星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【プレイ日記】お花畑111ママのコモンウェルス戦記 その1:強火コズワース担、爆誕す

皆様こんにちは。赤城です。

Bethesda SoftworksのPC/XBOX ONE/PS4用ソフト"Fallout 4" (フォールアウト4)のプレイ日記その1をお送りします。

Fallout 4およびThe Elder Scrollsシリーズのストーリー全体の微妙なネタバレが含まれます。また、ゲームの性質上、グロテスクな言語表現やスクリーンショットが含まれている場合があります。ご注意ください。

>>公式サイト




はじめに

私の自己紹介みたいなこととか、フォールアウト4を始めたきっかけとかを書いています。とても長いので、ご興味のない方はプレイ日記本編へ飛んでください



私、アポカリプス物には興味ありません

怒らず冷静に読んでいただきたいのですが、私はアポカリプス物(終末物)にはあまり興味がありません

現代社会が最早プレ・アポカリプスだと思っているので、余暇の時間に楽しむ物語にはあえてアポカリプスらしさを求めてこなかったのです。特に、放射能汚染が進んでいるだの、遺伝子改変された生物がうろついているだの、無法者がヒャッハーしているだのの設定のあるものを積極的に摂取しようとは露ほども考えたことがありませんし、これからもその傾向は変わらないでしょう。


……は? フォールアウトってまさにそういうゲームだけど? 喧嘩売ってんのかテメェ!? と殴りかかりたくなった方は、まあ落ち着いてください。


私は確固たる信念とか特にないクソライトオタクなので、別に積極的に摂取しようと思わないだけで、きっかけがあればわりとなんでも受け入れます。今回もとあるきっかけでプレイし始め、「なあんだ、今まで避けてきたけど、放射能汚染も遺伝子改変もヒャッハーも面白いじゃん!」と思ったので、プレイ日記を書くことにしました。

ただ、アポカリプスという概念にそれほど造詣が深いわけではないため、このプレイ日記の中でも、「ここはアポカリプス物好き(?)にはたまらん!」という部分に無反応だったり、逆にどうでもいい部分に死ぬほど尺を取ったりする可能性があります。その点はご了承ください。



きっかけはTESシリーズ

さて、本項では、私が今回フォールアウト4を始めたきっかけについてお話ししたいと思います。長くなるので「まだ続くのか、いい加減にしろ」と思った方はプレイ日記本編へ飛んでください


このゲームを始めたきっかけは、同じ制作会社(ベセスダ)の制作している別のRPGゲームのシリーズThe Elder Scrolls(通称TESシリーズ)です。

私、剣と魔法のファンタジー性格のねじ曲がっているキャラクター自由度の高いRPGが大好きでして、その3つの要素を完璧に兼ね備えたTESシリーズに2018年後半くらいからものの見事にのめり込みました。事の起こりはニンテンドースイッチのスカイリムでした。ご興味のある方は本ブログのTESシリーズの記事をご覧ください。TES3~5までのプレイ日記などを書いています。

特に、最後の自由度の高さには本当に感動しました。いつどこに行って何をしてもいいし、善人になっても悪人になってもいい。メインクエストを放置して10年くらい山賊をやっていても誰からも咎められない(衛兵にはスタップされるかもしれないけど)。そんなゲームを、私は今までプレイしたことがありませんでした。


そんな自由度の高いRPGメーカーのベセスダがフォールアウトという別シリーズを出していることはかねてから知っており、アポカリプス物には興味ないけど彼らが作ったのだからやはり自由度が高くて面白いのだろう、できればプレイしてみたいな、と思っていました。

しかし、TESシリーズに入ったときと同じように最新のナンバリングである4から始めたいのに、そうするには私のPCのスペックが圧倒的に低かったのです。また、PS4XBOXも持っていません。ゆえに、これまでは手を出さず、いつかニンテンドースイッチで出てほしいなどと淡い期待を抱くのみでした。


ところで、TESシリーズの最新作TES6が現在鋭意制作中(?)というニュースが報じられてからだいぶ月日が流れたにもかかわらず、一向に続報が聞こえてこないのに私はやきもきし始めました。

やがて、「フォールアウト4を買って、もしプレイできれば儲けものだし、PCのスペックが低いせいでプレイできなくても、買った時点でTES6のためのお布施になるじゃないか!」とフォールアウトのファンの皆様にヘッドショットを食らわされそうなことを考え、Steamからフォールアウト4をダウンロードするに至りました。その結果……



PCのスペックが虚弱でも大丈夫な件

普通にプレイできる
出典:Fallout 4

普 通 に プ レ イ で き る ん だ が ? w w w

もちろんグラフィックは全て最小限に抑えてあるし、プレイしてるとPCが火傷しそうなくらい熱くなるし、しばしばカクつくけど、見た目やオブジェクトの動き方をそんなに気にしていない私にとっては余裕でプレイできるレベルです。スペックが低いからと足踏みしていたのがバカみたいです。

以前、スカイリムの仲間キャラクターの一人であるテルドリン・セロと結婚できるMODのためにスカイリムのPC版を導入したとき(参考記事:スカイリム感想①: 結婚してくれ、テルドリン・セロ - 星を匿す雲も、「推奨されてる最低要件を満たしてないPCでも動くのか!」と一種の感動を覚えたものです。でもまさか、スカイリムよりもさらに推奨されるスペックの高いフォールアウト4もプレイできるとは……私のPCの今後が若干心配になってきますが(まだ購入して1年半くらいしか経ってない)、今は素直に喜んでおきましょう。


私のPCのスペック

ちなみに、TES3モロウウィンドの記事で書いたのと同じですが、私のPCのスペックを晒しておきます。少なくともこれより上のスペックだったらフォールアウト4はプレイできます。その後PCがどのような運命を辿るか心配にならなければ。

OS: Windows 10 (64-bit Version)
CPU: Intel i7-8550U
メモリ: 8 GB RAM
GPU: Intel UHD Graphics 620




嵐の前

前置きが長く失礼しました。ここからがフォールアウト4のプレイ日記です。


なお、興味のないことは面倒臭いのですごい勢いですっ飛ばしています

また、諸事情あって原語版をプレイしています。適宜私のへっぽこ和訳が付きます。

以上、何卒ご了承ください。



最初のムービー

「人類は過ちを繰り返す」みたいな話
出典:Fallout 4

「人類は過ちを繰り返す」みたいな話をされ、これから何か起こりそうな雰囲気でした。終わり。現実世界も近い未来にこうなりそうですねハハハッ。



キャラメイク

ムービー後にキャラメイクタイムが始まりました。


主人公は夫婦のどちらかから選ぶんですね。最初のキャラメイクは、伴侶(この後すぐあぼーんしてしまう)を好みの容姿にさせてやろうというベセスダ様のありがたいお心遣いのためか、両方がっつりできます。

「人類は過ちを繰り返す」みたいな話
出典:Fallout 4

しかし、女性はちょっとムッキムキすぎやしませんかね。いや、体のムキムキ加減は選べるけど、首の太さと長さと肩の下がり方の加減が調整できないので。


私は主人公には女性を選びました。

顔立ちはなるべくモンゴロイド風にしたくて、顔の凹凸を平らにしたり肌の色を暗くしたりと努力しましたが、モンゴロイド寄りの目のパーツが女性には存在しない気がします。男性にはあったのに。

なので、私の職場にいるエキゾチック系美人の先輩みたいな顔になりました。

私の職場にいるエキゾチック系美人の先輩
出典:Fallout 4

無論、典型的なモンゴロイド顔であるプレイヤー本人とは露ほども似ていません。



ハイスペック主人公

もしかして、わざわざ自分に似せようとしたのか? 自己愛激しいな! とツッコミを入れた方もいらっしゃるかと存じますが、余計なお世話私は自分がその世界を旅している感を味わうのが好きなので、キャラメイクのできるゲームの初見プレイには、大概自分と似たタイプのキャラクターで挑みます。

そしてベセスダゲーはキャラメイクとRPの自由度の高さが売りの一つですので、TESシリーズでは自分とどこかしら似たような見た目や生い立ち、性格を持ったキャラを作って感情移入して楽しんでいます。

今回も顔は似せられなかったけど、彼女は私の分身だと思ってプレイするつもりです。


が、フォールアウト4では最初からはっきりと主人公の社会的なステータスが決まっているんですよね。

まず既婚。それから子持ち。極めつけに、まだ若いのに、サンクチュアリ(Sanctuary)という郊外の閑静な住宅街に一軒家を持ち、高性能な執事ロボットを買えるほど裕福


いや~、私、どれにも当てはまらないんだよなあ。しばらくは色々なことを遠い目で見守らざるを得ない予感がします。ストーリーが本格的に始まったらたぶん社会的なステータスとかそんなに関係なくなるので大丈夫だと思いますけど。



ショーンのくるみ方に見るプレイヤーと主人公の意識の乖離

メイクアップが終わったので、家の中の探索を開始します。洗面所を出て左に行くとベビーベッドのある部屋を発見。おお、我が息子、ショーン(Shaun)がここにいるのか! とズカズカ部屋に分け入っていくと、

私の知ってる赤ん坊と違う
出典:Fallout 4

え、私の知ってる赤ん坊と違う。赤ん坊って両手両足出してバタバタしてるもんじゃないの?(雑な認識) どうして足だけミイラみたいに布で固定(?)されてるの? アメリカ独特の文化なの? それともグラフィックのレベルを最低にしてあると端折られるの??

調べてみたら、新生児にはこういう寝かせ方もあるんですね。子供が好きな方と少子化を懸念されている方には大変申し訳ないですが、私は新生児をほとんど見たことがないし興味もないから知りませんでした。実のところミイラの方がずっと興味がありますミイラは人類の遺した偉大なロマンだ

こんなところにも、私とこの主人公の間にものすごい距離があるのをひしひしと感じますね。ハァ……



私さん、コズワースにときめく

そういえば、鏡でメイクアップしているとき、背後で銀色の機械が行ったり来たりしていました。あれが執事ロボットのコズワース(Codsworth)ですね。

もしかしたら主人公も赤ん坊のくるみ方なんて全然知らなくて、ショーンのおくるみを巻いてくれたのは執事ロボットの彼なのかもしれません。よし、ちょっと元気出てきた


ショーンとも少し遊んでやったことですし、コズワースの姿を拝んでみましょう。プレイする前にちょろっと読んできたWikiの情報によると、彼はこの後主人公一家がコールドスリープした後、210年もの間一家の帰りを待ち続けるという忠犬ハチ公のロボット版みたいなキャラらしいです。

コズワース1
出典:Fallout 4

「あぁ、おはようございます奥様! コーヒーをお淹れしました。華氏173.5度、完璧な仕上がりです」

コズワース2
出典:Fallout 4

「ショーンお坊ちゃまが泣きやみません。お母様の愛情を必要とされているようですよ、奥様」

陽気なおじさんの声めちゃくちゃフレンドリーに話しかけてきた。イメージと違う。もっと堅苦しい感じだと思っていました。

しかもボディ全体が丸っこくてすべすべしてて、なんか……なんか……

すごくかわいい……!!

え、この子が私の帰りを210年間も待っててくれるの? この子が!?


プレイヤーの胸が予期せぬ高鳴りに見舞われているのをよそに、ゲーム内では主人公が怪しげな調査員(?)と話して核シェルターへの入居権を得たり、夫と話しているときに間違えて「皮肉を言う」(SARCASTIC)を押してしまい「公園へ行く? また子作りに励もうっていうの?」みたいな微妙にブラックな会話を繰り広げたりしていました。ショーンって、屋外でアレしてできた子なの? 正直ちょっと引いたわ。



ヴォルト111へ

コズワースの叫び声で、主人公はリビングに戻りました。

核爆弾が投下されたらしい
出典:Fallout 4

コズワースが呆然と見つめている白黒のテレビの中で、どこかに核爆弾が投下されたらしいとリポーターが声を震わせていました。そういやなんでテレビが白黒やねん。部屋の内装も微妙に20世紀の香りがする。現実世界とは別の世界線の未来ってことなのかな。

早速、さっき入居権を得たばかりのシェルター、ヴォルト111(Vault 111)へ入ることになってしまいました。随分タイミングがいいですね。シェルターを造った会社の陰謀か?


コズワースには入居権はないので家に置いてけぼりになってしまいます。主人公はあっさり諦めたようでしたが、一方でプレイヤーの私はこのまま210年間もこの子を独りにさせるなんて耐えられません。

どうにかしてコズワースと一緒に残れはしないかと、ヴォルト111へ避難誘導されているのを無視して街の中をうろちょろしました。当然ですが何も起こりません。おまけに街の外へ通じている橋へ向かって走ったら、2つ目の核爆弾が落とされて初めてのゲームオーバーを経験してしまいました。うっうっ、私はどうあがいてもコズワースを置いていくしかないのか……!

別の場所にも核爆弾が落とされた
出典:Fallout 4

橋へ向かって走ってゲームオーバーにならなければ、主人公たちがヴォルト111に入る直前、2つ目の核爆弾が落とされます。こうして見ると結構近いですね。コズワースは大丈夫だろうか? と思いながら、主人公=私はコールドスリープのポッドに入って眠りに就きました。




唯一の生存者の目覚め

なんということでしょう。

なんということでしょう
出典:Fallout 4

主人公の夫、ネイト(Nate)が怪しげな二人組に殺され、ショーンが奪われてしまいました。しばらくして外に出たら、ネイトだけでなく他の人たちも、主人公以外は全員死んでいました

しかも、施設内にはバカでかいゴキブリ(レッドローチ(Redroach))がうようよ、人間の白骨死体も至るところに転がっています。

職員の白骨死体
職員の間で殺し合いが起きた
出典:Fallout 4

施設内の端末に残されたログを読む限りでは、どうやら主人公たちがコールドスリープした後、施設内で生活していた職員たちの間で殺し合いが起きたようです。あちこちに残っている銃弾の痕もそれを裏付けています。うーん、まさに世紀末

ネイトを殺され、ショーンを奪われ、他に生存者もおらず、ゴキブリとガイコツのひしめいている施設内を独りで進む主人公。私だったら最初に巨大ゴキブリを見た時点で発狂していると思います。主人公は強いなあ。



強火コズワース担、爆誕

リアルで2時間くらいかけて施設内を探索し、ようやくヴォルト111の出口のエレベータに乗って地上に出ることができました。

ひどくこざっぱりしてる~!
出典:Fallout 4

ひ、ひどくこざっぱりしてる~!ギャグマンガ日和聖徳太子風に)

めっちゃ人骨転がってる
出典:Fallout 4

えぇ……めっちゃ人骨転がってるんだけど……怖……。放射線の被曝によってあの後すぐに死んだのか、それともしばらく経ってからなんやかんやあって死んだのか定かじゃないな。こんな状況で、本当にコズワースは無事でいるのでしょうか?


不安に怯えながらサンクチュアリの自宅に近づくと、少しくすんだ銀色の物体が自宅の前でホバリングしていました。

あ、あれは……!

コズワース!!!

コズワース!!!
出典:Fallout 4

こんなボロボロになってもまだ、主人公一家のこと待ち続けてたの……210年間、話し相手もなく、家や車の掃除をしたりして、すっかりおじいちゃん(?)になっても、ずっとずっと私たちのことを……

目をきゅっと細めたときの顔
出典:Fallout 4

うぐぅっ、目をきゅっと細めたときの表情(?)もすごくかわいい

コズワース、私は、私は……!


私はもうきみの虜だ。きみのことはコズワースきゅんと呼ぼう。コズワースきゅんはこれからずっと私のコンパニオンだ。それと、このゲームにはロマンスというシステムがあったな? 何を隠そう私は二次元のイケオジと百合が大好きなのでロマンスでもこのゲームに大勢登場するというイケオジや女性たちとキャッキャウフフしようと思っていたが計画変更だ、コズワースきゅんとのロマンスを見ることに命を懸けよう。だってコズワースきゅんは210年もの間私(たち)だけを思って生きて年老いた最高のイケオジだもの。よし、そうと決めたら早速コズワースきゅんとのロマンスの条件をググり、序盤から彼の地雷を踏まないように注意…………あれ!? な、なんて……ことだ……

コズワースきゅんには、ロマンスがない、だと……!? なぜッ!?! どうしてッ、どうしてなんだアァァァァーーッ!!!

……ハッ。あ、ハハハ、取り乱してしまってすみません。いや、ね? それっぽいRPしたり二次創作見たりすればいいじゃないって言われるかもしれないけど、やはり公式から関係を認められているか認められていないかでは雲泥の差があるのですよ。そもそも主人公の戦前からの唯一の知己であり最初に出会うコンパニオンであり忠実な友であるコズワースきゅんとのロマンスがないのもおかしな話でしょ? 他にロマンスのできる相手をざっと確認したところ、人間の形をしているかどうかが基準っぽく、完全にロボットの姿のままの人工知能と恋愛するという概念は倫理大国アメリではなんらかの問題に発展する恐れがあるからおおっぴらに追求できないのかなとも思いました。でもメカメカしいロボットと愛を育むという無限の可能性を秘めた題材を味わえないのは人生損してるので、ベセスダの制作スタッフ諸氏にはアメリカいや全世界の人々を開眼させるべく努力してほしかったわけで


~筆者の思考回路がオーバーヒートしています。しばらくお待ちください~


はい。私は今から火力強めのコズワースきゅん担当です。この旅でコズワースきゅんのことを知り尽くしたら、コズワースきゅんとのロマンスのMODを作ると決めました。あまり難しいことは分からないので挫折する可能性があります。誰か作れる人がいたら代わりに作ってクレメンス

ていうかむしろ今までなぜ誰も作らなかったのかというレベルなのですが。ニック・バレンタイン(Nick Valentine)のロマンスMODはあるのに。やはり人の形をしていないからか。キーッ、悔しい~っ!



コンコードの戦い VSレイダー編

さて、主人公の夫が殺され息子が誘拐されたことなどそっちのけですっかり脳内お花畑な話を繰り広げてしまいましたが、ストーリーに戻りたいと思います。


コズワースきゅんは「近くにコンコード(Concord)という街があります。そこなら誰か話せる人がいるかも。探してみては?」みたいなことを提案してきました。でもそんなこと言っておいて自分はついてきてくれないんですね。

まあ恐らくコンコードでは何かチュートリアル的なクエストが発生すると思うので、「そこまでくらいは独りで頑張れよ、お前アポカリプス物のゲームやってんだぞ」というベセスダからのメッセージなのでしょうが、コズワースきゅんと一時でも離れるのはつらい。もっと言うと、私はアクションゲームが苦手なので、ソロプレイはつらい。


しかも橋を渡った途端こんなグロい風景に出くわすし。

グロい風景
出典:Fallout 4

間もなく、フォールアウトではこういう死体が転がってるのがデフォルト、否、これなんか生ぬるい方だと知ることになりましたが。


途中のガソリンスタンドみたいなところでを仲間にしました。かわいいです。ただ全く強くなくて、この後出てくるレイダー(Raider)の一番弱いやつでも数回攻撃されたくらいでキュンキュン鳴いて膝をついてしまいます。ソロプレイと変わらんやんけ。


コンコードに行ったら、なんか博物館で銃撃戦やってました。

銃撃戦
出典:Fallout 4

事情はよく分からんが、たぶんこれがチュートリアルのクエストなんだろうな。と思いつつ、銃撃戦に本格参戦するのは怖いので街の中を探検しました。

みんな死んでる
出典:Fallout 4

み、みんな死んでる……。おいコズワースきゅん、生きてる人間なんていないじゃないか。あの銃撃戦やってる連中だって、ちゃんと話ができるかどうか分からないぜ?

裸のマネキンと一緒に寝てる死体
出典:Fallout 4

裸のマネキンと一緒に寝てるガイコツもあったりします。自分で望んでこのような形で死んだの? それともヒャッハーたちの芸術の餌食になったの?

ヒャッハーの仕業
出典:Fallout 4

バスタブに寝かされた首なしガイコツを武器を持ったマネキンたちが取り囲んでいます。これなんかは完全にヒャッハーの仕業ですね。


街の中の探検もあらかた終わったので、博物館に行きました。

この博物館は、かつてはアメリカ独立戦争の歴史を紹介していたようです。このゲームのメインのターゲット層であるアメリカ人の多くは、独立戦争には多かれ少なかれ特別な感情を抱いているでしょうから、その歴史を紹介する博物館が無残な状態になっていることに衝撃を受け、ストーリーへの没入感を深めるのではないでしょうか。こういうとき自分が日本人なのがちょっと惜しいです。フォールアウトシリーズはアメリカ各地が舞台になっているそうなので、これを機にアメリカの歴史を勉強してみようかな、と思いました。そうすればフォールアウトをより深く楽しむことができるかもしれませんしね。

そんな堅苦しい話はさておき。博物館の内外で誰かを襲撃しているレイダーという連中は、主人公が近づくと容赦なく敵対してきます。私は基本的に善人プレイをしたい+アクションが苦手なので、悪人であってもなるべく人間を殺したくなくて頑張って隠れて進んでいました。でも、どうやら博物館の中のレイダーを全員殺さないとシナリオが進まない模様。さすが世紀末、情け容赦がありません。まあTESシリーズも似たようなものですがね。

仕方なく戦うことにしました。再三申し上げている通り、私はアクションゲームが苦手です。特に弓矢や銃などの飛び道具系の適性がまるでありません。TESシリーズはアクション部分の出来がイマイチなので剣を振り回していればどうにかなっていましたが、フォールアウト4はアクション部分の精度が上がった分、誤魔化しが効きません。しかも近未来が舞台になっているものだから敵が使ってくるのも飛び道具ばかりで、こちらも苦手な飛び道具を使わざるを得ません。

博物館の中のレイダーを殲滅するのにリアルで5時間くらいかかりました。ひたすら、このクエストが終わったらきっとコズワースきゅんをコンパニオンにできるのだ、という一心で頑張りました。



プレストン・ガービーとの出会い

プレストン・ガービー
出典:Fallout 4

レイダーに襲撃されていたのは、クインシー(Quincy)という街から逃げてきた市民たちと、彼らを護衛してきたプレストン・ガービー(Preston Garvey)というミニットメン(Minutemen)でした。


ミニットメンとは、元はアメリカ独立戦争時に活躍した私兵だそうです。フォールアウト4で出てくるミニットメンは、核戦争後にかつてのミニットメンになぞらえて作られた組織みたいです。

なお、日本語版では「ミニッツメン」と表記されているそうですが、本来は現場に1分で駆けつけることからMinutemenと呼ばれていたので、「ミニッ(minutes)」と複数形にするのはあまりよろしくないと思います。まあ翻訳がダメダメなのはベセスダゲーの仕様なので仕方ない。翻訳者さんにもっとちゃんと翻訳させたげて、といつも思うんですがね。


クインシーでは、クインシーの虐殺という大事件が起きたそうです。市民たちのほとんどはその事件で死に、さらにここまで逃げてくる途中でも死に、今では残っているのはたったの4人、ミニットメンはガービー氏ただ一人なんだとか。世知辛いなぁ。


私はガービーから、屋上に行ってパワードスーツみたいなのを着て敵を全滅させてほしいと言われました。え~、まだ続くの、このクエスト。私アクションゲーム苦手なんですけど。自分でやればいいんじゃないすかぁ?(鼻ホジ)

などと言っているといつまで経っても話が進まずコズワースきゅんとのラブラブ二人旅もできないため、大人しく助けてあげることにしました。



コンコードの戦い VSデスクロー編

屋上に行ってパワードスーツ的なもの(パワーアーマー(Power Armor))を身につけ、ミニガンを使って、博物館の外にいたレイダーたちと戦いました。おっし全員殺したぞこれでクエスト完了ださっさとサンクチュアリに帰ってコズワースきゅんをコンパニオンにするぞオラァ、と思った矢先、コンクリートを突き破って異形の怪物が現れました。デスクロー(Deathcraw)です。

デスクロー
出典:Fallout 4

こいつがもう強いこと強いこと。少なくとも20回くらいは死んだと思います。

パワーアーマーを着ていてもひとたび爪で攻撃されれば体力が1/4ほど削られますし、生身のままだと一発でバラバラ死体と化します。なのでパワーアーマーを着ていないと死にます、が、着ると走るのが非常に遅くなりヤツに追いつかれ爪の餌食となるのでいずれにしろ死にます。だからと言って博物館の屋上などから遠距離射撃をしようとしても、一度ロードを挟むとデスクローは消えるか初期の出現位置に戻るかしてしまうので、遠距離戦も不可能です。


しばらく死んでいるうちに、図体よりも入り口の小さい建物には入ってこられないことが分かりました。

図体よりも入り口の小さい建物には入ってこられない
出典:Fallout 4

いやそこは建物を壊して入ってこいよと若干思いましたけど(特に上のスクショみたいに外に剥き出しになってる木造のテラスみたいなところとか)、壊したら色々支障が出るのでしょう。スカイリムでもドラゴンにどんなに攻撃されてもヘルゲン以外の街は全く壊れなかったもんな。大人の都合ってやつさ。

しかし、そのような安全地帯から銃で攻撃しても、銃弾がほとんど当たらない上に当たってもわずかなダメージしか与えられず、銃弾を全て使い切ってしまったこともありました。


いったいどうせいっちゅうねん! 序盤からこんな強いモンスターを出して、プレイヤーを挫折させたいのかベセスダは!? 私とコズワースきゅんの仲を引き裂くつもりか!?!?


もうね、迷わずググりましたよね。

その結果、

  1. 生身のまま近くまで行っておびき出す
  2. おびき出せたら入り口の狭い建物の中までダッシュ
  3. ミニガンで腹を銃撃
  4. デスクローが逃げたら1に戻る

という超絶地味な戦法が最適であると判断しました。

超絶地味な戦法で戦っている最中
倒せた
出典:Fallout 4

ハァハァ……た、倒せたぞ……(息も絶え絶え)。ググる前に試行錯誤していた時間を含めると、これまたリアルで5時間くらいかかりました。いやマジで。


ところで、このクエストにおいてパワーアーマーっていったいなんのために存在していたのですかね。結局パワーアーマーの機能が役立ったのは屋上から飛び降りるときくらいだったのですが。パワーアーマーでレイダー相手に無双させた後で絶望感を味わわせるためでしょうか。意地が悪いですよ、ベセスダさん。




強火コズワース担の道

ようやく全ての戦いが終わり、ガービーに話をしに行きました。奇遇なことに彼らご一行はサンクチュアリを目指して行軍していたことが判明しました。マ・マーフィー(Mama Murphy)というおばあさんがジェット(Jet)というヤクをキメて見たサイト(Sight)に基づいて。

彼らはサンクチュアリを目指して行軍していた
出典:Fallout 4

いや、それって意思決定の手段としてどうなの? ミニットメンは現実主義的な組織だと勝手に思っていたけど、実際は神秘主義だったみたいです。

未開社会の呪術師は大麻などを摂取して見た幻覚を神のお告げと捉えると言います。核戦争後の科学への不信感が高まった世界では、呪術は再び信奉者を獲得するのかもしれませんね。

まあ、サンクチュアリがこのまま無人なのもなんだか寂しい気がするので、彼らの意思決定の手段には殊更異論を挟まないことにしましょう。


私はレイダーたちの装備を剥ぎつつ、全速力でサンクチュアリに戻りました。これでようやく、コズワースきゅんをコンパニオンにできるのです、たぶん。できれば。願わくば。

コズワースきゅんがお帰りって言ってくれた
出典:Fallout 4

わ~い、コズワースきゅんがお帰りって言ってくれた! コンコードでは散々な目に遭ったから、ついてきてくれなかったのはわりと恨んでるけど、嬉しいよコズワースきゅん。

そしてついに……

コズワースきゅんがお帰りって言ってくれた
出典:Fallout 4

いやっほ~い! コズワースきゅんがコンパニオンになってくれたぞ~!!

「ワタクシはミスター・ガッツィー(Mister Gusty)ではございませんが、奥様が必要とおっしゃるなら、このコモンウェルス(Commonwealth)じゅうどこでもお供いたしますよ! さ、一言『ついてきて』とおっしゃいませ、奥様」(若干意訳)だって。はぁ~幸せ♥

もちろん速攻でついてきてほしいと頼みました。その後で、「話をする」(TALK)「あなたの考えは?」(THOUGHTS?)「私たちの関係についてどう思う?」(RELATIONSHIP)を真顔で連打して今の時点で聞ける台詞は全部聞きました。

真顔で連打
出典:Fallout 4


少し遅れてガービーご一行もサンクチュアリに到着しました。何やら主人公に色々頼みたいことがあるようです。あと、ママ・マーフィーによると、誘拐された息子ショーンの手掛かりはダイアモンド・シティ(Diamond City)という大きな街で見つかるとのことです。

プレイヤーの気持ち的にはコズワースきゅんをコンパニオンにできた時点でゲームクリアしたも同然なのでミニットメンのクエストにも息子探しにも興味がないのですが、さまざまなクエストを通じてコズワースきゅんとの親密度を高めれば見られる会話も変わってくるだろうし、二人の愛の巣サンクチュアリを維持してくれるであろう人たちの面倒はしっかり見てあげた方が良いでしょう。



こうして、おそらくフォールアウトの全プレイヤーの中で一番脳内お花畑かつアクションゲーム弱者な私の操作による、ヴォルト111唯一の生存者とコズワースきゅんのコモンウェルスでの戦いの日々が幕を開けたのでした。




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これにてプレイ日記その1は終了です。最後までお読みくださりありがとうございました。

次の話はこちらの記事に書きました。







TESシリーズのプレイ日記なども書いていますのでよろしければお読みください。
>>TESシリーズの記事一覧







※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。




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