星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【感想】ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊天体シドー編:約束の地は俺得天国

皆様こんにちは。赤城です。

Nintendo SwitchPS4で絶賛発売中のスクウェア・エニックスフト『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』(DQB2)の感想その6です。

ラスボスまでのネタバレありですのでご注意ください。また、非常に長いです。

ネタバレなしレビューこちらからご覧ください!

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破壊天体シドーは魔物天国

シドー君がハーゴンに誘拐されてしまったため、主人公は黒い渦の中に飛び込むことになりました。

目覚めたらそこにはハーゴン教団の魔物たちの「約束の地」が広がっていました。主人公は魔物たちと協力して箱舟とかクルマとかを作って脱出およびシドー君救出を目指すことになりました。

魔物たちと箱舟を作る
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2


これ、控えめに言ってもドラクエ史上最高に熱い展開ですよ。なぜなら、本作は言わば人間と魔物、創造と破壊の歩み寄りの物語。そして破壊天体シドーはその集大成として魔物ハーレムでプレイヤーを迎えてくれるのですから。



ビルダーズ2は魔物が大活躍するゲームである

思えば、ビルダーズ2ほど大勢の個性ある魔物が最初から最後まで人間の味方として共存して活躍するドラクエは今までありませんでした(まあ、私はナンバリングとモンスターズしかプレイしていない若輩者なので、他にもあるのかもしれませんが)。

チュートリアルの船長に始まり、からっぽ島のしろじい、モンゾーラの盟約モンスターズとマギール、オッカムルのゴルドン、監獄島の脱獄トリオと、魔物たちがストーリーをぐいぐい引っ張ってくれました。ムーンブルク編は人間vs魔物の様相を呈していましたが、敵兵団潜入時のどこか間の抜けた魔物たちに束の間頬を緩ませた方も多いはずです。そしてこの魔物ハーレムです。ドラクエの魔物が好きな人で血が滾らない人が果たしているのでしょうか。

ドラクエの魔物は姿形の怖いものもいるし、敵に回すと厄介ですが、いざ喋ってみるとほぼ全員妙に愛嬌があってかわいらしい。私はそんな魔物たちとたっぷり触れ合えて、かつストーリー性もあるゲームがやりたいと常々思っていました。ビルダーズ2は私のそんな願いを叶えてくれたのです。ありがとう、ビルダーズ2



箱舟ビルダーズの歩みを振り返る会

そんなわけで、この項では、破壊天体シドーに主人公がやってきてから箱舟が完成するまでのストーリーをほぼ時系列順にざっくばらんに振り返り、魔物たちのかわいさを褒め称えます

長いので、興味のない方は次の項目へどうぞ。


メインキャラ集合

シドー君を助けに破壊天体シドーにやってきた主人公。第一村人は虚空に取り残されたメタルスライムメタッツでした。

メタッツ登場
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

この時点でかわいさ爆発してるでしょ。監獄島に残してきたスライハルトを彷彿とさせながらも、あっちは強気な俺様キャラ、こっちは弱気なぼくっ子と明確に差別化されていて大変よろしい。てかこのゲーム、スライムの挙動がかわいすぎんだよ

その後、ハーゴンのきしのキッシムグレムリングリムンキラーマシンキラーGと合流して、ハーゴン協会を目指すことになりました。いやーマジで素晴らしいなこんなホイホイ仲間になってくれるなんて。特にメタルスライムキラーマシンは、ナンバリングやモンスターズでは仲間になる確率が半端なく低いでしょう。

キッシムのツン
キッシムのデレ
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

キッシムのチョロいツンデレ兄貴っぷりもたまんねぇよな。でも教会に行く途中で破壊神の手のせいで闇の底に落下して絶望した。せ、船長の二の舞~!

教会にはジゴックというあくましんかんがいました。ビルダーに敵対心を見せながらも物作りに惹かれていくツンデレその2です。

「なーんちゃって!」とか言うからマギールと何か関係あるのだろうと思っていたら、案の定、終盤でマギールの師匠だったことが判明します。でもマギールの生死を知らないとかどんだけ情報伝わるの遅いんだよハーゴン教団。あの人が死んだの、私のゲーム内時間ではもう3か月くらい前だぞ。


ビルダー教の布教開始

すごく絶望的な状況だけどとにかく何か行動を起こさなきゃ! てなわけでシドーの意思が破壊から守ってくれた作業台を見つけました。

メタッツの暴言
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

うすぎたない台だのみみっちい ぼうだのこぎたない こんぼうだのメタッツはかわいい顔して結構な暴言を吐きます。まあそこがいいんですが、シドーを筆頭に言葉遣いが汚いって評価を見かけたことがあって、一理あるな~とも思いました。

お行儀のいい言葉だけでもつまらなくなっちゃうから、匙加減が難しいですよね。快不快の感覚って人によって違うし。暴言を極力平仮名にしているのは良い工夫だと思いますよ。ソフトな感じになりますから。シドー君の暴言も確か平仮名になっていました。

油を提供してくれるメタッツ
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

メタッツの献身的な行動には胸がきゅんとしました。そんなことされたら惚れてまうやろが!

メタッツの油でたいまつを作ったら、周囲が明るくなり、拠点らしきものが生成され、箱舟を作ることになりました。えっ、もしかしてこの島でも今までと同じようにビルドできるの? しかもかわいい魔物たちと一緒に!? テンション爆上げじゃないですか。


ビルダーの鐘を作ろう

ジゴックに言われて箱舟の素材のもととなる破壊神の抜け殻を集めてきました。でも箱舟を主人公が一人で作るのはさすがにねえ? ってなったところでこいつ直接脳内に現象が発生。この現象、主人公にとってはチュートリアルハーゴン以来です。

こいつ直接脳内に!?
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

し、しろじい~! まあちいさなメダルとかいたくレシピを全部回収しきってないからメタ的に考えると絶対に死なないとは思っていたけど!

ビルダーの鐘を作ると、仲間たちが本格的にビルドについて考えを巡らせ始めます。ハーゴン教団の魔物には物作りは無理だと言うグリムン。そうだよね、今までは物作りを悪とみなして、人間の物作りの芽を潰しにきてたもんね。

でもメタッツはぼくたち 見た目は (主人公)と ちがうけど ほかは ぜんぶ いっしょじゃないか!とこのゲームの核心に迫ることを言います。この流れには感動しました。さすが俺の嫁


クルマを作ろう

箱舟を作り始めてしばらくして、キラーGの様子がおかしくなりました。

枯れ木に花を咲かせましょう!
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

この世界のキラーマシン農業用ロボットとしての機能を備えているのか? ハーゴン、なかなか良いセンスしてるじゃないの。私もあなたの作った世界、嫌いじゃないよ。

死亡フラグ
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

直してあげたら何やら死亡フラグっぽいものが建設されました。しかしぼかぁ本当に回収されるとは思ってなかったんだ……マギール、ゴルドン、リックの犠牲を経てもなお、キラーGだけは助かると信じたかったんだ……。

さて、助けを待つ魔物たちを探すためにクルマを作ることになりました。老い先短いキラーGにアーン♥なことをした結果できあがった、その名も――

超 ス ー パ ー カ ー !

だ、だっせぇwww ビルダーズ1から連綿と続く主人公のネーミングセンス皆無の伝統面白すぎるだろ。確かシドー君との必殺技のネーミングもクソダサかったよね。シドー君は世の理を知らないから「いい名前だ!」とか言ってたけど。

キラーGたちの酷評が非常に的確です。こいつら絶対口に出すたびに笑いそうになってるよ。

超スーパーカーと言うたびに必ずどもる
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

で、この超…ス スーパーカーの操作なんですけどね。超ゴールド免許を所持する超ペーパードライバーのわたくしにとってはビルダーズ1の超げきとつマシン並みの超鬼門でしたわ。プレイヤーがみんなマ●カーしてる前提で作られてるの?


破壊の聖堂へ行こう

クルマもできあがったので、モブスライムたちやマンドリルを助けてあげます。

怯えるスライムたち
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

うっへっへ、実は破壊神の抜け殻を取りに行ったときには既に目を付けていたんやで。かわええなあ。やはりスライム族は正義。私が必ず助けてあげるからね。

続いて破壊の聖堂にドラーラヨージスをゲットにしに行きます。ここはコースが難しすぎて2回ほどコースアウトしてしまいました。

毒舌をふるうメタッツ
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

ヨージスに毒舌をふるうメタッツ。子供って大人よりも物事の本質を容赦なく突くよね。

混乱するヨージス
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

そりゃあ自分の信念とか考えたら頭の中ぐちゃぐちゃになるよなあ。でもこの後秒速で仲間になる。チョロすぎぃ!(歓喜

ヨージスは箱舟作ってるときに表示される台詞が女言葉なのでたぶん女の人です。ということはうちの主人公の現地妻になりますね、いらっしゃいませ~。

ちなみに破壊の聖堂にはいにしえのビルダーの創世記が落ちていました。いにしえのビルダーは破壊天体シドーを抜け出すことでハーゴン教団から追われる身になったから、からっぽ島の創世記があんな感じの記述になっているんですね。


キッシムとの再会

この後も俺の嫁(夫)候補がよりどりみどり。

ごろついてる人
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

ごろつきよ……オッカムルでどアップで見たときはマジで怖かったけど、こうして話してみるとお前なかなかいいキャラしてるじゃねえか。

シルバーデビル1
シルバーデビル2
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

シルバーデビルリックの生まれ変わりかな?(狂気) 闇に囚われていた方のキャラがおいしいです。魔物が敬語使うってもうそれだけで萌えません?

スカルナイト
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

ツンケンしてたのに主人公の表情を見た途端に態度を軟化させるスカルナイト。やっぱガイコツ系はチョロくてかわいいな。

そして……

キッシムとの再会
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

キ、キッシムーーーー!!! ああ、私は信じていたさ、ドラクエはあんな雑にキャラを殺したりしないって!

彼ら全員を拠点にお持ち帰りして、拠点もだいぶ賑やかになってきました。

部屋を作るたびに魔物たちが集まってきて賞賛してくれる
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

部屋を作るたびに魔物たちが集まってきて賞賛してくれる……ここが私のユートピアだったのか……!

黒い影に拠点を攻められた後、ついにジゴックたちはビルダー教徒に転向しました。魔物たもあまり深く考えて活動していたわけじゃないんですね。ハーゴンに仕込まれたからなんとなく従っていただけで。

なお、キッシムのこの台詞は、

キッシムの台詞
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

船長再会フラグなのかそれとももう会えないフラグなのか私の中で議論が紛糾して心がざわつきました。キッシム、お前は確かにいいキャラだ。しかし何人たりとも船長の代わりにはなれないんだよ!


納得できない主人公

輝く目を取りに行くミッションで、大神官のアークデーモンアデンも仲間に。

アデンと超スーパーカーに乗る
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

お前はシドー君のお父さんか。もうやだ魔物たちが一人残らずかわいすぎる。超スーパーカーを運転してるときにフキダシが出てくる演出はうまいことやりおったなあと思いました。何を話しているか細かいことは分からないけど打ち解けていく様子がさらっと表現できてる。

よく見たら今破壊天体シドーにいるのはほとんどが監獄島のシドー君の夢で「約束の地に行きます」って言ってた魔物たちですね。

「約束の地に行きます」って言ってた魔物たち
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

あのときはただのモブにしか見えなかった魔物たちにも一匹一匹きちんとしたキャラ付けがされていると分かり感慨深いです。

拠点に帰ると、魔物たちが物作りって楽しいね! 破壊ってクソだね! みたいなことを言い始めます。私はこの場面で単純に「そうだそうだ! 破壊は良くないことだぞ!」と喜んでいて、主人公が納得していないのが不思議でしたが、後で理由が分かったときにアハ体験しました。ビルダーズは主人公にしっかりと人格があるから、いつものナンバリングの感覚で自分=主人公でプレイしていると「あれ?」って思うときがありますね。


船長との再会

箱舟の完成度も99%となり、「で、箱舟は誰が操縦すんの?」って空気になりました。

なるほど、ここか! ここでついに! 船長が満を持して登場するのか!!

期待通りアデンが船長らしき魔物の居場所を教えてくれます。よし行こう。今すぐ行こう。スーパーカーを猛スピードで改造し、いざ世界のはざまへ!

あの後ろ姿は……
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

あの後ろ姿は……

やはり船長だった
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

せ、船長ぉぉぉぉ~~~!!! 会いたかったよぉぉ!!

マギールが死んだとき、ゴルドンがいなくなったとき、リックを殺したとき、船長もこんなふうに死んでたらイヤだなってずっと思ってたんだよ。やっと会えたね、船長……!

チュートリアルと同じ質問をされて、「楽しい」と言うと返ってくる答えがまた印象的です。

やはり船長だった
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

チュートリアルの時点でビルダーに感化されてる節はあったけど、船を直そうとしている間に物作りって楽しいなと改めて考えるようになったんでしょうね。

スーパーカーでの会話もいいですよね! お前は主人公のお父さんかって勢いで。特にこことか。

船長と超スーパーカーに乗る
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

むしろぜひお父さんになってくださいお願いします

いやーこの船長の伏線はマジ神がかってますわ。手が込んではいない、王道中の王道なのですが、やっぱりドラクエは、ドラクエビルダーズはいいなと思った次第です。

まあ船の他の魔物が死んでしまったのは残念ですが、きっと主人公とシドー君が作った新しい世界なら何かしらの謎のパワーで彼らの魂も救済されると信じています。


主人公の思想

ここで、箱舟の完成度が99%だったのは、教団のカベかけがなかったからだと判明しました。だから主人公は船長の船からカベかけを持ってきたんですね。あの行動を私は「なぜ?」と思ったのですが、主人公が言ったこと(代弁byメタッツ)には深く納得しました。

自分は 破壊を 悪とは 思っていない。これが 魔物のみんなのはた だから この箱舟に 似合うと思った

破壊神の一部であるシドー君が今や大切な友達になっている主人公は、破壊は悪ではない、創造と同様に世界に欠かせないものだと思っている。だからドラーラたちが破壊をディスったときもあまりいい顔をしなかったのです。

私は、今まで色々なものを作ってきて、ハーゴン教団が破壊しようとしてくるたびに、破壊とハーゴン教団は全て悪だと勝手に思い込んでいました。しかし一方の主人公は必ずしも全てが悪ではないと思っていたんですね。そもそもよく考えたら、ビルダーだって地形を破壊して色々なものに作り変えますもんね。まさに、ちょっと後でメタッツが言うように、破壊と創造は表裏一体なのです。いやー、これも神がかってるなあ。


キラーGとのお別れ

気分が盛り上がったところでまた黒い魔物が襲ってきました。

戦闘前にキラーGが死亡フラグを立て、そして、ビルダーズ2恒例(監獄島だけ例外)の仲間が必ず犠牲になるパターンに嵌りました。

キラーGの最期
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

うわああぁぁぁーーーっ!! キラーG!!!

キラーGが動かなくなった後、壊す以外に選択肢がないか5分くらい探しちゃいましたよ。ハンマーで壊して鉄クズに変わり果てたときの物悲しさときたら、一瞬だけなのに1のリムルダールや2のムーンブルクをも凌駕しました。

主人公自らの手で壊させるってのがミソだと思います。ムーンブルクで兵士を埋葬させられたときと同じ重苦しさを感じる。

キラーGは、「命は永遠ではない」「破壊したら終わりではない、そこから新しい何かが生まれる」ということを示唆するための役割を持っていたのでしょうけど。そんな役割、全うしなくてもよかったんだぞ。ずっと主人公のそばでおんぼろ農園ロボットをやっててくれればそれでよかったんや。いやでもそれだとこの世界が救えなくて詰むか。キラーG……。


さよなら、私の楽園

キラーGのマシンハートGを組み込むことで、超スーパーカーはウルトラな進化を遂げました。物語も大詰めです。このあたりで特に印象に残ったのがメタッツの台詞。

破壊と創造はトモダチ
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

そうだよね、主人公とシドー君、主人公ときみたち魔物が友達になれたように、破壊と創造は友達なんだ。だから主人公は絶対にシドー君を取り返す。そしてこの世界を2人で救うんだ。

でもさ、きみたち箱舟でラスボス戦まで一緒についてきてくれると思ってたのに、普通にここでお別れなんだね……。

うわあぁぁぁん!! イヤだよぉ!! みんなと別れたくないィィ!!

それでも心を鬼にして進まなければシドー君を助けることはできません。意を決して超スーパーカーを発車させました。さよなら、みんな。さよなら、私の魔物ハーレム。

ここでわずかに残ったキラーGの意思が主人公に超スーパーカーの使い方を教えてくれて、最後に発破をかけてくれます。

ふりむくな! あきらめるな! すすめ (主人公)ーーーー!!

武者震いしました。ちょっと泣きそうになりながら、私は主人公とともに破壊天体シドーの空へと旅立ちました――。

が、超ペーパードライバーゆえ超スーパーカーの運転に失敗してバリアを張っている魔物に倒されてしまい、早々に箱舟に戻ってくることになるのでした。

魔物たちからの声援
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

出発するときこんな声援を送ってくれてたんだ、アハハハハ……。こ、今度こそ、ゲームオーバーにならないよう頑張るぞ!!




ラスボス戦~世界を救うまで

で? シドー君の話は? と思われた方も多いことでしょう。はい、序盤のシドー君視点の話とかガン無して魔物ハーレムでヒャッハー言っててすいませんでした。シドー君が直に出てくる場面は破壊天体の最初と最後に分断されているので、完全に時系列に沿って書き進めるよりも、分けた方が書きやすかったのです。


もちろん、シドー君関連のストーリーもものすごく素晴らしかったです。主人公とシドー君の友情物語としても、ドラクエ2の派生作品としても非常に綺麗にまとまっていると思います。箱舟ビルダーズとの相乗効果で、もう最後は脳内の全私によるスタンディングオベーションが止まりませんでした。ビルダーズ2は本当に監獄島以降の展開が神

ただ、ラスボス戦自体はかなりつまらなかったです。

以下で詳しく書きます。ご興味のない方は次の項目へどうぞ。



互いを認め、助け合う2人が熱い

2人で新しい世界を作ろうぜ!
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

主人公とシドー君が創造と破壊の概念をそれぞれ負って立つ唯一無二のコンビになり、助け合いながらハーゴンと破壊神という巨大な敵に対峙して、このまぼろしの世界を2人で本当の世界に作り変える。実に燃える展開です。

ゴリゴリの王道ですが、それがいいんです。主人公とシドー君が非常に近しい存在であることは、ここまでゲームをプレイしていれば実感していますから。積み重ねがきちんとしていれば王道は効果てきめんなのだなあと実感した次第です。


私はムーンブルク編の終盤からシドー君と離れ離れになってしまったことが気が気でありませんでした。破壊天体シドーの冒頭でシドー君が破壊神を覚醒してしまったときも、ハーゴンの城に乗り込んで破壊神と戦っているときも、どうかシドー君が助かりますように、と必死で思っていました。

破壊神とハイタッチしてシドー君が戻ってきてくれたときは本当に嬉しかったし、あの物作りのできなかったシドー君が一生懸命薬草を作ってくれたときは胸がジーンとしました。2人が世界を作り変えたときは前述の通りスタンディングオベーションしました。

彼らはきっとこれからも、世界を作り変えたパートナーとして、唯一無二のコンビとして、この世界で暮らしていくのでしょう。その行く末が輝かしいものになるであろうことを確信しながら、私はエンディングを迎えました。



ドラクエ2の派生作品としての完成度が高い

世界のはざま的な場所でハーゴンと破壊神と戦っているときのシドー君とハーゴン答の中で印象的だったことがあります。

それは、シドー君がハーゴンを単純に断罪しているのではなく、彼(彼女?)にも救いの手を差し伸べたことです。

もちろん、もはや取り返しのつかないところまで来てしまっているため倒すことには倒すのですが、ハーゴンも主人公と同じだと、自分はハーゴンの作ったこの世界が好きだと言いました。

ハーゴンも主人公と同じと言うシドー
ハーゴンの作った世界も悪くなかったと言うシドー
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

冒頭で言ったように、本作は創造と破壊、人間と魔物の歩み寄りの物語だと私は思っています。人間だから創造しかできないわけでもなければ、魔物だから破壊しかできないわけでもない。人間だから善、魔物だから悪というわけでもない。それはマギールや箱舟ビルダーズだけでなく、ハーゴンに対してさえ言えることなのです。


ドラクエ2では単なるラスボスに過ぎなかった破壊神シドーが、ドラクエビルダーズ2では創造と破壊の尊さを知った少年シドーとなり。単なる悪役に過ぎなかったハーゴンは、理想に燃えて道を違えたのではないかと示唆され、その結果彼が作ったまぼろしの世界は決して悪いものではなかったと評価される。

ドラクエ2の敵役に30年ぶりに新たな解釈を与えるこの展開は、かなり胸熱でした。


私は、ビルダーズ1は初代ドラクエの要素を巧く換骨奪胎しているな~と感心していました。それが、私がビルダーズ1をドラクエ作品の中で一番面白いと断定し、ビルダーズ2購入を決めた要因のひとつです。嬉しいことにこの点に関しては、ビルダーズ2にも全く同様の感想を抱きました。



印象的な台詞

ラスボス戦~エンディングまでは名(迷)台詞のオンパレードですが、上の感想にねじ込むことができなかったので、ここでバラバラとコメントします。


伏線回収

まずはラスボス戦から。

夢も愛も信念も意味がないと言うハーゴン
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

これまでにシドー君が学んできた3つの概念とちゃんと対応してます。


何度でもやり直す、それが私たちだ

壊しても壊されてもまた作る
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

人間の欲望が結局は全てを破壊する」と言うハーゴンに対し、「それでも何度でも作り直すことができる」とシドー君が反論しています。そうだな、本当にそうだ。私たちは現実世界でもそうやって生きてきたんだ。


シドーの脳みそを心配するルル

続いて、からっぽ島に帰ってから。

シドーの脳みそを心配するルル
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

神の力が宿ったと言うシドー君に対して。安定のルルちゃんである。


みみずん、ルルに惚れる

ルルをおよめさんにしたいと言うみみずん
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

いや、ルルちゃんは主人公のハーレムの一員だから。諦めて。


世界は知らないうちに誰かが救っている

世界は知らないうちに誰かが救っていると言うアーマン
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

ホントえてしてそういうものですよね~。世界を救った英雄として持て囃されるのは普通のRPGで十分。この主人公もきっと英雄として褒め称えられるよりは一介のビルダーとして物作りをして穏やかに暮らしたいはず。


「ふくろ」はドルトンのヒゲでできていた

ふくろは8割方ドルトンのヒゲでできていると言うポンペ
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

よし、ドルトンのヒゲを毟ろうか。ふくろ1つじゃ到底足りないもん。


正義だけでは世界は回らない

世界は正しいものばかりでできているわけではないと言うオンバ
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

そうそう、一方から見れば正義でも、もう一方から見れば悪というのもままあることだし、よろしくない意図で生まれたものが結果的に良いものに生まれ変わることもあるしね。



ラスボス戦はつまらなかった……

しかしながら! ストーリーはとても良いのですが、ラスボス戦そのもの、つまりバトル部分はひっじょーーにつまらなかったです。

不満に思った点は3つあります。


悪霊の神々の影の無意味さ

まず1点目。

悪霊の神々の扱いが薄すぎませんか? 影として登場するだけで戦闘ナシかよ。

これだとドラクエ2に触れたことのない人は「こいつら何? いる意味なくね?」ってなりますよ。まだ全く出演しない方がマシです。特にバズズとベリアルはこのゲーム内にも登場していませんから。

もしかして、バズズとベリアルは本来はモンゾーラとオッカムルのボスになる予定だったけど容量の関係で削られたとか? それともDLCで登場するとか? いずれにしろ影を入れる意味あったんですかねえ……ハーゴンに「悪霊の神々も今や役立たずのゴミだ!」を言わせたかったにしてもあまりにも存在意義が薄いかと。

DLCバズズとベリアルがなんらかの形で補完されるのであれば納得しましょう。そうでないのなら残念仕様です。


謎のシューティングゲームがスタート

続いて2点目。

なぜ最後だけシューティングゲームになるんすか!?

いや、キラーGの犠牲をもって空飛ぶ超スーパーカーを作ったから無駄にしたくなかったんですよね。それは分かります。そして、これまでのストーリーでみんなで作った大樹の力やみかがみのたてミナデイン砲を不思議パワーで取り入れていて、超スーパーカー自体が魔物たちとの絆の証でもあるから、全ての仲間と力を合わせて戦っていると表現したいことも分かります。うん、一応筋は通るんだ。

だがビルダーズ1をプレイした身としては、主人公が生身で戦わないことと難易度が低すぎることが納得いかない。破壊天体のときと打って変わって、超スーパーカーの運転がすごく簡単になってるし、ピンチになってもすぐにシドー君が回復してくれるし。ていうか今だから言いますけど、ビルダーズ2は他のボス戦も大概簡単でした。

ターゲット層がよりライトになるから、あるいは戦闘ではなくビルドがメインのゲームだから難易度を下げたんだろうか。まあそれなら仕方ありませんが、「この街を、この世界を私が守り抜くんだ!」っていう緊張感は薄れてしまいました。


からっぽ島最終防衛戦にならなかった

最後に3点目。

私はシドー君を取り戻した後で、ハーゴンと破壊神シドーがからっぽ島を破壊しに行って、それをからっぽ島のみんなと一緒に戦って撃退する展開になると思っていました。だって、サブタイトルが「破壊神シドーとからっぽの島」だし、せっかくドラクエ2らしく一緒に戦ってくれる仲間が増えたし、からっぽ島襲撃がウゾーンの1回だけなんてつまらなすぎるじゃないですか。でも結局破壊天体シドーとその周辺でラスボス戦は完結してしまいました。

これもシューティングゲームと同じように筋は通ります。

シューティングゲームの項で述べた通り、仲間と一緒に戦ったことは、超スーパーカー+3つの力で一応表現できています。また、最後は仲間たちみんなとの物語よりも、シドー君との友情物語に重きを置きたかったものと思います。さらに、プレイヤーがからっぽ島のどこに建物を作っているか分からないから、下手にからっぽ島を襲撃すると建物を破壊されたプレイヤーが怒り狂うという現実的な問題もあるでしょう。ストーリー島のように住人に直してもらえればよいのですが、うまくプログラミングできなかったのかも。

それでも不満は残りますけどね。やはりあまり緊張感がなかったな、と思いました。




最終考察

この項では私が今までの記事で考察してきた事柄のうち、ストーリー中ではっきりと答えが示されていないことについて、テキトーな憶測付きでまとめています。

特に興味のない方は次の項目へどうぞ。



現実世界でハーゴン教団の残党がビルダーを拉致していた目的

船長は「ビルダーを根絶やしにするためではないか」と予想していましたが、結局ビルダーズ2の世界は現実世界との関わりが全くなくなってしまったため明かされませんでした。

シナリオの都合で、主人公がこの世界に来るきっかけにするために派兵されただけ?


プロローグの感想より)



からっぽ島の海中洞窟の先(しろじいの神殿の下)にある地下神殿

しろじいの神殿の地下にあったハーゴン教団のものっぽい神殿。最後までストーリーに関わってきませんでした。裏設定で終わってしまったりするのでしょうか?


侵入してみた

ネットで流布している通りに、ステンドグラスを割って怪盗さながら神殿内部に侵入してみました。

地下神殿内部に侵入
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

神殿の大半は邪教系の素材でできていますが、壊してみるとところどころに普通の遺跡のカベが混じっていました

普通の遺跡のカベが混じっている
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

なんか不気味ですね。元々は全く違う目的で作られたものがハーゴン教団によって改装されてしまったのか……?

また、この地下神殿は大きな神殿(海側の柵越しに見える方)と小さな神殿(ステンドグラスを割って最初に侵入する方)が連なってできているのですが、大きな神殿に設置されているいわくありげな台座のようなもの小さな神殿の床部分のみ、不自然なことにビルダーハンマーでも壊せませんでした

台座のようなものが壊せない
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

神殿の外壁が壊せないのはまあ納得できます。しかし神殿内部でほんの一部分だけ壊せない部分があるってのは……クックック、怪しげなニオイがプンプンしますなあ! シドー君なんとか言えよぉ!

ちなみに神殿内部でも夜になると普通にゴーストが出現します。


からっぽ島がからっぽのまま残された理由

ちょっとだけ話が逸れます。しろじいはからっぽ島にハーゴン教団に追われてきて死んだはずなのに、この島にはこの地下神殿以外にハーゴン教団の痕跡が見当たりません。不思議ですよね。普通、こんな無人の島があったら一大拠点を築きそうなものじゃないですか。

破壊神シドーの避難場所に使うためにわざと撤退したとか? 支配するべき人間がいないから拠点を築く意味もなかったとか?

これも地下神殿の謎が明かされるのなら一緒に答え合わせができそうではあります。


プロローグの感想より)



シドーは人間ではない?

ストーリー中、拠点での挙動を観察していると、シドー君にはあまり人間らしくないところがあります。具体的には、食事と排泄を全く行いません。ルルちゃんのケーキは食べていたので、「食べられない」というより「食べなくても生きていられる」という感じなのかもしれません。

クリア後は秘めていた破壊神シドーの能力を全て失って普通の人間になったと思いきや、拠点で観察している限りでは相変わらず食事と排泄は一切なし。ついでに言うと、ラーの鏡を使ってもやはり姿が映し出されません

まだ神の力が残っているのか、もともと人形ロボットに近い存在なのか。もしそうだとすると、このままだとシドー君だけ不老不死になって将来的に闇が深くなりそうで怖いです。

制作スタッフがテキストや挙動を変えるのが手間だからそのままにしているか、変えるのを忘れているかだと胸をなでおろせるんですけど。どうなんでしょうね。


つーかどんだけシドー君観察してるの気持ち悪いって思いましたよね? サーセン


オッカムル編の感想より)



時間の流れが元の世界とは違う

主人公、ルルちゃん、ヤス船長とモンばあの時間のズレについて。モンばあは主人公たちとほぼ同時代か、より後の時代にまぼろしの世界に取り込まれたと考えられるにもかかわらず、まぼろしの世界で過ごした時間はモンばあの方が圧倒的に長いです。

どうしてこうなったかについて特に説明はありませんでした。まあ違う世界とつながっているときに時空が歪みがちになるのはSFやファンタジーの世界ではよくある話ですから、モンばあが来たときに時空が歪んでしまったのでしょうか。


監獄島編の感想より)



新世界の神は誰か

ムーンブルク編の感想にて、ここは所詮まぼろしの世界だから、神様はいなくて、生物は死ぬと無に還るのではないか。だからリックはあんなにも死ぬことを恐れたのではないか。と考察しました。

しかし、ラストの主人公とシドー君の尽力により、この世界はまぼろしの世界ではなくなったようです。現実世界の並行世界になったとでも思っておけばよいのでしょう。

つまり、きちんとした世界になったわけですから、当然、生物の輪廻転生なり復活なりを司る神様が必要です。そうでなければリックや今まで死んでいった者たちがあまりにも報われませんので。

その神様には誰がなるのか? 私は3パターン考えられると思います。

  1. この世界の創造主であるハーゴンの亡霊が神様になる

  2. シドー君が実は神としての力を失っておらず、神様になる(先ほどの項でも述べた通り)

  3. 世界を作り直したことでなんらかの神性が備わった主人公とシドー君が神様になる

うーん、ぶっちゃけ1以外はあまり想像したくない。あくまで主人公とシドー君には人間として生きて死んでほしい。

シドー君に打倒された後のハーゴンの亡霊なら、自分の理想通りじゃなくてもみんながそれなりに楽しくやってる世界ならいいか、と考えて神様になってくれる気がします。


ムーンブルク編の感想より)




DLCとアップデートに期待すること

これまでに書いてきた全ての感想とその他気づいたことを踏まえて、今後のDLCとアップデートへの私なりの要望を挙げてみます。公式のサポートセンターにも伝えました。


→要望のうち、かなりの部分が最終アップデートまでで実現されました。また、私の気にしていなかったシステム面やビルド面の欠点の多くも改善されたようです。制作者の皆様がファンの声に真摯に応えてくださった結果だと思います。本当にありがとうございます!


興味のない方は次の項目へどうぞ。



監獄島組、箱舟組の救済→アプデで実装されました!

てっきりラスボス戦後に箱舟組はからっぽ島の教団の船の隣辺りに不時着するかと思いきやしませんでした。99.9%くらいのプレイヤーが、あの魔物ハーレムはなんだったんだよ! メタッツたちにもう一度会わせてくれよ!! と地団太を踏んだはず。

でも、ちょっと考えを巡らせてみると、彼らと、スライハルトら監獄島組は確実に仲間になると思うのです。

監獄島は未だに地図に表示されてますし、船長からの手紙も意味ありげでしたし。

船長からの手紙
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2


それに、地味ですがスキャン設計図に緑・赤・青の他に黄があるのもいかにもって感じだなあと思いました。

それぞれの開拓地に対応しているようだけど、「きいろ」の開拓地なんてありません。ところが、主人公は破壊天体シドーでビルダーの鐘黄色の箱舟に作りました。監獄島にはビルダーの鐘がありませんが、例えばそこに箱舟が不時着したら、ちょうど第四のストーリー島になりそうですよね?


これでDLCが何事もなく追加アイテムとシステムアップデートだけだったら泣いちゃいますわマジで。破産しない範囲でお金は積むし、いくらでも待ちます。どうか追加ストーリーをお願いします。


※少なくとも箱舟組の方は今後のDLCまたはアップデートで補完される可能性が高いですVer.1.3.0の台詞追加でソフィが「破壊天体で仲間になった方々もいつかからっぽ島に来られるといいですね」的なことを言い始めたので。


Ver.1.7.0で実装されました!! 監獄島が第四のストーリー島になるという予想は外れ、また微妙に残念だったこともありますが、船長やメタッツ、スライハルトと再会できて嬉しいです!



現実世界のハーゴン残党の謎回収

先ほど考察の項でも言及しました。シナリオの都合でないのなら、これに関してもぜひ補足のDLCが欲しいです。

あっ、これはゲーム内で回収するのが大変だと思うので、外伝漫画とか外伝小説とかで補足していただいても全然大丈夫ですよ!! 買いますよ!!!



からっぽ島の地下神殿の伏線回収→アプデで回収されました!

ハーゴン教団残党の謎と同様、考察の項で言及しました。裏設定として使われずじまいになるのは大きさ的にあまりにアレなため、DLCでの伏線回収に期待します。


※これも、箱舟組同様、Ver.1.3.0の台詞追加でミトが「地下から強大な破壊のチカラを感じる」的なことを言い始めたので、今後のDLCまたはアップデートで補完される可能性が高いです


Ver.1.7.0で回収されました! とあるキャラの台詞で示唆されます。が、それだけで特にイベントは起きないようです。微妙に残念です。



シドーの挙動を他の人間キャラと同じにする

これも考察で言及しました。クリア後も神や人形のままであるという設定なら諦めますが、もしクリア後に普通の人間になったのなら、挙動を他の人間キャラと同じにしてほしいです。

あ、でも拠点で主人公の周りをうろついたり近くのベッドで寝たりするのはかわいいので残しておいていただけると幸いです。



クリア後の名ありキャラの台詞を増やす→アプデで実装されました!

クリア後にシドー君やルルちゃんなどの名ありキャラに話しかけても、台詞が1種類しかないのが寂しいです。もちろんフキダシで出る台詞はたくさんありますが、主人公と直接話してくれる台詞は1種類だけです。

ですので、1キャラにつき最低3種類くらい用意していただけると救われます。いや、名ありキャラってめちゃくちゃたくさんいるからすごく大変なのは分かりますが。せめてシドー君、ルルちゃん、各島のメインヒロインだけでも……。


Ver.1.3.0で実装されました。やったあ! もっと増やしていただいてもいいんですよ!?



バトル島的な要素を追加

ビルダーズ1にはバトル島というミニゲーム(?)がありました。フリービルドモードで魔王軍との戦闘を楽しめるというものです。

ビルダーズ2にもぜひ、バトル島のようなものが欲しいです。ムーンブルクの拠点防衛戦とからっぽ島での対ウゾーン戦だけでは少年漫画脳の私は満足できません。もっともっと熱い戦いに身を投じたいんだよ!! と魂が叫んでいるのです。


別な島を作るのではなく、からっぽ島に攻めてくるのでもよいです。てか私はその方が燃えます。もちろん、建築に集中したいプレイヤーも多いので、任意でON/OFFできるようになっていた方が無難だと思います。

ただ、そうすると敵は誰になるかが問題。ハーゴン教団は教祖のハーゴンの亡霊とシドー様のダークサイドがお亡くなりになり、幹部たちがことごとく主人公側に寝返ったので壊滅状態になると思います。まあそこは現実世界から攻めてくるとか教団が内部分裂するとかいくらでもやりようはありますが。ここでバズズやベリアルが出てくるのもアリですね。



からっぽ島周辺の広大な海を改変

クリア後に何を作るか思いつくまでめちゃくちゃ暇だったので、からっぽ島の周りはどんな感じになっているのか超スーパーカーで見てみました。その結果、濃い青色の海(大陸棚のない底なしの海、不思議な力に阻まれてブロックを置けない)が予想外に広く、からっぽ島が全方位に合計8個は入りそうでした。

海は広いな大きいな
出典:ドラゴンクエストビルダーズ2

この広大すぎる海に何もないのは虚しいので、超自然的な力で島や施設が新たに浮かんできたりすると嬉しいです、前述のバトル島とか。あるいは、濃い青色の海も特定の条件を満たすと開拓可能になるなどすると、ビルド勢の皆様が喜ぶかと。


→直接解決されるわけではありませんが、Ver.1.3.0「かいたく島」というビルド専用の島が実装されました。



ふくろ・収納箱の容量を増やす→アプデ(?)で実装されました!

先ほどドルトンのヒゲを毟りたいと言ったのは、半分本気です。この一級豆腐建築士の私でさえ、素材を集めているといつの間にかふくろの容量が足りなくなってしまいます。今は5ページですが、倍の10ページは欲しいところです。

また、収納箱も2段だけではすぐに住人が入れるラク素敵なプレゼントでいっぱいになってしまいます。ふくろから溢れた品を入れておこうとしても厳しいものがあります。設置上限数もありますしね。

すぐに作れる素材は削除するようにしているけど、それでもなかなかきついです。

技術的に問題ないのであれば、改善を期待します。


→いつからかは定かではありませんが、実装されました!



セーブ枠追加→アプデで実装されました!

もしかしたらこれは仕様上不可能かもしれませんが。やはりセーブ枠がひとつだけだと思い切った建築に踏み切れませんし、おバカな検証実験ができません。可能であれば、改善されると嬉しいです。


Ver.1.7.0で実装されました。ただし、いくつか注意しなければならない点があるようですので、複数のセーブ枠を使う方は公式の注意書きをご覧になることをお勧めします。


Ver.1.3.0の台詞追加によりほのめかされている要素

先ほどから何度か言及している通り、Ver.1.3.0ではクリア後の名ありキャラの台詞が増えました。

その中で、いくつか今後追加される要素についてほのめかしていると思われる台詞があったので、書いておきます。いや~、ワクワクしちゃいますね。


箱舟組救済・地下神殿のエピソード追加→アプデで実装されました!

前述した通り、ソフィミトがほのめかしています。監獄島組も箱舟組と一緒に救済をお願いしたいところであります!

Ver.1.7.0で実装されました。


釣りができるようになる→DLCで実装されました!

ペロがほのめかしています。釣りは前作のノリンの代名詞ですね(笑)。

今作の魚は、現状では魔物のドロップでしか入手できなくてかなり面倒臭いです。ただ釣りができるようになるだけでも万々歳ですが、水質や場所によって釣れる魚が違ったりしても面白いかもしれません。

DLC第2弾で実装されました!


ビルダーズ1の世界やナンバリングの世界とつながる

ムーンブルクが、他の時代や他の世界とつながる可能性があるとほのめかしています。

あちらの世界に行くのではなく、向こうのキャラクターたちがからっぽ島世界に来ることになるのではないかと思います。さすがに新しい場所を構築するのは厳しそうだし、ビルダーズ1で舞台になった場所は前作プレイ済の方の思い出を壊さないために出さないでしょう。

ビルダーズ1の仲間キャラクターが全員来てくれると大変嬉しいです。少なくとも各章のメインキャラは欲しいですね。ロロンドとドルトン、ピリンとルルあたりの夢の競演が実現すると胸熱。主人公も男女とも来てほしいという気持ちはあるけれど、無理かもな~。無口キャラだし、2主人公と役割が被るから扱いが難しそう。

ナンバリングのキャラは個人的にはどちらでもよいです。同じようなことはヒーローズで既にやっていますから(私はプレイしていませんが)。それに、あまり先のナンバリングのキャラまで出して大盤振る舞いされると、ビルダーズ3以降が制作されないのでは!? と思って悲しくなってしまいます。




おわりに:全体評価

ここまで色々書いてきましたが、一言で言うととっっっっても楽しかったです。

バトルやシステム面に不満はあるものの、ストーリー重視の私にとっては、ビルダーズ2はビルダーズ1同ドラクエ作品の中で屈指の良作です。

その理由は大まかにまとめると3つです。

第一に、魔物が大活躍すること。

第二に、主人公とシドー君の友情物語として完成されていること。

第三に、ドラクエ2派生作品としての世界観が秀逸であること。

なのでぜひ、全てのドラクエファンにビルダーズ2をプレイしてほしいと思っていますし、今後もビルダーズ3、4とシリーズが末永く続いてほしいと強く願っています。

あと、ちょろっと書きましたけど、もし漫画化小説化するのであれば全力で応援します。私はこれからもずっとビルダーズの虜です。








感想は以上です! 最後までお読みくださり、りがとうございました。DLCで追加ストーリーが出たら、そちらについても随時感想を書きたいです。

これ以降の記事では、クリア後のからっぽ島開拓について書いています。ハーレム古墳群が完成したので、よかったら見ていってください。

終わらない戦いの島(ムーンブルク島)以前の感想は「関連記事一覧」よりご覧ください。








※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。




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