皆様こんにちは。赤城です。
Lucas PopeのNintendo Switch/PS4/XBOX One/PC用ゲーム"Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還、リターン・オブ・ジ・オブラ-ディン)"のネタバレあり感想・考察を書きました。
ゲームの性質上、グロテスクな画像、音声、表現が掲載されています。またネタバレありですので未プレイ・プレイ途中の方が読むとゲームの面白さを著しく損ねます。ご注意ください。
まだ購入していない方は絶対面白いので購入しましょう! 最後までプレイした後で、気が向いたら本記事を覗いていただけると幸いです。
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- 雑感
- 登場人物についての感想・考察
- 船長ロバート・ウィッテレル
- 一等航海士ウィリアム・ホスカット、檣楼員ルイス・ウォーカー、甲板員ヘンリー・ブレナン
- 二等航海士エドワード・ニコルズ
- 三等航海士マーティン・ペロット
- 四等航海士ジョン・デービーズ
- 甲板長アルフレッド・クリスティル、甲板手チャールズ・マイナー
- 船医ヘンリー・エバンズ
- 船医助手ジェームズ・ウォレス
- 船匠ウィンストン・スミス
- 料理人トーマス・セフトン
- 掌砲手オーラス・ヴィアテル
- 画家エドワード・スプラット
- 乗客エミリー・ジャクソン
- フォルモサの4人
- 船長付き司厨手フィリップ・ダール
- 一等航海士付き司厨手ポール・モス、四等航海士付き司厨手デービー・ジェームズ
- 士官候補生3人組
- 檣楼員の中国人4人
- 檣楼員マバ
- 甲板員ピーターズ兄弟
- 甲板員のインド人4人
- 考察
雑感
まずは雑多な感想から。記憶を消してもう一度最初からやりたい
ミステリ系なら小説であれゲームであれなんでもそう思うんですが、オブラ・ディン号は特にこの思いが強いです。初めて見る残留思念で、死ぬ直前の音声を聞いてから、死の瞬間の3D画像が賑やかな音楽と一緒に現れたときに味わう未知の衝撃と、
名前と人間関係と事件の大まかな流れが明らかになる前の、「こいつらいったいどういう関係なんだ!?」「いったいどうしてこんなことに!?」って頭を悩ませてるときのドキドキ感と、
半分くらい分かってきた段階で事件の経過を眺めて、真相を究明してなんとかこの人たちの無念を晴らしてやろうという使命感。
あれらをもう一度まっさらな状態で経験したいんだよな~~!! 都合よくこのゲームのプレイ中の記憶だけを消す薬、どこかにないかなあ。
記憶を消す薬よりもやや現実的なのは、この制作者がこの懐中時計を使ったミステリをもっと作ってくれることですかね。インタビューで「次に作る本格的な作品のための修練を積むために制作した」と言ってたんだけど(参考:『Return of the Obra Dinn』作者・ルーカス・ポープ氏と翻訳者・福市恵子氏が極上の推理アドベンチャーの秘密を明かす - ファミ通.com)、てことはもうこの懐中時計のミステリの続編は作られないってことでしょうか。嫌だよぉ、もっと作ってくださいよぉ。
この時代の船って国際色豊かだよね
大航海時代からこの時代くらいまで船舶の乗組員はインターナショナルなイメージがあって憧れます。オブラ・ディン号も、色んな国の乗員・乗客が乗り合わせていて、同じ国の出身者同士でつるんでたり(ロシア人やインド人)、違う国の出身だけど仲良くしてたりする(例:マバとルイス・ウォーカーはたぶん仲良し)のを見て、楽しくなりました。普段は小さいトラブルはあれどきっと愉快に航海してたんだろうなあと思うと切ない……。
英語の色んな訛りが聞けて良かった
ロシア人、インド人、イタリア人、スコットランド人あたりの英語はそれと分かりやすいと思いました。あと、英語以外の言語が飛び交うのも面白かったです。スウェーデン語なんて初めて聞きました。
クトゥルフじゃん!
プレイ前は人間同士の争いで死んだのを真相究明する感じの話だと思っていたもので、クラーケンの触手が出てきたときは度肝を抜かれました。で、怪物はクラーケンだけかと思ってたらもっと色々出てきたし。トレーラーではうまく隠してるけど、半分くらいは人間同士の争いで、半分くらいクトゥルフ的な怪物に直接的・間接的に殺されていますよね。あ、批判したいわけではないです。むしろ私はクトゥルフ神話TRPGが大好きなので大喜びしていました(笑)。
完全にネタバレになるから誰かに薦めるときはおくびにも出せないけど、クトゥルフ神話TRPGが好きな人はグロ耐性も推理耐性もある程度はあると思うので、おすすめしてみるとよいと思います。
II. 死に至る病のその3が鬼門だった
2時間くらい船内を見て回っても全然分からなくて、ついに諦めてここだけ攻略サイトを頼りました。人間以外の動物にもあの懐中時計が使えるって発想にはなかなかならないと思うんですよ。いや確かにカニの怪物の残骸からも船匠のおっさんの最期を辿れたけどさ。
人間じゃなきゃダメって思い込んでたから、死体からちらちら出てる白いオーラみたいなのも完全にスルーしてました。思い込みの力って怖いですねぇ。
一部の檣楼員と甲板員の特定が激ムズだった
最後の数人は分からなくて完全に名前ローテーションしてました。ハンモックの番号で分かるってマジですか、要らん苦労しましたわ。現在のオブラ・ディン号の左船尾からちょっと離れたところに浮かんでいる光
プレイ開始5分後くらいから気になってたんですが。絶対例の貝殻ですよねあれ。なんであんなところに浮かんでるの? という考察はこの後書きますけれども、物語の最後になんらかの形で接触するものだと思ってたのに全く何も触れられなかったのが残念でした。
"Contains mild nudity (若干のヌードを含む)"
Steamの製品ページに「成人向けコンテンツの注意書き」として上記のように書いてあるんですけど、特にエロいシーンはなかった気が……え、あったの? 見逃してたの私? どこ?(血眼)真面目に考えると甲板員とかが上半身裸だからかな~、最近は男性の上半身裸もヌードに分類されるようになったのか~~なんて思ってたのですが、VIII. 取引で出てくる人魚の乳房がヌードにあたるのだと気づきました。な、なるほどね。思いきり露出してるもんね(困惑)。
登場人物についての感想・考察
続いては、主な登場人物についての感想・考察です。船長ロバート・ウィッテレル
基本的には善良な人ですね。船の秩序の維持に努め、逃亡者は追わず、最後に自殺するときに自分の至らなさを後悔しています。人魚を船に乗せてしまったことが彼の最大の失敗です。まあもし私が船長でも同じことをしたと思いますが。今までに見たこともない、特に危険そうにも見えない生き物がいたら、とりあえず生け捕りにするのが人間の哀しき性(さが)ですよね。今後彼らをどう扱うかとかは特に考えず。
しかし、なぜ人魚を2匹しか殺さなかったのでしょうか? 3匹目を殺そうとしているときに、妻が死んだことをマーティン・ペロットが知らせにきたとか……? それでペロットと交代で上に行ったのかな。
一等航海士ウィリアム・ホスカット、檣楼員ルイス・ウォーカー、甲板員ヘンリー・ブレナン
船長が船に乗せた人魚と貝殻のせいでこれまでの惨事が起こったらしいと悟り、船長に人魚と貝殻を捨てるよう求めたけれども聞き入れられなかったので、船長は乱心したと考え、やむなく反乱を起こした、って感じでしょうか。基本的には彼らも善良で勇気ある人たちだったように見えます。みんな終盤はスゲー悪人面になってるけど。
ウォーカーは、まだクラーケンに襲われてる最中にもかかわらず切り裂かれたマバの死体を引きずってるのが、彼らの仲の良さを窺わせて嬉しいやら切ないやらでしたね。いや、まさかあのタイミングで死体を掃除しようとしてる可能性はないと思うんですよ。
二等航海士エドワード・ニコルズ
ほぼ悪事を働いている場面しか出てこないので完全なる小悪党の印象しかないです。「小」悪党なのは、人魚に襲われているワル仲間たちを助けずにボートの底で頭を抱えてじっとしていたから。最初に「貝殻」を見つけたときも、偶然通りかかって見つけたのではなくてフォルモサの荷物を漁った可能性が高いと勝手に思っているのですがどうなんでしょうか。
三等航海士マーティン・ペロット
「オブラ・ディン号の帰還」における陰の功労者(文字通りの意味)。要所要所で目立たないけど頑張ってる。しかしなぜ人魚を海に帰すとオブラ・ディン号が母国に帰ることができると知っていたのかが分からない。
四等航海士ジョン・デービーズ
この人も頑張っていましたが、他の航海士3人と比べると何か地味ですね。ただ、直前までオーラス・ヴィアテルの反乱の算段を聞かされていたにもかかわらず、ヴィアテルがトーマス・ランケをナイフで刺すのを制止しようとしたあたり、非常に正義感が強いことが窺えます。ラウ・ホクセンの処刑の場面でも、他の航海士から離れて苦々しそうな表情をしていましたし。
でもたぶんホスカットとブレナンにはランケを刺したのは彼だと思われてる。悲しいなあ。
甲板長アルフレッド・クリスティル、甲板手チャールズ・マイナー
2人ともカニの怪物とクラーケン相手に怯まず戦い続けた勇者たちの一員。クリスティルが最期の場面でマイナーのことを心配していたのが悲しかったです。船医ヘンリー・エバンズ
この人が乗り合わせていなかったらオブラ・ディン号の真相は闇の中でしたね。少なくともオブラ・ディン号に乗った時点で既に懐中時計を持っていたのでしょう。そうでなければ船尾倉庫にサルを入れて殺害するなんてことは思いつかないかと。船医助手ジェームズ・ウォレス
II. 死に至る病その2で自分の上司が真面目に仕事しているのを尻目に机に足を載せてふんぞり返っていた、驚異の図太い神経の持ち主。イングランド人って上下関係に厳しいものだとばかり思ってたけど、意外とラフなのかな……。ふんぞり返っている印象が強烈すぎて、エバンズとウォレスは実はこの騒ぎで入れ替わっているんじゃないか説を自分の中で立ててしまいました。でも船内での活躍的にやっぱりエバンズはエバンズですよね。
船匠ウィンストン・スミス
個人的には本作中で一番かっこいい最期を迎えていました。きっと手塩にかけて育ててた見習いが殺されてすごく怒ってたんだろうなぁと思うと万感胸に迫ります。料理人トーマス・セフトン
かわいそうなのになぜか笑えてくる登場人物その1。普段の彼は、ウザいけど話し相手としてはそれなりに楽しいおっさんだったんじゃないかと勝手に予想しています。料理人なら未知の食材っぽいものを見ると気になってちょっかいをかけたくなりますよね、分かります。緊迫した空気だったし場を和ませたいとも思ってたかも。だが空気は読むべきだったな、うん。
掌砲手オーラス・ヴィアテル
反乱を企てていましたが、元々その気があったのか、それとも惨劇で頭がおかしくなっていたのか定かではありません。ホスカットたちと共謀していたわけではないと思います。画家エドワード・スプラット
かわいそうなのになぜか笑えてくる登場人物その2。色んな場面に出しゃばっていることから結構な野次馬根性の持ち主だと勝手に思っています。生活風景の描写を得意とする画家だったのでしょうね。
死ぬ直前のおならがすごい掛け声と音だなって思いました。クラーケンに締められてるときにも腸が刺激されたのかめちゃくちゃ出てて笑いました。船内では響くから我慢してたんですかね。そう考えると、常に船に乗っている海の男たちはおならにどう対処していたのかというすっさまじくどうでもいいことが気になってきます。
……などと排泄系の下ネタが大好きな私はいつになくノリノリで書いていたのですが、某所で「あれはウ●コをしていたのだ」と囁かれているのを発見して、さらにテンションが上がりました。確かにズボン脱いでるし、尻の下の血のように見える部分も言われてみればウ●コのように見えます。昔はトイレを設ける技術も余裕もなかったから、海に直接排泄していたのかな? いや~大変な時代だなあ(喜色満面)。
乗客エミリー・ジャクソン
おばさん、めっちゃ強い。この時代の一般の女性は銃の使い方なんて知っているものなんでしょうか? もちろん正式な手続きを踏んでオブラ・ディン号に乗っている時点で貧民ではないでしょうけど。フォルモサの4人
フォルモサとは台湾のことを指すらしいです。この時代の台湾は清朝によってゆるめの統治が行われていましたが、大陸からの漢人の入植により原住民の生活範囲は徐々に圧迫されていたようです(参考:清朝統治時代 (台湾) - Wikipedia)。
フォルモサの4人は中国語を話していることから、入植した漢人、もしくは漢人の文化圏に吸収された原住民と思われます。リム・ブンランが王族(Royalty)らしいので、原住民のどこかの部族の長なのかな? ま~さすがにそこまで考えて作られてないかもしれないですけども。
にしても、タン・チョウだけニコルズ一味に置いていかれたのは可哀想でしたね。それで自分の主人とその側近が死んで戻ってきたら、そりゃあ怒り狂って誘拐犯を殺害しますよねえ。
船長付き司厨手フィリップ・ダール
未だに行動原理が不明。あの人魚を船に乗せておくのは良くないと思ってるのは分かったけど、それでどうしてジョン・ネープルズの脚を切断することになるのか。
某所では「ネープルズが船尾倉庫の番をしていたから」と推測されていました。それなら殺害理由は理解できますが、わざわざ脚を切断までする必要はありますかね? 動けなくすればいいのですから、もっと簡単な方法はいくらでもあると思います。あと脚を切断するのに使った道具はどこや。
やっぱり気が狂ったのかなあ。
一等航海士付き司厨手ポール・モス、四等航海士付き司厨手デービー・ジェームズ
上司たちとは袂を分かった模様。恐らく、上司たちには船を捨てようと言っても聞き入れられなそうだったからでしょう。どちらもあまり戦うのは得意じゃないようでしたね。特にジェームズはデービーズの後ろでちょろちょろ逃げ回っていた印象が強いです。モスは最後はよく頑張った。
士官候補生3人組
常に3人でキャッキャしてることから、普段から仲良しだったことが容易に窺えてほんわかしました。同時に、一人また一人と死んでいったのも知っているので(3人が士官候補生同士だと分かるまで3回ずつくらいそれぞれの死の瞬間を見ていた)、つらかったです。檣楼員の中国人4人
誰が誰だか分かんねーよ! 死因は正しいと確信できた後はひたすら名前ローテーションしてました。檣楼員マバ
入れ墨が特徴的な、カニの怪物戦、クラーケン戦の勇者たちの一人。遠い異国の出身者にもかかわらず逃げ出すこともなく勇敢に戦ってたのに、最期が残酷すぎて泣きました。序盤から肖像画がはっきりしてたのは、ニューギニア人が入れ墨を入れていることはよく知られた事実だかららしいですね。いや、知らねーよ。ていうかぶっちゃけニューギニアがどこにあるかも知らなかったよ。東南アジアにあるんですね、勉強になりました。
甲板員ピーターズ兄弟
完ッ全に名簿の番号で騙されてた。てっきり兄の方が早い番号で弟の方が遅い番号かと思っていました。ハンモックを確認すれば一目瞭然だったのでしょうがそのテクニックは知らなかったので。弟の方は何気によく出演してよく戦っていました。ボートでオブラ・ディン号を脱出した際、当初は無事に逃げ切ったものと考えて喜んでいたのですが、VII. 破滅その7で他の2人と一緒に海に投げ出されていて絶望しました。
甲板員のインド人4人
この人たちも仲良さそうでかわいかったです。わりと序盤で3人死んでしまいましたが。アクバルは適宜逃げ回ったり立ち向かったりして終盤まで生き残っててちょっと嬉しくなりました。でもあの死に方もむごい……。
考察
最後に、ストーリーに関するふわっとした考察を書きます。主な出来事の流れ
青文字は私の妄想です。文末のカッコ内は対応する章番号と章の名前です。- ファルマス港で船内に荷物を運び込んでいる際、事故で甲板員サミュエル・ピーターズと密航者が死亡する。(I. 崩れた積荷)
- 出港後、インド人甲板員2名が肺病をもらっていたことが分かる。2名は死亡する。(II. 死に至る病)
- エドワード・ニコルズが、フォルモサの荷物を漁って「貝殻」を見つける。ラウ・ホクセンに見咎められるが返り討ちにする。その直後をヌーツィオ・パスクアに目撃されてしまい、殺害する。ホクセンは、ニコルズから、自分の罪を肩代わりしなければ「貝殻」のことを暴くと脅されたため、自分がパスクアを殺害したと名乗り出て、処刑される。(III. 殺人)
- ニコルズは「貝殻」とその使い方を知っているリム・ブンランとシア・イトベンを拉致してカナリア諸島を目指す。しかし、その途中で、「貝殻」に吸い寄せられてやってきた人魚3匹に襲われる。逃走者たちの大部分は死ぬが、シアが「箱」を使って謎の人魚弱体化ビームを放ち、人魚たちがぐったりする。ニコルズは自分一人ではカナリア諸島に辿り着けないため、仕方なく人魚をボートに乗せてオブラ・ディン号に帰る。(IV. 出現)
- ロバート・ウィッテレルは哀しき人の性から人魚を船内に運び込んでしまう。(V. 呪われた獲物)
- 人魚を取り返す、あるいは捕食するためにカニの怪物が2匹襲ってくる。船員たちは多大な犠牲を払いながら2匹とも殺す。(VI. 海の兵たち)
- 人魚を取り返す、あるいは捕食するためにクラーケンが1匹襲ってくる。船員たちが多数殺される。(VII. 破滅)
- ウィッテレルが、クラーケンを呼び寄せたのは人魚たちだと考え、人魚を2匹殺す。3匹目を殺そうとしているところにペロットが妻の死を告げにやってきて交代する。(VIII. 取引)
- クラーケンが姿を消す。
- ペロットたちが最後の人魚に「貝殻」を持たせて海に逃がす。(VIII. 取引)
- エバンズたちが船を脱出する。(IX. 脱出)
- ホスカットたちが船長は乱心したと思い、反乱する。全員死亡。(X. 終幕)
- 人魚の力で船がファルマス港まで戻る。
9と10はどちらが先か判然としません。ペロットたちのシーンは、クラーケンに襲われているにしては船内があまり揺れていないみたいだったので、クラーケンが去った後なのかもしれないと思っています。
13はクラーケンに押し戻させたとか、他の怪物にやらせたとか、色々考えられます。とにかく、あの逃がした人魚がペロットたちへの義理を果たすためにオブラ・ディン号を帰還させたのだと思います。それがどうして5年も後になってしまったかはよく分かりません。
残された疑問
上の方の感想で書いたことの繰り返しになりますが。- ペロットはなぜ人魚を海に帰すとオブラ・ディン号が母国に帰ることができると知っていたのか?
- エバンズは懐中時計をいつどこで手に入れたのか? どんな由来があるのか?
- 「人魚」と「貝殻」と「箱」はいったいなんなのか? そもそもフォルモサの4人はどうしてイギリスに滞在していたのか?
- フィリップ・ダールがジョン・ネープルズの脚を切断したのはなぜか?
- 保険調査員以外にオブラ・ディン号に立ち入る人はいないのか? この後オブラ・ディン号はどうなるのか?
- 懐中時計を手に入れた保険調査員はこの後どうなるのか?
最後の疑問には、あわよくば続編があるのではないかという希望が込められています(笑)。この保険調査員、絶対この後もこの懐中時計を使い続けるでしょう、便利だから。
最後までお読みくださりありがとうございました!
本ブログでは他にもミステリ系のゲーム、小説についてレビューや感想を書いておりますので、よろしければお読みください。
※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。