星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【感想】バック・アロウ22話まで

皆様こんにちは。赤城です。

TVアニメ『バック・アロウ』のざっくばらんな感想書きました。最後まで観た感想は後で付け加えると思います。

ストーリーの根幹に関わるネタバレありです。ご注意ください。

>>『バック・アロウ』公式サイト




バック・アロウのどこが私に刺さったか

普段、アニメ、特にオリジナルアニメはあまり観ないのですが(理由:時間がかかるから)、友人から薦められて公式サイトを見て「えっこの世界観すごい私好みの匂いがする」と思ったのでアマプラで観ることにしました。で、観てみたらやっぱり個人的に好きな感じの話でしかも面白くてめちゃくちゃ燃えました。

バック・アロウが含有している個人的に好きな感じの話要素がどんなのかというと、

こんな感じでしょうか!

他にも、私はあまりその方面には明るくないんですがロボットバトル的な要素もすごい良かったです。巨大ロボ合体は全少年少女の夢ですよ、ええ。女性のブライハイトめちゃくちゃ可愛くて心がぴょんぴょんします。

まあ、ストーリーにはだいぶ粗削りなところも個人的に随分散見されましたけど、バトルがアツければそんなのどうでもいいんだよ


以下はもうちょっと詳しい感想です。




レッカ凱帝国皇帝ゼツ・ダイダンは最強の燃えキャラなのか

そうに決まってるやろがjk。老人キャラ好きの血が騒ぐ良いキャラです。

見た目ヨボヨボのおじいちゃんが本気出すと世界最強で、普通の武器でブライハイトを倒したりバインドワッパーを大量に装備しちゃったりして、神もこのおじいちゃんが目障りになったためにリンガリンドを終わらせようとしてたってすごく燃えない? 燃えるでしょ?? 美少年美少女のせいで世界が滅ぶ話よりも単純に珍しいと思うしもっとあっていい、むしろ私としてはそればかりになってくれていい。

最初は自分が築いた権力に執着している小物キャラなのかなと思っていたので、最高に良い意味で裏切られました。

ただ残念だったのは最期の戦闘で若返ったことです。おじいちゃんのビジュアルと声で凄んでるのが良かったのであってイケメン(?)に戻られても全く食指が動かないわ。まあジジ専のアマプラ一視聴者の意見なんて制作陣は知らんがなって感じだし、話の流れ的に必然的に若返ったんでしょうがね。




世界の謎は深遠なのか

壁に囲まれた世界と聞いただけで進撃の巨人じゃんと思い、終盤まで観てみたら想像以上に進撃の巨人だった。壁の外からやってきた男、壁の外に行ってみたい男、人間は壁の外の存在に食われる運命にある、などなど。エッセンスが共通しているだけで全然パクりやジェネリックではないけども。


こういう妄想、子供の頃にしたことありませんか? この世界は成熟しきった頃に神が刈り取って食らうために造られたものであり、その支配から脱するために戦わなければいけない、みたいな妄想。神様というものを私たちは基本的には私たちに益をもたらす存在と考えているので、そうではなく害をなす存在なのだという仮定は子供心にとても恐ろしく、またとても魅力的でした。

その妄想を妄想に留めずに一つの作品にまとめあげているのがバック・アロウのすごいところです。私も小説とか何かの形にしたいとずっと思っていたんですが難しくてできなかったので、その夢を代わりに実現してくれてありがとうと勝手に感謝しています。端的に言うと私はちっぽけな人間たちが知恵を絞って世界の根幹を成す秩序に抵抗する話を心待ちにしていたのです。最終話どうなるんだろう、楽しみです。




憎しみ愛が壮絶ではないか

シュウ、カイ、レンの三人の関係性、すごく好きです。グランエッジャのだいたい常に仲良しな主人公一派とは対照的なひねくれた関係性というか。

シュウに対してカイは幼馴染として、レンは仕事仲間としての好意を持っていたと思うのですが、シュウが裏切ってからの、彼に対する好意が変質してできあがった愛憎入り混じった激重な感情と、それを媒介にしたカイとレンの同志としての絆がアツいよね。

シュウもシュウでカイとレンのことは普通に大好きで応援し続けて、でも自分の目的のためなら心を痛めながらも平気な顔して殺そうとするところがいい。




勢力図が有為転変すぎないか

シュウがグランエッジャ勢力に加入したのにはまあまあびっくりしました。でもさすがにグランエッジャはこのままリュート卿和国の同盟軍として戦い続けるかなと思ってたのに、ルドルフ選帝侯のせいで勢力図変わりすぎィ! まさかここまでぐちゃぐちゃになるとはねえ。

ま、そんな有為転変具合も大好きですけど。やっぱり、昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵をやってくれなきゃバトルものは盛り上がらないわ。




役立たずビットも最後の切り札になりうるか

役立たずって言ってごめんねビット(笑)。絶対そのうち活躍するだろうとは予想していましたよ、あれだけ伏線が張られていたんだから。ていうか他が華々しすぎて目立たないだけで、ビーム撃ったりして地味に活躍はしてるんだわ。でも巨大ロボ合体をやり始めるとは思わなかった。

そもそも群像劇なんですよねこのアニメ。主人公(?)であるバック・アロウも序盤以外はそこまで活躍しなくて、他者のサポートに徹してることの方が多かった気がする。終盤は完全にヒロインだし。ヒーローが一人で突っ走ってく話も好きだけど、みんなが力を合わせて頑張る話も好きだなあ。




第1話はなぜあんなにダサかったのか

最後にちょっとdisるので、んなもん読みたくねーよという方はブラウザバックをお願いします。


あくまでネタとして面白いので語るだけですが、第1話のオープニング映像~エピソードタイトル画面がヤバいくらいダサくないですか?(笑) なんなんだ、あの放送大学が頑張ってアニメ作ってみましたみたいな背景と演出とフォントは。しかもシュウとカイが主人公みたいな描かれ方されてて(群像劇なので間違ってはいないですけど)、放映開始後7分目くらいまでグランエッジャ側の勢力が全く出てこないから一瞬別のアニメ観ちゃったかと思いました。

第2話以降のオープニングは普通に良かったのに第1話はなんだったんでしょう。背景に意味があるのは分かるけどダサいこと自体もなんらかの伏線なのか? とも思いましたが、今見返してもただただダサいだけです。最終話で分かるんでしょうか。

エピソードタイトルは第2話以降もダサさ通常運転だったので、見るたびに「も~っ!」と地団太踏んでました。もうちょっとこうなんかあったやろ。話は面白いのにもったいない。








想は以上です! 最後までお読みくださりありがとうございました。最終話まで観たらまた感想を付け足す予定です。







※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。