このようにショパンのさらなる成長を見守れて嬉しかったですし、ショパンの色々な声を聴けたのも良かったです。
私はシューベルトの憎々しさに満ちた声が一番好きです。しかし、チョッちゃんの普段の自信のなさそうな喋り方と、歌苗ちゃんの剣幕に震え上がっているときや天井から吊り下げられているときなどに出すヘナチョコボイスも負けず劣らず好きなのです。嗜虐心をそそられるのと同時に共感するんです、私もいつもこんな感じだなあって(笑)。
さらに、毎度ながら演出も斬新でした。まさかNHKで本格的なVomicを見る日が来るとは。
馬引監督のツイートを読むに、あの漫画は今後、公式サイトなどで公開される可能性もあるのかもしれません。続報を期待しています。
フレフラ先生とフュージョンして劇中コミックを描いて下さった津島直人さんは、私も演出で参加したバトスピシリーズでデザインされてたご縁もあり、今回ご一緒できて嬉しかったです。皆さんにもっとじっくり漫画を見て頂く機会がつくれないかとPと話してます。
— 馬引 圭 (うまびき けい) (@umaumatrap2) 2018年2月24日
一方で、残念だったのは、ショパンと漫研の3人、フレフラ先生の漫画の中以外のキャラの描写が薄い気がすることです。
なんていうか、お話を進めるためのその他大勢として台詞を言わされてるだけという印象です。まあ、ショパンがメインの話だから仕方ないのかもしれません。
無論、ショパンとの掛け合い自体はテンポがいいし、コスプレ大会も面白かったです。
それと、前回とは打って変わって、作画と音響のクオリティがときどきビミョーです。顔面が崩れていたり、不自然なSEが入っていたりと。
うん……あと4話なので頑張ってくださいスタッフさん。今の時点ではもうとっくに作り終わっていると思いますが。
以下、個別の場面の感想です。
アバン
- 舞台は校舎の片隅にある古びた部室
テーマソングのようなものを歌いながらアナログの漫画を描いている相田君、ペンタブとク●スタ的なソフトでイケメン武士のデジタルイラストを描きアテレコをするモコちゃん、タブレットでプロレスの試合を観ている舞原君。歌ってるのはまあ普通(?)だけど、自分自身に向けたセリフをキャラにアテレコしてるのは相当ヤバい。そして舞原君はもはや漫画と何も関係ない(笑)。この系統の部活って、純粋に創作したい人だけではなく、学校やクラスに馴染めなくて居場所が欲しい人も集まるんですよね。
完全にアウトー!
若干のネットスラング臭。アウトはAUTOと書くんでしょ、知ってるよ。
フレディ・マジョルカの優雅な憂鬱
を見て大笑いする3人
表紙の出オチ感が甚だしいw 詳しくは後程まとめてお伝えします。
Aパート①
- 歌苗
奏助は笑われるの慣れてるから
奏助そうかな?
歌苗ちゃん、遠慮なくひどいこと言ってます。でもって奏助も全然気にしてない。いいコンビだなーこの2人。
- 奏助
ホットなアイ・ビームを感じるみたいな?
奏助の調子に乗ったときの喋り方、すごく好きです。謎の英訳をしてるところも良い。アイビームってなんだよ、目から光線でも出るのか。
- 動画の再生回数が365回
相変わらず歌唱力が致命的。しかも自分で観た回数多くないか?w
不本意ながら、みんなにあれだけボロクソ言われながらもへこたれない(というかたぶん忘れてる)メンタルの強さだけは認めますよ。その自信、シューベルトあたりに分けてやってくれないかな。
- 歌苗
槍でも降らなきゃいいけど
あらら、本気で心配しちゃってるよこの子。まあギャグアニメ世界線では本当に降ってきそうだから用心するに越したことはないよね。
フレディ・マジョルカの優雅な憂鬱
めちゃくちゃ笑いました。絵面と名前がひどいけどだいたい合ってるじゃん。細かく感想を述べさせていただきます。
- 津島直人先生・画
ロボット物の漫画を多く手掛けている漫画家さんです(参考:津島直人 - Wikipedia)。ご本人のpixivやツイートを読む限りでは、かの『ヘボット!』のメカデザインも一部制作されているみたいです。
- 画面の動き方がVomicっぽい
Vomicとは、集英社が配信している、漫画に声をあてた動画です。
あまり流行らなかったためか公式ページは削除されていますが、動画はまだ残っているようです。チェケラ!
週刊少年ジャンプ公式You Tubeチャンネル:Vomic一覧
- タイトルのフォントとロゴが絶妙にダサい
「ワードアートで頑張って作りました」感に溢れていて趣深い。私、ダサいデザインのwebページやチラシを眺めるのが大好きなのでツボにはまりました。
他のフォントの使い方もテキトーすぎるのを見るに、絵には力を入れているけど文字に対してはさほど関心がないのでしょう。いるいる、こういう人。
- ショパン以外、見た目と名前がカリカチュア
ワロタ。それぞれの特徴を強調しすぎである。ネーミングセンスにも脱帽。ショパンの悪意がよく伝わってきます。
憂鬱NO21「水に流しても憂鬱」
表紙の一番下にしれっと書いてあります。
この話が21話目ということは、2期1話から1話ずつ描き溜めてきた可能性があります。ワーグナーがどんな風に描かれたのか、私、気になります!
公式がこの漫画をどこかで公開してくれるかもしれないことは前述いたしましたが、もし1話~20話もなんらかの形で出してくれるのであれば、金はいくらでも積みますぜ。
- モーレツァルト
モツのおっぱいへのこだわりを胸の詰め物で表現。そういえば1期3話でリッちゃんのおっぱいを羨ましがってましたねえ。よかったね、積年の夢が叶ったよ!
あばばばば
がすごく頭悪そうでウケます。
- ギョウザァー
これほぼそのまんまベトじゃない? 他よりは若干まともに描かれているような気がする。若干ね。
- ショートベルト
ィェシェシェシェシェ!
- アツヌリスト
名前が一番秀逸。お化粧のノリが悪い!
の言い方も好き。
- ドツボザーク
なぜ逆立ちしてるの。あっ、カバを反対から読むとバカだからか!
- バタン パツスカとオヤジスキー
2人とも、もはやアイドルの顔じゃない。
- デビルカナナ
左肩とベルトのところに金って描いてあってもうなんか色々耐えられなかった。でも実物の胸はそんなに大きくないと思うのw
- ポンコツくん
奏助とパッド君が融合しているらしい。ド直球でディスられてるよ奏助。
- フレディ・マジョルカ
じ、自分だけかっこよさマシマシで描いてるー! どんだけ他の住人に対して鬱憤溜めてるんだアンタ。
- フレディ
悪のリア充にGペンソード!
リア充……? 音羽館の人たちってリア充だったの……?(大混乱)
- フレディ
剣はバカより強し!
くっだらねぇww こんなノリで21回もよく続いたな。
Aパート②
- 爆笑する海月と奏助
奏助君、自分が笑いものにされてるのに平気で爆笑しています。マジでメンタル強いね~!
- クレームをつけるモツ親衛隊と、怒るカナナにスマホを向けるクラスメートたち
早速実害が出ている。ハママツ市民の情報リテラシーどうなってんだ。
- 著者近況
単行本のオビによくあるやつ。「落ちこんだりしたけれど僕はとても元気かもしれません。」と書いてあるのかな。『魔女の宅急便』パロかよ。
著者近影も微妙にかっこよさげなポーズ決めてて腹立つw
- 歌苗
フレデリック・フランソワ・ショパン……!
あれ、フルネームちゃんと覚えてるんですね。大家だから一応住人のフルネームは把握してるんでしょうか。
- 学ラン姿でパック牛乳を飲んでいるショパン
何平然と学生に戻ってるの。他のクラシカロイドに比べれば違和感ないけど、おじさん大人でしょ?
- ショパン先輩、鼻が伸びる伸び~る
こういう漫画的な表現をさらっとしてくるのが面白い。
若人たちに持ち上げられてすっかり調子こいてますね。無駄にいい声です。
- ショパンの頭をガシッと掴んで凄む歌苗
歌苗ちゃんの凄む声もショパンの慌てふためいた時の上ずった声も大好物です、ありがとうございます。最近歌苗ちゃんの鬼畜化が著しい気がします。19話のシューベルトに対する態度にも断固たるものがありました。実にいい傾向だと思います。やつらのワガママを容認してばかりでは心を病んでシリアスに突っ走ってしまいそうですから。
- ショパンの部屋でパーリィナイ!な音羽ロイドたち
リストさんは、チョッちゃんがさみしそうだと思って押しかけているのかもしれないけど、ベトモツはたぶん何も考えてない。シューベルトはリストさんと同じかベトの腰巾着してるかのどちらか。
- 奏助
普段日が当たらない分、日差しの心地よさに流されちゃうっつーか?
何気にひどいこと言うな(笑)。まあショパンは物理的にも日差しを浴びてないし、流されるのも無理はない(?)。
- ショパン
イィィエェアァー! サンキューハママツゥー!
普段あまり喋らない人がいきなりテンション上げたみたいな声色を忠実に再現しています。
- 漫研の3人や浜音高校の生徒たちに囲まれ、どんどん調子に乗って学生生活までスタートさせるショパン
ダメだツッコミが追いつかない。とりあえず最大の疑問はなぜ学ランのままなのかということ。
これからどんなしっぺ返しを食らうかと思うと心が躍りますね!
Bパート
- 場面開始時点から芋虫状態で吊るされているショパン
早速報いを受けている模様。胴体をうにょうにょさせる動きが見てて楽しいです。
- ヒーロー服で木陰に引っ込んでいる相田、プロレスに人気がないと嘆く舞原、どこかの城跡に鎧姿で佇むモコ
プロレスは苦悩するのも尤もだけど、あとの2人は正直まあそりゃあねって思います(笑)。学校の休み時間や城跡でコスプレしてたら珍獣扱いもされるだろうさ。それを平然とできる精神力は羨ましいけど。
- なんでもすると言われた途端、乗り気になる音羽ロイドたち
さすがクラシカロイド、人情話では動かないあたりがブレないゲスさ。ベトとシューベルトは家賃を支払うよう要求しているようですが、家賃滞納を未だ気にしていたことに驚きました。もう踏み倒す気満々とばかり思っていましたよ。
ドボちゃんは11900円(税込)の鉄道模型を欲しがっています。かわい~い♥ もっと高くてもいいのよ! フレフラ先生は動画でたくさん稼いでいらっしゃるんだから!
- 漫研の3人が音羽館へやってきた
音羽館の皆さん、ありあわせの材料で頑張ってる感満載のコスプレをしてらっしゃる。
- ベト
俺はこんな変人ではなーい!
ツッコミどころのご提供、毎度ありがとうございます。あなたに限っては髪の毛以外本当に普段と変わりないですよ。
- リスト
我慢よ子猫ちゃん!
アツヌリストがごく自然な感じを装って出てきたもので腹筋が死にました。その化粧インパクトありすぎるわ。
- 調子に乗りまくるショパン
こいつ、これ見よがしに日頃の鬱憤を晴らしてやがる。歌苗ちゃんたちがお互いに「抑えて、抑えて!」と言い合ってる様子がおかしくて仕方ありません。
- Gペンソードと火炎放射器がぶつかって大爆発
絶対やると思った。こんな騒ぎをしょっちゅう起こしてる+ニートが3人もいるから音羽館は常に資金不足なんだよな。
- ショパン
茶番も何も、ベトとモツはお芝居なんかしてなかったじゃない!
そうだね、あの2人は見た目はともかく中身は通常運転だったよ。チョッちゃんナイスツッコミ!
- 夕暮れの中を疾走するショパン
背景の鳥居は浜名湖の赤鳥居がモデルになっているものと思われます。夕暮れ時が綺麗なんだそうです。うむ、いつも通りクラシカロイドは浜松のプロモーションに余念がない。
(参考:こんなところに鳥居!?弁天島のシンボル!赤鳥居が大人気のワケとは?(静岡) @jalannet)
―By V&7 (Own work) [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
- ショパン
漫画も映画も小説も音楽も、僕らにとってその感動は本物! フィクションは全部真実ーッ!
(中略)
モコフィクションは心の支え!
相田観て、読んで、聴けば、心があったかい!
はい、長いけどここテストに出るので暗記してください。
というのは冗談ですが、私は自分の経験から、この一連のくだりの言わんとしていることには激しく同意します。かつて、私はフィクションを楽しむこと、創り出すことに罪悪感を覚えていた時期がありました。なぜなら、漫画やゲームやアニメに夢中になっていると必ず周りが水を差してきたからです。「所詮フィクションなんて偽物の世界でしょう」「そんなことより現実を見ろ」と。漫研の彼らも、恐らくは同じように他者からの視線を感じ、肩身が狭かったのではないか、と勝手に推察しております。
でも、ある時気づいたのです。例えフィクションであっても、その作品に接して、喜び、怒り、憎み、悲しみ、恋をしている私のこの心は本物だと。また、その作品から受け取ったメッセージや自分の中に醸成された気持ちは、過酷な現実を生きる自分を後押ししてくれる力になりうるのだと。まさに、ショパンのムジークに触発されたモコちゃんや相田君の言うように。
だから、それ以来私はフィクションに没頭することに罪悪感を覚えるのをやめました。誰に何を言われようと、フィクションを本気で楽しむことに決めました。フレフラ先生という後ろ盾がなくても、同人誌を発行して活動をアピールできるようになったアイマイモコのように。誰もがフィクションの中では英雄になれる、それはすごく大切なことです。
実は以前にも某作品で同じことを感じ、ほぼ同じことを感想として書いていたため、結構身近な話題でした。スレチなので詳しくは申しませんが、分かった方はほくそ笑んでいただければ幸いです。
- 再び外籠り期間に入るショパン
今回は動画じゃなくてブログで旅の様子を報告するのでしょうか? 旅ブログね……私も元々は旅ブログにするつもりでこのブログを作ったんだけど、おかしいな、どうしてこうなったんだ?(笑)ともあれ、ショパンがまた一歩、着実に成長したことが伝わってきます。漫画はもう描かないつもりなのでしょうか、少し寂しいです。
これからもたまには荒ぶってくれよ、チョッちゃん。
「ジャパニメーション英雄ポロネーズ」
ムジーク
ムジークの範囲内にいる人は、自分の思い描く通りの「英雄」に変身することができます。たぶん最終話付近でワーグナーと戦うときにかなり重宝するのではないでしょうか。
曲
歌詞は半分くらい聞き取れませんが、オタク応援ソングであることは確かです。萌えろ 今燃え上がれ 好きなものを守るため戦え!の部分が特にアツい。また、途中でちょろっと入るゲームみたいな音も、テーマがテーマなだけによく合っています。
これはぜひフルバージョンをカラオケで熱唱したいですね~。
この曲は全体的にとても賑やかですが、原曲(←クリックでYouTubeに飛びます)と聴き比べてみると意外とそのままでびっくりします。ピアノひとつでここまで(いい意味で)ギラギラした音が出せるんですね。
ちなみに、曲名をつけたのはショパン自身ではないらしいです(参考:ポロネーズ第6番 (ショパン) - Wikipedia)。
「ジャパニメーション英雄ポロネーズ」が入ったムジコレ6は4月11日発売予定です。期待して待ってます!
22話、23話予想
公式サイトのあらすじと予告映像などから次回以降の展開を予想するコーナーです。興味のない方は他の第2・第1シリーズの感想でもいかがでしょうか。後書きにリンクを付けています。
22話「バッハクラクラニーベルング」予想
公式の告知
- 公式サイトのあらすじ
インディーズ活動中の「クラスキークラスキー」。しかし、街頭ライブにも観客は集まらず、アイドル復活への道はまだまだ遠い。一方、ワーグナーにムジークを奪われ、アルケー社を離れたバッハは、八音以外のクラシカロイドを作った真意を聞くため、音羽博士を探し世界中を駆け巡っていた。そんななか、躍進するワーグナーの姿を目にしたバッハは危機感を覚え、その勢いに対抗するための新曲をクラクラに託す。
―公式サイトあらすじ紹介:♪22 バッハクラクラニーベルングうーんシリアスみがすごい。苦手なんですよクラシカロイドのシリアス。
- 予告映像
- NHKアニメワールドの番組トップの止め絵はたぶんヒマラヤ(タルチョらしき旗がぶら下がっていて、バッハが登山用のリュックを背負っているから)
- なんだか不満げなクラクラ
- USBを持つ三弦亜紀楽の手
- バッハは砂漠や氷山に行き、買い物に付き合わされるらしい
本当にどうでもいいけどバッハ様って方向音痴そうですよね。
- NHKアニメワールドの番組トップの止め絵はたぶんヒマラヤ(タルチョらしき旗がぶら下がっていて、バッハが登山用のリュックを背負っているから)
- 曲
はい? クラクラの新曲? チャイコのムジークじゃなくて? なぜェェェ!? もしかして、チャイコとバダがクラシカロイドって設定忘れてたりします?さて次回は『バッハクラクラニーベルング』。
— アニメ「クラシカロイド」 (@nhkclassicaloid) 2018年2月24日
バッハが放浪し、クラクラが再始動し、ニーベルングがニーベルングします。
つんく♂さんプロデュースによる、クラスキークラスキー(歌唱:矢田喜多、月元しょうこ)の新曲も登場!
お楽しみに♪#クラシカロイド pic.twitter.com/xsX0Fc0KLL
色々事情があるのは分かりますが、一ファン、一消費者の意見としてはっきり書いておきますと、クラクラの曲を作る余裕があるならチャイコのムジークを作ってほしいです。彼女、超有名どころの作曲家なのに、1期で2曲しかもらえてなくて2期ではまだゼロなんですよ。2期17話ではムジークが少ないことを若干ネタにされてたんですよ。バダは一発屋(再評価されて他の作品が見つかりつつあるらしいけど依然マイナー)だから仕方ないとしてもチャイコは不遇すぎる……。
展開予想
クラクラは未だ、かつての人気を取り戻せずにいた。いやそれどころか、他のどのアイドルも売上がさっぱり落ち込んでいた。なぜなら、ワーグナーがアルケー社の莫大な資金と権力を駆使し、全世界にWAGNERの名を轟かせているからだ。
ある日、クラクラのコンサートが突然、会場側からキャンセルされた。チャイコとバダが文句をつけると、ワーグナーが同じ日の同じ時刻にわざわざその小さな会場に予約を入れてきた(しかも会場代をクラクラの数倍払うと申し入れてきた)ので、ワーグナーのコンサートを優先するとの答えが返ってきた。
怒りに燃える2人は次のコンサートに向けて練習を始めるが、それ以降も次々とワーグナーが邪魔をしてくる。街頭ライブでさえ、ワーグナーの雇った不良がたむろしていたり、WAGNERのグッズ販売が行われたりして、ままならなくなった。リアルでの発表の場を失った2人は、毒づきながらもネットに動画をアップすることで地道に活動を続けていく。
一方、バッハは音羽博士を探していた。ある時はエベレストに登り、ある時は南米の未知の遺跡に侵入し、またある時はアフリカのサバンナでライオンに追いかけられる。だが、一向に音羽博士は見つからない。
疲れ果てて砂漠の真っ只中に倒れ伏し、意識朦朧とするバッハの上に誰かの影が差す。それは、普段となんら変わらない様子の日芽歌であった。
日芽歌に連れられて、バッハはパリに降り立つ。「ここにキョーゴがいるのか?」バッハが聞くと、日芽歌は答える。「ううん。とりあえず、響吾さんと音羽館のみんなにお土産でも買っていこうかと思って」
バッハは日芽歌の買い物に黙って付き合った。すると、どこもかしこも、やたらWAGNERを持て囃していることに気づく。
テレビの向こうのワーグナーが、屈託のない笑顔の合間に一瞬見せた腹黒い表情に、バッハは危機感を覚える。もしや、彼はかつての三弦と同じこと――ワーグナーの音楽で世界を満たす――をやろうとしているのでは?
バッハは秘密裏に三弦亜遊夢(本当は亜紀楽に渡したかったが、多忙でとても会いに来られなかった)を呼び出し、密命を与える。このUSBメモリに入っている新曲をクラクラに託せと。
その頃、クラクラはネットの動画投稿用アカウントまでワーグナーによって凍結されていた。
さすがに落ち込んで食事も喉を通らないチャイコとバダ。そんな彼らのもとに、三弦亜紀楽が忍んでやって来た。「この曲を届けてほしいと、バッハ様から頼まれたっす」
2人の顔がみるみるうちに輝いた。2人は即座に顔を突き合わせ、作戦を練り始めた。
数週間後のWAGNERのコンサートの日。チャイコとバダはワーグナーを楽屋に閉じ込め、ワーグナーの代わりにステージに上がった。WAGNERのファンたちが戸惑っている間に、クラクラは歌い出す。バッハがクラクラのため、ワーグナーを止めるために託した希望の歌を。
最初はブーイングの嵐だったWAGNERファンたち。だが次第にそれは賛嘆の叫びへと変わっていく。
ワーグナーが楽屋から脱出してきたところで、ちょうどクラクラの歌は終わった。熱狂的な拍手とチャイバダの名を呼ぶ声がワーグナーの心に突き刺さる。またボクはあの八音どもにないがしろにされるのか。いや、そんなこと絶対に許さない!
ワーグナーの手にタクトが現れ、再び「ワルキューレの騎行」のムジークが発動される。ハママツ全体を巻き込んでムジークは暴走。眩い光に包まれる。
その日以来、音羽ロイドたちのムジークは全て失われた。
本人たちは全く気にせず、むしろ以前よりも楽しそうな毎日を送っている。しかし、歌苗はなんだか嫌な予感に苛まれるのだった。
解説
シリアス、しかも新曲はムジークではなくクラクラの曲、ということでテンション下がり気味で書きました。23話のあらすじがあんな感じなので、大枠は間違いようがないでしょう。よっぽどチャイコのムジークをねじ込もうかと思ったけど、ストーリーの展開的にそんな余裕はなかった。でも私はまだ諦めませんからね。24話くらいまでは。
★22話の感想は以下の記事に書きました。
23話「待ち人来たりて城が建つ」予想
自分で予想しておきながら、22話がシリアスすぎて心が死んだので、ついでに23話の予想もしてみました。んなもん興味ねぇよ! という方は後書きへどうぞ。
公式サイトのあらすじ
いまだにムジークの力が戻らないクラシカロイドたち。心配する奏助の一方で、本人たちは気にもしていない様子。そのころ、各地で音羽響吾を探し回っていた日芽歌とバッハが、ついに響吾を発見。ワーグナーと直接対話し、その野望と暴走を食い止めるため、響吾、日芽歌、バッハはアルケー社に乗り込むことに。三人はなんとか中枢部に到達。ワーグナーは待ち焦がれていた、父・音羽響吾との対面を果たす。
―公式サイトあらすじ紹介:♪23 待ち人来たりて城が建つ
はいまたシリアスです。とりあえず、ワーグナーが音羽博士と対面してもろくなことにならないと思う。
あとかなりどうでもいいけど、2文目の文法が少しおかしいぜ公式さん。
展開予想
バッハと日芽歌は、南極あたりで音羽博士を見つけた。その頃にはWAGNER人気は「狂信的」といえるレベルにまで達していた。3人は急いで日本に戻り、アルケー社に赴く。アルケー社で、3人はワーグナーと対面する。駆け寄ってきたワーグナーを音羽博士は抱きしめる。
「父さん! ボクはずっと待ってたんだ、あなたに会えるのを。
ねえ、父さんが一番好きなのはボクだよね? 他の誰でもない、このワーグナーだよね?」
音羽博士は困ったように笑った。
「ワーグナー、また会えて嬉しいよ。寂しい思いをさせて悪かった。
きみのことはもちろん大好きだよ。でも僕は、他のみんなのことも同じくらい好きだ。誰が一番なんて決められることじゃない」
ワーグナーの顔が曇る。
「嘘だ! 本当の父さんならボクが一番だって言ってくれるはず。まさかあなたまでボクの家族じゃないっていうのか? こんなに待ち焦がれたあなたまで! いやだ、そんなのいやだ……。
そうだ、きっとあの偽物の八音どもに騙されているんだ。そうでしょ父さん。なら思い出させてあげる――ボクが世界で唯一至高の音楽家だってことを!」
ワーグナーは音羽博士を突き飛ばし、体からどす黒いオーラを放ちながらムジーク「ヴァルハラ城への神々の入城」(ラインの黄金 - Wikipedia、動画: ヴァルハラ城への神々の入城)を発動する。
すると、ハママツ一帯は古代ドイツの風景に様変わり。アルケー社のあった場所には、天へと続く果てしない階段が出現する。その階段の先には、ワーグナーが「オーディン」として君臨する、豪華絢爛たるヴァルハラ城があるのだ。
城の中ではワーグナーが大広間の玉座にふんぞり返っている。その両隣の少し小さな椅子に、音羽博士と日芽歌は座らされている。そして3人の眼前では、ムジークに操られたアルケー社の社員たちが、延々ワーグナーの楽劇を上演している。
バッハは城から放り出されて鬱蒼とした森の中を彷徨っていた。夜の気配が濃くなり、遠くから狼の遠吠えも聞こえてきた。
さすがに焦り始めるバッハ。すると、その目の端に人家らしき明かりがちらついた。走り寄っていくと、木立の開けた場所に出る。
そこには小さくて粗末な城が建っていた。傍らの看板によれば、城の名は「オトワブルグ」。ヴァルハラと比べれば豆粒のような城だが、バッハは迷わず門を叩く。
しばらくして門が開いた。
「どなたさまだべ?」
隙間から顔を出したのは、門番の格好をしたチャイコとバダであった。
「チャイコフスキー、バダジェフスカ……! 無事だったのか」
無意識に口元を綻ばせるバッハを目の前にして、チャイコとバダは困惑顔だ。
「おじさん、なんでわたしたちの名前知ってるの?」
なんと、ワーグナーのムジークで古代ドイツに塗り替えられたハママツでは、バッハ、音羽博士、日芽歌以外の全ての人間とクラシカロイドが元の記憶を失い、古代ドイツ人として暮らしていた。ハママツの人々の運命やいかに!?
解説
サブタイトルが「~城が建つ」で、ワーグナーが関わってくるのなら、ヴァルハラかノイシュヴァンシュタイン城が出てくるくらいしか思いつかなかったので前者を取りました。また、17話ではリストさんがみんなをムジーク世界に引きずり込んでいたので、18話でコンサートホール全体を自分の劇場にする力を見せたワーグナーなら、現実の世界をムジーク世界で塗り替えてもおかしくないと考えました。
まだ予告映像が出ていないため、後半部分に私の願望が滲み出ています。
ハママツ全体が古代ドイツの風景に変わった、と書いていますが、早い話が『ニーベルングの指環』っぽい世界になったということでお願いします。全ッ然詳しくないので、「具体的には?」と聞かれても説明できないんですけど、とりあえず、闇深き森に覆われていて、そこらの洞窟にドラゴンや妖精が潜んでいてもおかしくないみたいなイメージで。
この後の展開を妄想し始めたら俄然楽しくなってきました。
記憶喪失しているオトワブルグの住人たちが、城主である歌苗の寵愛(家賃免除)を得るために骨肉相食む争いをするとか。みんなで仲良くドラゴン退治に行くとか。最高に血が滾るわ。
最後には、バッハ様がどうにかこうにかみんなの記憶を元に戻してヴァルハラ城へ戦いに行くのだと思います。
う~ん、楽しみだなあ! 絶対当たらないだろうけど!
★23話の感想は以下の記事に書きました。
最後までお読みくださりありがとうございました!
22話の感想は以下の記事に書きました。
他の第2・第1シリーズの感想は「関連記事一覧」からご覧いただけます。
- 『マドモアゼル・モーツァルト』紹介記事:
リストとチャイコフスキーの女体化に衝撃を受けた皆様には、こちらの漫画もオススメです。
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藤田監督の超人気アニメ、2期が始まりましたね! 感想を書いてみました。
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『ドラえもん』旧作の映画の中からオススメの3本をご紹介しています。
関連Webページ・商品
公式サイト- アニメ「クラシカロイド」HP
- NHKアニメワールド クラシカロイド
- ClassicaLoid presents ORIGINAL CLASSICAL MUSIC(V.A.) スペシャルサイト|Warner Music Japan
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第2シリーズ: Amazonビデオ / dアニメストア / VideoMarket / バンダイチャンネル / ビデオパス
第1シリーズ: Amazonビデオ / Hulu / dTV / dアニメストア / VideoMarket / バンダイチャンネル / ビデオパス
※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。
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