皆様ສະບາຍດີ(サバイディー・こんにちは)。赤城です。
2017年夏にラオスに行きました。大変遅くなりましたが、その際に撮影した写真を貼り付けておきます。
ラオス旅行の動機
私の母親はいわゆるミーハーというやつで、日々大勢の人とペラペラよく喋り、玉石混交の情報を集めてきては飽きもせず笑ったり怒ったりする、よくこんな人から私のようなコミュ障が生まれたなという感じのおばさんです。そんな彼女が2017年の春くらいにしきりに「ラオスに行きたい」と主張し始めました。話を聞いてみると、どうやらニューヨークタイムスの「世界で一番行きたい国」に選ばれたから、らしいです。
いやいや、何年前の話ですか!? 調べてみたら2008年だった。7年も前じゃねえか何言ってんだこの人。今どこかでバズってるのかな、しかしなぜ今頃になってバズるのか。つーか欧米諸国が勝手に行きたいとか決めるの気に食わねえ!
とか思いながらも、「英語の通訳になってくれるなら旅費宿泊費タダにしてあげるよ!」という言葉に釣られ、私は彼女と一緒にラオスに行くことになりました。
行き先は、歴史ある史跡が集中している街ルアンパバーン(ルアンプラバーン; Louangphabang; Luang Prabang)。街が丸ごと世界遺産になっています。
日本のラオス大使館
ラオス旅行の前準備としてポケカルさんのラオス大使館ツアーに参加しました。本当はツアーの感想をみっちり書こうとしていましたが、もう書けないのでツイッターに書いた感想だけ貼っておきます。
今日はポケカルさんのツアーでラオス大使館に行き、大使館見学ののち大使館の皆さんにラオス料理を振る舞っていただき、さらにラオスのダンスを教えていただきました。
— 赤城みみる (@i14wander) July 28, 2017
ラオス料理、大変美味しかったです。特にマッシュルーム・ペースト(写真下部)とパパイヤ・サラダ(右上)。いくらでも食べられる pic.twitter.com/ww2sLHNO8a
とりあえず、ラオスに行く気がなくても、ちょっとでも興味があれば面白いので行ってみるとよいです。今は新型コロナのせいで先の予定が全く立っていないようですが、この騒動が終わったら、きっとまた再開されるはずです!
ちなみに、いただいた料理の中ではマッシュルーム・ペーストが一番おいしかった、と自分のメモには書いてあります。でも、現地では全く見かけませんでした。がっかり。
移動
移動日も色んなことがありました。ベトナム航空
日本-ルアンパバーン間の往復は安定のベトナム航空で、日本-ハノイ-ルアンパバーンという航路です。安いパッケージツアーだとだいたいベトナム航空になりますよね。安いながらも機内食が比較的おいしくて機内の配信サービスも充実しています。欠点は待機時間が長いこと。今回はハノイで5時間も待ちました。まあしかしインドで汽車が12時間遅れたときの焦燥感を思い出せばどうということもありません。ちゃんと定刻に出発したし。
出発まではハノイの国際線の待合所でぶらぶらしていましたが、特に何もなかったです(笑)。ご飯はおいしいです。チキンフォーと生春巻きを食べました。
ラオス航空
ハノイ-ルアンパバーン間はベトナム航空とラオス航空の共同運航便です。雨風が強かったこともあって揺れが結構すごかったです。夜だから外も真っ暗だし、正直今にも落ちるのではないかと不安で仕方ありませんでした。実際にはそんなことはほぼないのでしょうけどね。
乗務員はどちらの方がされていたか定かではないのですが、飛行機はラオス航空の機体でした。
全体が撮れていなくて無念。
機内では素敵な箱に入ったサンドイッチとシュークリーム、飲み物が出ました。サンドイッチは見た目は地味ですが結構おいしかったです。
ルアンパバーン国際空港
1時間ほどのフライトでルアンパバーン国際空港へ到着しました。本当に国際空港? と思うほど小ぢんまりしています。
職員の皆さんはフレンドリーに出迎えてくださいました。日本語も少し喋ってくれます。「アリガト」「メカーネ、メカーネ」って。アジアの隅っこの弱小国に住んでいる身としてはそれだけでもうラオス最高やなって思いましたね。(メカーネ:入国審査用の写真を撮るとき、眼鏡を外す必要がある)
ちなみに、これは帰るときに撮影したものですが、土産物屋にこんなものがありました。
母親に「この人形あんたみたいだね! 1体買っていったら?」と爆笑されました。
失礼じゃないですか!? この人形たちは太っているなりにこんなに一生懸命運動してるんですよ!? 私なんか旅行に行くとき以外は横のものを縦にもしない完全なカウチポテト族なんですから、この人形たちに失礼ですよ!
ホテル
宿泊したのは、Le Sen Boutique Hotelというところです。
正面からの写真だと電線がたくさん写っててアレなんですが、ホテル内にはジムありプールありレストランあり。従業員の皆様もとても親切で、ルアンパバーンを再度訪問するときは絶対にこのホテルにしようと思いました。
私たちが泊まった部屋はこんな感じでした。4泊朝食付き、たぶん一番安い部屋。
朝食も毎朝とってもおいしかったです!
ルアンパバーンの寺院
ここからほぼ写真を貼るだけになります、ご了承ください。どこかの寺の様子
ルアンパバーンは街中に寺がたくさんあります。ルアンパバーンに行ったらとりあえず寺を見とけば困りませんし、色々変わったものがあってインスタ映えもしますのでオススメです。私はインスタやってないけど。どこの寺か忘れてしまったけど、例えば狛犬や仁王みたいなのの像とか。
カラフルな内装とか。壁に延々地獄絵図が書いてあります。
これらは別の寺の入り口。
Vat Visounnarath
また、こんなのがVat Visounnarathという寺の境内に建ってました。「大きな蓮の卒塔婆(Stupa of Great Lotus)」、現地語でMak moというらしい。てっぺんの飾りがブッダの啓蒙の光?的な何かを表しているんだそうです。
お供え物がしてありました。
さらに、寺の中には大量の仏像が。
1942年から1975年にかけて、この寺は宗教美術の美術館になっていました。その後、大部分の収蔵品はルアンパバーン国立博物館に移されましたが、一部がまだ残っているそうです。
日本では神社の方でよく見られるおみくじ的なものも置いてありました。
ルアンパバーンの街
ルアンパバーン周辺はこんな感じの地理になっています。メコン川
西側にメコン川が流れています。いや~、雄大ですね。クソ暑かったですけど。
地元の人々の日常
托鉢少年たちです。年齢順(若い順)に並んで歩いてくるそうです。
地元の人向けの朝市。
もうなんかありとあらゆるものが売っててヤバい。
グロ画像だと思いました? 残念、ただの山菜でした。
牛乳寒天やゼリーを袋に入れて売ってたりもする。衛生面大丈夫なのだろうか。
公園でやってた屋台。
地元の人向けのスーパーマーケット。中国資本らしいです。
道路の様子。
う~ん、この雑然としてる感じ、たまりませんなあ!
かと思えばこんな閑静な通りもあったり。
床屋。惜しい! Barberが正しいです!
街中には犬がたくさんいます。
……狂犬病とか若干心配ですね。
夜のメイン・ストリート。
ゴミ収集車は夜にやってきます。恐らく、昼間に観光客の目に留まると景観が損なわれるという理由からでしょう。
外国人向けの店
ルアンパバーンは世界遺産の街なだけあって世界各地から観光客が集まる場所です。なので、外国人が経営する、外国人観光客が欲しがりそうな雑貨や本を売っている店や、外国人の舌に合う食事を提供するレストランがたくさんあります。本屋です。
東南アジアの観光地ではお馴染みナイトマーケット。外国人向けの品物を売っています。
私は謎の絵を買いました。どうやら傘を差した僧侶のモチーフがよく使われているようです。
これはフランス人シェフが経営しているレストランです。
ここで出してもらったラオス料理のソーセージが絶品でした。地元の製造業者から購入しているんだそうです。
ラオス料理はおいしい
ところで、ラオス料理はマジで旨いです。東南アジア料理の例に漏れず、スパイスをふんだんに使っているけれども、辛いのが苦手な私でも食べられるくらい辛さ控え目です。
また、味付けには、日本の醤油にどことなく似た、ぼってりした味の魚醤を使っています。
まさに日本人好みの味だと私は思いました。
聞けば、ラオスはフランスの植民地だった時代があり、そのときに食文化が混じり合ったらしいです。複数の文化の料理が混ざり合うと旨くなるというのは真理ですね。
ラオス不発弾センター
ちょっと真面目な話題になります。ルアンパバーンには、ラオス不発弾センター(UXO Lao Visitors Centre)という展示施設があります。
ラオスでは、ベトナム戦争(第二次インドシナ戦争)のとき、内戦が起こっています。この内戦には、ラオスの実質的な支配権を獲得したいアメリカ、タイ、北ベトナム、フランスなどの勢力が関与していたそうです(参考:ラオス内戦 - Wikipedia)。
この内戦の最中にアメリカ軍はラオスの各地域を空爆しました。その際、不発弾となった爆弾が、戦争後から今に至るまでラオスに住む人々を殺傷してきました。現在でもそれら不発弾の除去活動が続いているそうです(下の写真は、センター入り口に掲示されている、不発弾で起きた事故の件数や除去活動の状況を示すパネル)。
そういえば、カンボジアもベトナム戦争時のアメリカ軍の空爆のせいで不発弾に悩まされるようになったと以前聞きました。アメリカェ……。
このラオス不発弾センターには、掘り出された不発弾が展示されている他、不発弾と闘ってきたラオスの人々の歴史や除去作業の概要を紹介するパネルも読むことができます。
もうなんか色々とギョッとしてしまいました。日本はこんなことはしないように頑張ろうな……アメリカさんの威を借りてるからこそぬくぬくと平和国家名乗ってられるんやでって意見もあるかな? じゃあ国とか関係なく、こういう悲劇がなくなるように平和主義思想を広げていこうな……。
ラオスのお土産
私も私の母親も、ラオスというかルアンパバーンに対して大変良い印象を持って旅を終えたのですが、唯一不満があったのはお土産にできる品物の少なさです。ラオスの良さは、現地の人たちののんびりした人柄や、日常に垣間見える文化、それに食事にあります。逆に言うと、日本に持って帰って物理的に配れるようなラオス国産の品物はあまりないんですね。
例えば日持ちのきくお菓子なんかも、ラオス国内ではほとんど生産しておらず、隣国のタイから輸入しているようです。
これはその一例です。おいしいです。
余談ですが、テレビ番組もほとんどタイから輸入しているそうです。タイとは言語がそんなに変わらないので、そのまま観られるんだとか。
唯一、これは及第点だな、とおこがましくも思ったのは、ラオス産の石鹸です。
まあどこでも作れると言われればそれまでかもしれませんが、親しい友人たちにはこの石鹸を配りました。いつか友人たちの誰かがラオスのことをふと思い出して訪問してくれるようにと願いを込めて。
日本のラオス料理店
ラオス料理は旨くて、しかも日本人好みの味である。これはもう、日本でラオス料理店を探して通う他ありませんよね。東京は荻窪に、サバイディーというタイ料理とラオス料理を出しているお店があります。
行ってみました。期待していた通り、とてもおいしいラオス料理をたくさんいただくことができました。
あまり近場にないという問題もあり、滅多に行くことができないのですが、これからも、ラオス料理が食べたくなったら行きたいと思います。
皆様も、ラオスまで行くのはアレだけど荻窪ならいいかも、と思ったら、ぜひ一度訪ねてみてください!
ちなみに、母親によると、ラオスの地ビールであるビア・ラオは非常に旨いそうです(私は酒の味が分からないためノーコメントです)。通販でも売ってますが、ラオス料理店に行ったときは注文してみてください!
最後までお読みくださりありがとうございました!
他にも旅行関連の記事を書いていますので、よろしければお読みください。