星を匿す雲

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【レビュー・感想】グノーシア:マイルドな「人狼」とSFADVを楽しめる良作

皆様こんにちは。赤城です。

プチデポットのPS Vita/Nintendo Switch用ゲーム『グノーシア』のレビューと感想を書きました。

前半はネタバレなしレビュー後半はネタバレしている感想になっております。ご注意ください。

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ネタバレなしレビュー

はじめに、ネタバレなしレビューをお伝えします。



あらすじ

遥かな未来、どこかの宇宙で。あなたは人類の敵「グノーシア」に汚染された星系から宇宙船で脱出した。

ところが、船内にグノーシアが潜入していたことが判明。

グノーシアは一定の時間ごとに一人ずつ乗客を消していく。彼らは人間と区別がつかないため、話し合いによって正体を炙り出し、コールドスリープさせなければならない。

あなたは軍人セツに導かれてグノーシアを発見し、コールドスリープさせた。しかし、気づくとグノーシアを発見する前の船内に戻っていた。どうやら、あなたはループしているらしい。奇妙なことに、ループするごとに宇宙船に乗り合わせている乗客も、また誰がグノーシアであるかも異なっている。

同じようにループを繰り返しているというセツとともに、あなたはループの謎の解明と、乗客の全員生還を目指す。



軽妙でコミカル、だがシリアスなストーリー

本作は、パッケージ画像からは判断しにくいかもしれませんが、非常にノリがいいです。人類の敵グノーシアが宇宙船内に潜んでいるにもかかわらず、良い意味であまり緊張感がないのです。なので、SFや人狼ゲームはやってみたいけど、シリアスすぎる話は苦手という人にはオススメです。

例えば、ストーリーを進めると、いきなりこんなやつが乗客の一人として出てきます。

いきなりこんなやつが乗客の一人として出てくる
出典:グノーシア

お前だって宇宙人だろうが、とそのデカい両目を指で突きたくなるビジュアルですが、一応人間だと本人は言い張っています。この世界では、知性化された動物やアンドロイドは普通に存在するものの、地球文明以外の文明は発見されておらず、地球外文明に属する生物がいたとしたらやはり宇宙人として認識されるっぽいです。ちなみにこいつは人間だと自称しています。そんなに大切なことでもないけど二回言いました。

この他にも、喋るイルカ、ポエム製造機と化した残念イケオジ、自分の命を守るためなら土下座でもなんでもするチャラ男など、個性豊かなキャラクターが総勢14人登場します。彼らはグノーシアを見つけるために命懸けの話し合いをしているはず……なのですが、一定の条件を満たすと見られるキャラクターたちのイベントがクスッとできるようなものばかりで、またループして好きなだけやり直せることもあり、あまり深刻にならずにゲームを楽しむことができます。

キャラクターたちのイベントはクスッとできるようなものばかり
出典:グノーシア


もちろん、イベントにはシリアスなものも存在します。それらは人類の敵グノーシアの謎と、セツと主人公が巻き込まれているループの謎に関わってきます。SFらしさマシマシでライトなSFファンの私は大変楽しませていただきました。あまり引き出しがないので不適切だったら申し訳ありませんが、5pb.の科学アドベンチャーシリーズを彷彿とさせる話でした。

特に、終盤の伏線回収には「そうだったのか!」と膝を打ち、とても切ない気持ちになりました。

作中の設定は細部まで語り尽くされるわけではありませんが、テキストゲームで長々と説明されても退屈する人が多いと思うのでこれくらいがちょうど良いでしょう。とは言いながらも私は細部まで語り尽くしてほしいタイプであるため、設定資料集や派生作品が出ることを期待しています。


性別を男性・女性・汎性から選択できる

本作では、主人公の名前を自由に設定できる他、性別も男性・女性・汎性(いわゆる無性)から選択できます。性別を勝手に決められたくないっていうか男か女かしか選択肢がないこの世はポイズン、と思っているあなたや私にとても優しい仕様です。さすが未来世界。

男性を選ぶと一部の女性キャラと、女性を選ぶと一部の男性キャラとの恋愛イベント的なものがあるらしいです。私は1周目は汎性だったため何も起こらず平和そのものでした。

なお、本作のメインヒーロー兼メインヒロインのセツは汎性なのでどの性別を選んでもその地位は揺るぎません。

セツは汎性
出典:グノーシア

セツきゅんかわいいよハァハァ男でも女でもない、不思議な魅力のあるセツとの友情をたっぷり堪能しましょう。



人狼としての評価

本作は、一人用の汝は人狼なりや?」(通称「人狼」)です。


汝は人狼なりや?」とは、

小さな人間の村の中に紛れた人狼が毎晩一人人間を食い殺すので、毎日一人誰かを処刑して人狼の血を絶やそう、そのために村の全員で誰を処刑するかの話し合いをしよう

といういささか物騒な設定のゲームです。


一般的には複数人で集まって楽しむパーティーゲームですが、最近はNPCを相手にして役割を自動で割り当てて一人で遊べる「人狼」もあり、本作はその一つです。舞台をSF世界に移し、人間は乗客、人狼は乗客に紛れたグノーシアとし、その他の役割にも特有の呼称を付与しています。


マイルドな表現の「人狼

話し合いによって仲間外れを見つけるのは面白そうだけど、仲間内で疑い合った末に誰かを処刑したり食い殺されたりするなんて怖い、まして人狼になった日には、などと尻込みして今まで「人狼」に手を出せなかった人もいることでしょう。

しかし本作は、そのあたりの描写をマイルドにしているので、血生臭い表現が苦手な人でも心置きなくプレイできます

本作の人狼ことグノーシアは、人間を「食い殺す」のではなく、単に「消す」だけです。

人間を「食い殺す」のではなく、単に「消す」だけ
出典:グノーシア

それだって、いやむしろその方が恐ろしいじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、個人的には流血のイメージが払拭されるのはかなり大きいと感じます。

また、話し合いの結果、グノーシアだと思われる人物は「処刑」ではなく、生きたまま「コールドスリープ」されます。

「処刑」ではなく、生きたまま「コールドスリープ」される
出典:グノーシア

もちろん、そのまま永久に眠っていてもらう公算が強いわけですが、まだ生きているので、もしコールドスリープを解除すれば元気な姿で戻ってきてくれます。さらに、この世界ではコールドスリープは宇宙空間を移動する際ごく一般的に使われている技術で、危険が伴うものでもありません。

ストーリーが進むと、ちょっぴりエグい場面も出てきますが、やはり流血や吐き気を催すような表現はないので安心してください。


普通の人と遊ぶ「人狼

人狼」は、人間側から見れば、誰かの言動の矛盾や偏りを見つけ出し、その人物が人狼であるかどうかや、人狼の仲間が誰であるかなどを推理するゲームです。また、人狼側から見れば、怪しまれないよう振舞いつついかに無実の人間を人狼であると誤認させ吊るし上げさせるかを画策するゲームです。したがって、「人狼」のプレイヤーが目指すものは人間側であれ人狼側であれ論理性です(弊社調べ)。

でも、本作には論理性よりも自分の好き嫌いや直感に頼って突っ走るタイプのキャラクターが多いです。だから、論理で説得するよりも煽動する方が話が早く、「人狼」ライクではあるものの人狼」ではない、という意見をしばしば見かけます。しかし、私は逆に、本作はとてもよくできた「人狼だと考えています。

たぶん、「人狼」ではないと考える人は本当にきっちり論理に基づいた「人狼」がやりたいし、「人狼」に興じる際もそのようなスタンスで遊んでいるのでしょう。しかし、現実には、論理を重んじて行動する人は少なく、好き嫌いや直感で動くタイプの方が遥かに多いです(私もその一人です)。そんな、論理的思考にさほど興味のない人が多く集まって「『人狼』しようぜ」となったときに生じるのはまさに本作のような展開です。

したがって、論理で突き詰める「人狼」というより、「普通の人と遊ぶ『人狼」と考えてプレイするとよいと思います。ロジカルな「人狼」が好きな人は少し忍耐が必要かもしれません。

ただ、もちろんNPCが相手なので、生身の人間を相手にするときよりも物足りないことや難しいこともあります。さすがに私も15人参加しているループで1日目からエンジニア(占い師)がコールドスリープしたときは頭を抱えました。本作をプレイしてうずうずしたらぜひ、生身の人間との「人狼」にも挑戦してみてください。


時間も表情も気にしなくて良い

本作は、推理物は好きだけど素早く考えるとか表情を読み取る・取り繕うとかが苦手な人(私のような)にうってつけです。

なぜなら、制限時間がないからです。これまでの他のキャラクターの言動を気が済むまで読み返して何をするべきか判断することができます。

また、自分がグノーシアだからと言って、必死で表情を取り繕う必要もありません。相手はゲームの中のキャラクターだからです。卑怯なようですが、相手の方も立ち絵が限られていて、グノーシアになっても「ヤッベェ」という表情をするわけではないのでおあいこです。

私は、パーティーゲームとしての「人狼」では、いつも時間と表情に振り回されて十分に楽しむことができずにいました。しかし本作では、それらの制約が外れた分、安心して推理と煽動に励むことができました。

逆にその制約がいいんだよ、という人は、自分で制限時間を設けたり、主人公のステータスの一つ「演技力」をいじったりすると良いでしょう。


欠点

良い点ばかり述べてきた本作にもひとつ欠点があります。それは、主人公の勝利条件が「自分の属する陣営が勝利すること」ではなく、「自分の属する陣営が勝利し、かつ、自分が生き残っていること」であることです。

人狼」の一般的な勝利条件は前者です。プレイヤーは自分の属する陣営を勝利させるため、ときには処刑か食い殺されるのを覚悟で行動します。そして、自分が死んだ後も土俵の外から仲間たちの奮闘ぶりを見守り、一喜一憂するのが醍醐味の一つなのです。

ところが、本作は主人公が死ぬと即ゲームオーバー(次のループへ転移)になってしまいます。だから、プレイヤーは主人公が生き残るために味方でさえ切り捨てざるを得ないことがあります。特に主人公が狂人(AC主義者)になったときなど、場を引っ掻き回して華々しく散りたいと思っても、最後まで生存する都合上、あまり思い切った行動ができません。

これはまあ、表現をマイルドにしているとはいえ本質的には生死の問題なので分からない話でもありません。

でもせめて、経験値などは入らなくていいから、主人公が退場した後の経過を謎の神視点で見守れる機能(オプションでOn/Off可能)があったら良かったと思います。



こんな人にオススメ

本作は、個性的なキャラクターと見事に伏線の張られたストーリーに彩られた、マイルドな「人狼」を楽しめる良作です。

人狼ゲームが好きな人、苦手だけど好きな人、興味があるけど遊んだことのない人、それにSTEINS;GATEなどのSF系のADVが好きな人にはぜひともお勧めしたいです。



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※いずれもDL販売のみです。パッケージ版は販売されていません。




最後までプレイ済みの方は、よろしければこの後のネタバレあり感想も覗いていってください!


グロ耐性がある方には、「汝は人狼なりや?」をモチーフにした和風伝奇ホラーアドベンチャー、『レイジングループ』もオススメです! レビューを書いているので、よろしければ覗いていってください。


徹底的に論理的思考力が求められる推理ゲームをしてみたい方には『オブラ・ディン号の帰還』もオススメです! よろしければレビューを覗いていってください。





























※この下からネタバレあり感想が始まります。未読の方はご注意ください。





























ネタバレあり感想

「人狼」用語を使っていることがあります。一応簡単に補足はしていますが分からない人は検索、検索ゥ! 真エンドのネタバレもしていますのでご注意ください。


  • ラキオなぜすぐ吊られて(処刑されて)しまうん?
    なぜってそりゃあ「かわいげ」が低いからですが。1日目に主人公が何もしないでいると大抵ラキオが吊られてかわいそう(笑)。別に人数多いときの素村(役職のない村人)ならどうでもいい(ひどい言い草だ)けど、グノーシアがラキオと私の2人なのに1日目に吊られそうになったときは焦りました。もう露骨に庇ってラインを繋ぎに(仲間であることを人間側に推測されに)いってしまいました。

    パーティーゲームとしての「人狼」でも、初日の情報が何もないときに吊られるのって、だいたい無口な人か、人狼だった場合に面倒臭い人か、吊っても周りから文句の出ない人ですよね。……うん、よくできたゲームだ

    ちなみに私も最後までかわいげは3でしたが主人公補正と他人に疑いの目を誘導する圧倒的な「カリスマ」パワーであまり吊られることはありませんでした。2周目に直感に初期値を全振りしてかわいげ1で始めたら主人公補正があっても吊られまくってます。


  • レムナンの生存確率低すぎ
    レムにゃんことレムナンが最後まで生き残る確率が著しく低く見える問題について。スマブラみたいにキャラごとの成績を見られる機能があったら、レムナンがゲームの途中で死んでる確率は80%くらい行くと思います。

    無口だから吊られるし(初日に吊り先がないとき私はとりあえずレムナンに票を入れる)、「人間だと言え」で宣言させても人外のときは絶対に宣言しないから吊られるし、エンジニアに白をつけられる(エンジニアの調査の結果、人間であったと言われる)と噛まれる(人狼に食い殺される)し、何もしてなくてもステルス低いから噛まれるし、SQとククルシカには狙われてるし。なんであの人あんな悲劇のヒロイン属性してんの? さすが女性主人公との恋愛イベントがあるキャラは違いますね。まだ見てないけど。

    うん、そうだね
    出典:グノーシア

    この台詞、「うん、そうだね」って力強く頷いたよね。


  • SQ(グノーシアでない)がかわいすぎる
    最後の特記事項を解放する一連のイベントで一気にグラっと来ましたね。もしかして主人公が女性の場合でも起きるのか? 起きるんだよね? よっしゃ2周目は女性でプレイだ。と百合厨の私が決意した瞬間でした。

    がわ”い”い”
    出典:グノーシア

    んぐぅ……がわ”い”い”……なんで私一緒にいられないんや。宇宙の法則を捻じ曲げてでも一緒にいてあげたかった。

    ちょっと驚いたときの顔もまたかわいいんですよ分かります? 最初は態度と服装からクソビッ●キャラかよと思って敬遠してたのに全然違っててそのギャップがまた良いんですわ。


  • ホラー体型のシピ
    私は本人に明かされるまでとんと気づきませんでしたが、人間の体の構造を理解している人は彼の立ち絵を見た瞬間すぐに変だと気づいたはず。

    首どうなってんねん
    出典:グノーシア

    お前その首どうなってんねん。公式サイトのキャラ紹介ページでは正面を向いて誤魔化してるから分からないんですよね。いや、それでも「猫ってこんなに体伸びるっけ? このイラストレーター猫見たことないの?」って思う人はいるかもね。

    ぶっちゃけ、しげみちやオトメよりずっと異質だと思う。生まれ持った体を自ら捨てるわけだから。完全に猫になった後、人間の体はどうするの? 処分するの? ヒエーッ(ガクブル)。

    ランダムか条件を満たすかでシピエンドみたいなのが見られるんですけど、

    シピエンド
    出典:グノーシア

    なんだかんだ言いながらも彼みたいな純朴な青年キャラが大好きな私は涎を垂らして大喜びしました。でもこの後普通にループしてるし、ノーマルエンド後にコメットにNTRされるしでもうどうしようもない。


  • 夕里子怖い
    最後まで全く打ち解けることのない夕里子様超怖い。ノーマルエンドではその後の消息は一切不明らしいけど、いずこかで生き延びていらっしゃるに違いありません。そう信じたいです、簡単に捕まって処刑されちゃったりしないでほしい。

    昭和のアイドル
    出典:グノーシア

    このイベントは爆笑しました。昭和のアイドルみたい。


  • 沙明はいい奴だがどこまで行ってもギャグキャラ
    沙明は初対面から私のセツきゅんにセクハラかましたせいで私からの好感度が最底辺でした。

    その後も命乞いのために土下座をするなどネタに事欠かなかったわけですが、ループが進むと、知性化されたボノボと一緒に育ったこと、彼らが人間の勝手な都合で処分されたことについて苦々しげに語ったり、オトメに対する隠れた心遣いなどが垣間見えたりして、な~んだいい奴じゃんと思い始めました。

    極めつけはこのシーン
    出典:グノーシア

    極めつけはこのシーンです。お、お前……自分の身が誰よりも大事じゃなかったんかーい!(泣) これはきっと女性主人公だと恋愛イベントになるやつに違いない。

    しかし、せっかくの良いシーンも、なぜか半裸のジョナスの登場により単なるフリに過ぎなかったと判明したのでした。


  • セツは私の嫁
    いつでも私(主人公)に対する好感度が振り切れてるメインヒロインのセツきゅん。

    メインヒロインのセツきゅん
    出典:グノーシア

    ループして未来の主人公や過去の主人公と会って話してそのたびに執着を深めているってすごくいいよね。

    ノーマルエンドで「銀の鍵」を持って扉を閉めてしまったときは「ほぎゃあああ!?!?」って思いました(語彙力不足)。さらに真エンドでも結局私はセツきゅんと同じ時空に存在し続けることはできないのだと知って「あああああああああ!!!!」って思いました(語彙力不足)。


  • 真エンドも完全な救いではない
    ノーマルエンドは13人の仲間がグノーシアではない世界線で、安全な星に辿り着いて各自その後の人生を謳歌しますが、そこにセツはいません。しかし、真エンドの世界線も、そもそも宇宙船に5人しか乗っておらず、セツと他3人しか助けられません。

    結局14人全員救えなかったと思うのは私だけ……? 平行世界で救われているからいいんでしょうか? まあそもそもそれまでにループしてきた世界だってバグが生き残らない限りはその後もずっと続いていく世界なのですから、完全な意味で14人全員を救うことは最初からできないってことですね。地味に切ない世界観だと思いました。ループしているのが同一の世界線だったらもっと綺麗に収まったと思うのだけど、そうなると役割が固定されてしまうから無理なんでしょうね。


  • 主人公は画面のこちら側の人間
    真エンドで主人公が画面のこちら側の人間であることを知らされたのも衝撃的でした。

    主人公が画面のこちら側の人間
    出典:グノーシア

    画面のこちら側の人間じゃないと「はじめから」にできなくてセツは助けられないので仕方ないんですけど。結局ノーマルエンドを迎えようと真エンドを迎えようと私(主人公)はあの世界から消える運命にあったと知った私は……私は……胸がちぎれそうだ……。ウッウッ……セツとSQとジナと4人で幸せな家庭を築きたかったよ……

    どうりでノーマルエンドで主人公のその後だけ一言も言及がないわけです。Q&Aなどから垣間見える公式の性格的に「あなたのその後はあなたの心のままに」くらいのことは言ってくれそうなもんだと思ってましたが、なるほどそういう事情なら言及のしようがないですね。

    こういうコンテンツね、ときどきありますよね。良いコンテンツは悲劇的な結末だろうとなんだろうと面白いことには違いないのですが(本作も面白かったのですが)、ハピエン厨は心に傷を負います。


  • マナン=ククルシカ?
    だからレムナンと2人で留守番になると全員を殺害するんでしょうかね。迷惑な話です。

    笑顔で毒吐くよね、ジナって
    出典:グノーシア

    笑顔で毒吐くよね、ジナって。


  • ノーマルエンドのムービーのチョイス
    ノーマルエンドのムービーに沙明の土下座を入れた人は天才だと思います。次回作以降もそのノリでお願いします。


  • 『幼年期の終り』
    何がとは言わないけど、グノーシアってクラークの『幼年期の終り』を絶対に意識してるよねと思いました(参考記事:『地球幼年期の終わり』の感想:人類永劫の予言の書 - 星を匿す雲。ご同感いただける方は静かに挙手をお願いします。




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最後までお読みくださりありがとうございました!

グロ耐性がある方には、「汝は人狼なりや?」をモチーフにした和風伝奇ホラーアドベンチャー、『レイジングループ』もオススメです! レビューを書いているので、よろしければ覗いていってください。


徹底的に論理的思考力が求められる推理ゲームをしてみたい方には『オブラ・ディン号の帰還』もオススメです! よろしければレビューを覗いていってください。





※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。