星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【プレイ日記】方向音痴ブレトン、モロウウィンドを彷徨う その15:ソルスセイム観光ガイド

皆様こんにちは。赤城です。

Bethesda SoftworksのPC/XBOX ONE/PS4用ソフト"The Elder Scrolls III: Morrowind" (モロウウィンド)のプレイ日記その15をお送りします。

モロウウィンドおよびスカイリムのストーリー全体の微妙なネタバレが含まれます。ご注意ください。

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前回までのあらすじ

私は、方向音痴で人の話を聞かないことに定評のあるブレトンだ。ダゴス・ウルに挑む前に、ずっと気がかりだった闇の一党の退治に乗り出すことにした。向かった先はタムリエル大陸内陸部の都市、モーンホールド。住人たちのさまざまなトラブルに首を突っ込む中で、私の前世ネレヴァルの妻、トライビューナルのアルマレクシアからのきな臭い依頼もこなした。しかし、肝心の闇の一党を一掃することはできず、消化不良な気持ちを抱えた私はなぜかソルスセイムへと向かうのだった。




ソルスセイム観光ガイド

ということで、第3紀現在はスカイリムの領土であるソルスセイムにやってまいりました。



フロストモス要塞

船が停泊できるような港は、今のところはここ、フロストモス要塞(Fort Frostmoth)の前にしかありません。


出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

フロストモス要塞はソルスセイム地域の治安を守るための帝国の要塞です。この要塞で多くのクエストを受注することになります。

要塞の責任者はファルクス・カリウス(Falx Carius)。部下想いの気のいいおやっさんです。

ファルクス・カリウス
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

ソルスセイムは気候が厳しく暮らしにくい土地なので、送られてくるのは過去になんらかの犯罪を犯した者がほとんどだとか。そんな彼らであっても問題なく任務をこなしてくれていたのに、最近彼らの勤務態度が急に悪くなったのが悩みの種だそうです。


ちなみにこの要塞、TES5スカイリムでは、レッド・マウンテンの噴火の際に崩壊したことが明らかとなっており、しまいには死霊化したファルクスとアッシュスポーンの住処になっていました。モロウウィンドからプレイしていた人の心中は察するに余りあります。要塞やファルクスに思い入れのあるプレイヤーも多かったでしょうに。

レッド・マウンテンの噴火やら大戦による帝国の凋落やら、ベセスダはプレイヤーの過去作の思い出を台無しにすることに命を懸けてるんですかね?(憤怒)



レイブン・ロック(未開発)

え? TES5スカイリムでイケオジダンマーの傭兵テルドリン・セロと運命の出会いを果たせる街(参考記事:スカイリム感想①: 結婚してくれ、テルドリン・セロ - 星を匿す雲レイブン・ロックはTES3ではどんな様子かって?

レイブン・ロック(未開発)
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

こんなです。

うん。本当にびっくりしました。2本の篝火の他には何もないんですよこれがマジで。別の角度から見れば実は立派な建物が、なんてこともない。どの角度から見てもマジでただの更地

マジでただの更地
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

モロウウィンドの主人公が開発するのだとは聞いていましたが、まさかここまで徹底的に何もないとは思いませんでした。これがやがてはあんな立派な街になるなんて、人間とエルフの力ってスゲーや!



サースク

島の北へ向かうと大きな湖、フャルディング湖(Lake Fjalding)があり、そのほとりにミード好きのノルドたちの館、サースク(Thirsk)があります。

TES5ではリークリングに占領されていて、キモかわいいリークリングを取るか元の居住者のノルドを取るかで迷ったドヴァキンも多いと思います。200年後の私は迷いすぎて未だにクエストを進めていません

ウェルカムな雰囲気
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

サースクの中に入るや否や、めっちゃウェルカムな雰囲気を醸し出され、族長に紹介されました。

サースクの族長(イケメン)
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

えっ……? ちょっと待って、モロウウィンド基準で行くとかなりのイケメンでは……? もしかしてDLCから若干キャラの顔グラが増えたのか?

この後もずっと色んなキャラを見比べてみましたが、どうやらノルド限定でイケメン・美女の顔グラが追加されている模様です。ずるいぞ、ノルドばっかり! メイン種族のダンマーの顔グラも増やせよ!!


サースクでは、半分くらいの住人が酔っ払っています

陽気な酔っ払い
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

同じ酔っ払いでもモーンホールドの連中とは違って嫌味なところがなく、陽気な酔っ払い方をしています。「しゅぺしゃる・ぶれんど」とか「しゅかいりむ」とか、ろれつが回っていなくてかわいい。ここのミードって自家製じゃなくてスカイリムから輸入してたんですね、初耳。


ナンパ&DV男

サースクの住人はこんな感じでだいたい人当たりが良かったり酔っ払っていて愉快だったりしますが、例外が一人。

ナンパ男
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

で、出たー、モロウウィンド恒例の女性主人公限定ナンパ男! いくら顔がイケメンでも「また来てくれるって分かってたぜ。フッ、お前ら女ときたら、みんなこの俺様に夢中になっちまうんだよな……」とか「おーよしよし、こっちへ来な、お嬢ちゃん。エリクさんがお前の体を暖めてやるよ」とか(悪意のある意訳)言われたら鳥肌が立つわ

もはや、この主人公の魅力は補正含め45なんだがとツッコミを入れるのも面倒臭い。どうせ男性主人公だったらすごい塩対応か、俺の女たちに色目を使う憎い奴くらいの扱いしてくるんだろうな(偏見)。

なお、こいつは他の女好きなナンパ男とは違いDV男としての素養もあったようです。ちょっと後の話ですが、九大神教を布教しに来た女性司祭を監禁し暴行を加えていた咎で主人公の手により成敗されます。

DV男
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

女性司祭について問いただすと、「あの司祭は俺のものだ! 俺のもので勝手に遊びやがって、許さない!」と発狂します。彼女はお前のものじゃないし、遊んでないわ、話しただけやがな。サースクの他の住人も彼女を助けたいとは思っていたけれど、彼の暴力が怖くて止められなかったようですね。成敗した後は主に彼を毛嫌いしていた女性陣から「よくやった!」的な言葉をかけてもらえます。



スカール村

サースクのさらに北には、全創造主(All-Maker)という独特の神様を信じているノルドたちの村、スカール村(Skaal Village)があります。

スカール村
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

TES5では村民8人くらいしか住んでいない寒村でしたが、TES3では数人のスカール衛兵が村を守っています。この頃はもうちょっと栄えていたのでしょうか。

あと、TES5では余所者には厳しいものの村人たちはみんな仲良しなイメージがありましたが、本作ではわりと昼ドラです。さらにTES5同様、メインクエストで甚大な被害を被ることになります。詳しくはプレイ日記その18くらいでお伝えします。



テル・ミスリンは存在しない

ちなみに、TES5でネロス大先生が移住して研究に勤しんでいらっしゃるテル・ミスリンは、TES3には影も形もありません。テル・ミスリンのあるはずの場所は、TES3ではこんな感じです。

テル・ミスリンは存在していません
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

私の考察もとい妄想によると、TES3ストーリー終了後~レッド・マウンテン噴火くらいまでのどこかのタイミングでネロス大先生がお造りになった公算が強いです。まあ、後付け設定なので存在してないだけという可能性も大いにありますが。

私の考察もとい妄想はこの記事に詳しく書いています。ご興味があったらどうぞ。



ソルスセイムの愉快な生き物たち

続いては、私がソルスセイムで出会った生き物の一部をご紹介します。


クマ

クマ
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

つぶらなお目目が可愛らしい、TES5スカイリムではアイドル的存在なこのお方! 第3紀のソルスセイムでも非常に頻繁に出現し、ともすれば退屈になりがちな旅路を刺激的に彩ってくれます☆(白目)


リークリング

リークリング
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

TES5スカイリムでは彼らのリーダーになるという選択肢がありました。その絶妙なキモかわいさに心臓を射抜かれたドヴァキンも多かったのではないでしょうか? 200年後の未来の私もその一人です。

本作にも、徒歩のリークリングと猪に騎乗しているリークリングの2種類が登場します。TES5とは違って、全員兜で顔を隠しています。


ドラウグル

リークリング
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

ドラウグルは、本作ではハゲ頭に痩身、小柄な、TES5よりもだいぶゾンビっぽい姿で登場します。だいたい墓の中にこもっていて、こんなふうに外に出ているのは珍しいです。鳴き声が怖くて、突然出会うと正直チビります。


スプリガン

スプリガン
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

TES5では森の守護者といった感じだったスプリガン。今作では性格の悪そうなお局様みたいな姿をしています。囲まれたら気分的にも最悪ですし、なぜか殺されても2度生き返るという謎体質の持ち主であるため、いやらしさ満点です。

私の体感では、200年後のスカイリム本土にいるスプリガンの方が単体としての能力は上ですが、こいつらも蘇生するから同じくらい面倒かも。なぜ本土の彼らは蘇生しないんでしょうか? いやその方が助かるんですけど。俗に言うガラパゴス化ってやつですかねえ。


ホーカー

ホーカー1ホーカー2
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

本作中、ぶっちぎりで衝撃を受けたのがこいつらです。他のクリーチャーもだいぶ姿形に変化はありました(氷の精霊とか)が、こいつらは完全に200年後とは別種族。TES5のホーカーはセイウチをモデルにしてるのかなと思ったけど、モロウウィンドのホーカーはどちらかといえばジュゴン。それも「どちらかといえば」であってなんだこの謎生物口こっっっわ


狂戦士


出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

第3紀のソルスセイムは未開拓の試される大地なのでまだならず者はほとんどいませんが、暴力と殺戮にしか興味のない素っ裸のノルドの男女が多数屋外をたむろしており、こちらの姿を見るなり襲いかかってきます。脳筋ノルド怖すぎワロタww


グラール

グラール
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

まるで某創作ホラー系神話の神話生物のような姿のこの生物はグラール(grahl)といい、ソルスセイム中に点在する氷の洞窟にしばしば生息しています。そんなに強くないのですが、初見時はこの異様な風体にビビりまくりました。ちなみに殺した後で採取できる素材は目玉です。


この他にもオオカミとかイノシシとか、フリス・ハグ(fryse hag)というカイネ(キナレス)の過激派信徒とかがいます。屋外ではこれらの生物と10平方メートルに1匹ずつくらいの割合で出くわすのでかなりげっそりします。




東帝都社社員日報(前編)

さて、フロストモス要塞にはカーニウス・マギウス(Carnius Magius)という東帝都社(East Empire Company)のソルスセイム支部長みたいな人が滞在しています。

カーニウス・マギウス1
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

のっけから「東帝都社の仕事の話か? 私は非常に重要な人間だ、ビジネスの話でなければ聞かんぞ」などと言ってくるあたり若干アレな人であることが分かります。

ともあれ、ここの支部は人手不足だそうで、即座に東帝都社の下っ端社員になれちゃいました。やったー私も今日から一流企業(?)のサラリーマン!

カーニウス・マギウス2
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

港にいる労働者3人をレイヴン・ロックまで送り届けて、レイヴン・ロックに滞在している現場責任者から今後の指示を受けるように、と言われました。また、この2人のそりが合わないことも彼の短い台詞の中から読み取れました。こりゃ、あとで何か起こるに違いない。



ギスギスの気配

現場責任者のファルコ・ガレナス(Falco Galenus)は、カーニウスとは違って、気さくで実直な人でした。

ファルコ・ガレナス
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

労働者を連れてきたのは、レイヴン・ロックにあると思しき黒檀鉱山の開発を進めるため。ファルコは、開発するに足る土地であることを出資者に証明するため、4つの黒檀鉱石をここで探し出し、カーニウスに持っていってほしいと言います。

いくら探しても黒檀鉱石は1つしか見つけることができなかったので、ヴァーデンフェル島で見つけた黒檀鉱石をこっそり加え、カーニウスに持っていきました。カーニウスは鉱石を受け取りつつ、「あいつは鉱石探しも自分でできないのか」と文句を言っていました。まあ確かにおっしゃる通りなんですが、う~んこのギスギス感。私を介してギスり合わないでいただけないでしょうか、胃が痛くなります。



おかしなノルドを追い払え

カーニウスから「今のところこれ以上お前に任せる仕事はない。3日くらい経ったらレイヴン・ロックの開発も進んでいると思うから、3日後に再びレイヴン・ロックに行け」と言われました。命令に従い、そこらを数日間うろついてレイヴン・ロックに戻ってみると。

ほんとに開発が進んでる
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

おおお、ほんとに開発が進んでる! 何もなかったところに家が建ってる! なるほど、こうしてTES5のあのレイヴン・ロックの基礎ができあがっていくのかぁ……ちょっと感動しました。


しかし、開発が進んだことにより、トラブルも発生したようです。

トラブル発生
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「困ったことになった。おかしなノルドが居ついてしまったんだ。お前たちはこの土地を荒らし回っている、開発をやめないと自然の猛威が牙を剥く、と喚き立てている」

あー、ここに工場を造ると神のお怒りが~的なアレね。TES4オブリビオンでブルーマの九大神教の司祭がノルドについて「野蛮な信仰を頑なに守り続けていて困る」などと言っていたので(参考記事:オブリビオン プレイ日記 その5:ブルーマはぼくをアカヴィリのもとへ導く - 星を匿す雲、第3紀のノルドは、九大神教もとい帝国の色にまだ染まっていない人が多いのでしょう。それにしても、このノルドの言動は常軌を逸しているようですが。

ファルコは、彼を追い払わなければならない、と言い、同時に上司のカーニウスについて恐ろしいことを口にします。

恐ろしいことを口にします
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「カーニウスがこのことを知ったら、あのノルドを即座に殺害することを望むに違いないよ。カーニウスと彼の追求する利益との間に立ち塞がる者は万死に値する、と彼は思っているんだ。

だが私はそんな恐ろしいことはしたくない。彼は私の見たところでは、仲間たちから見捨てられた哀れな男だ。どうか彼を傷つけないでほしい。きみから説得してみてくれないか。それが無理なら、一緒にどうすればいいか考えよう」

カーニウスはスーパー利己的人間ですね、社会派ドラマとかに悪役で出てきそうなタイプ。一方のファルコは人情に篤い。そりゃ、そりが合わないわけだわ。

この後、私は件のノルドの説得を試みました。

件のノルド
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

しかし、何せ頭がちょっとアレなノルドなので私の話を大人しく聞くはずもなく、ファルコと相談の末、拳で勝負して追い出しました。う~ん、実に清々しい終わり方だ。



トラブルが解決したことをカーニウスに知らせると、再び開発が進むまでしばらく待てと言われました。特にやることも見つからず手持ち無沙汰になった私は、なんとなく、前回闇の一党討伐という志を果たせなかったモーンホールドに戻ることにしました。そこで意外な新展開に出くわすことになるとはつゆ知らず。




ソヴンガルデへの逝き方

モーンホールドの話は次のプレイ日記に回して、本記事の最後では、TES3時代のノルドのソヴンガルデ観について書いておきたいと思います。


ソヴンガルデと言えば、TES5では「勇敢に死んだ者のみが行ける、ショールの支配する領域」という感じで語られています。

しかし、TES3当時は、どうすればソヴンガルデへ行けるのか、ノルドたち自身も知らなかったようなのです。


私はソルスセイムの氷の洞窟の一つで、死なずのウルフガル(Ulfgar the Unending)というノルドと出会いました。

死なずのウルフガル
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

のっけから「ついに見つかったのか? ソヴンガルデへの入口が、見つかったのか?」などと声を掛けてきます。

死なずのウルフガルの境遇
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

詳しく話を聞いてみると、彼は仲間たちと共にソヴンガルデへの入口を探す旅に出たが、仲間の一人に裏切られ、他の仲間を全員石に変えられてしまったそうです。その仲間が裏切ったのも、ソヴンガルデへの魔法の入口を作る儀式を行うためだったとか。彼自身も石の体と化し、それから500年もの間生き続けているということです。そして、その間ずっと帝国領土中を歩き回ってソヴンガルデへの入口を探していたが、ついに見つからなかったと。

いやいやあなた、ソヴンガルデへ行くには勇敢に死ぬか、すんごい高い雪山の上までドラゴンに乗って行かなきゃいけないんですよ、と言ってやりたい。でも200年後のドヴァキンの私が口出しできるはずもありません。

困り果ててしまった200年前のネレヴァリンの私、ですが、以前サースクを訪れた際、サースクに滞在しているインペリアルの歴史学者から、ソヴンガルデへの行き方に関する本を購入していたのを思い出しました。

ソヴンガルデへの行き方に関する本
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

ソヴンガルデをずっと探し続けて見つからず意気消沈していた男はスカイリムに帰り、巨人の群れに襲われて死んだ。すると彼は幽霊になり、ソヴンガルデへ行き、ショール自らの歓迎を受け、彼から「戦闘の中で勇敢に死んだノルドであれば誰でもソヴンガルデに来られる」と説明された。と、巫女が彼の幽霊から聞いたらしいです。

TES5ではショールは透明な姿で玉座に座っているらしくドヴァキンが姿を拝むことはできませんでした。なのでショール自ら~の部分は誇張かもしれませんが、ソヴンガルデに行く条件は合っていますね。

この本をウルフガルに見せたところ、彼は大変喜んで、「俺を倒してくれ!」と言い出しました。さすがノルド、躊躇がない。

事切れました
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

彼の望み通り彼を倒すと、「ああ、きみは……ソヴンガルデへの入口を開いてくれた……俺の仲間たちが……俺を待っているのが見える!」と途切れ途切れに言って事切れました。

私にお礼をくれました
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

洞窟から出て、彼が裏切りに遭ったと言っていた場所を偶然通りかかったら(方向音痴なのでどこにあるか全く分からなかった)、姿の見えない彼の幽霊と彼の仲間たちが現れ、私にお礼をくれましたとさ。よかったよかった。


この頃まではソヴンガルデへの行き方がよく分かっていなくて、わざわざ入口を探す冒険に出たり、果ては入口を出現させるために仲間を殺害したりする人がいたんですね。後世では、サースクの歴史学者が書いた本のおかげで、勇敢な死を遂げればソヴンガルデへ行けるというのがノルドの一般常識になったと。ははぁ~、歴史を感じられて面白いなあ。



ウルフガルはイスグラモルに仕えていた

余談ですが、ウルフガルと彼の仲間たちは、かつてはイスグラモルの「500人の同胞」の一員だったらしいです。

私にお礼をくれました
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

すごい有名人と会話して倒してお礼までもらっちゃったよ私。さっすがネレヴァリン!


誰も覚えていない「帝国」が存在した?

ところで、500年間生き続けていると言っているので、逆算すれば、イスグラモルの生きていた時代は五百数十年前ということになります。しかしイスグラモルが生きていたのはメレシック期の後期。TES3はそれから少なくとも2000年くらいは経っています。たぶんウルフガルの時間の感覚がおかしくなっているのだと思います。

そのわりに「ずっと帝国領土中を歩き回っていた」と言っているのが引っかかりますが(メレシック時代に帝国なんてなかったんじゃ?)、歴史に残っていないだけでなんらかの帝国が存在したのではないかと考えてみると、ロマンが広がりますね! 確かTES5のセラーナさんにも似たようなことをほのめかす台詞がありました。……公式の設定がザルという可能性は気にしないお約束。


ショール信仰はアトモーラ大陸で形成された?

また、彼がイスグラモルの同胞団の一員だったということは、アトモーラ大陸からやってきた人物ということです。その彼が既にショールへの信仰を持っているということはすなわち、ショール信仰はスカイリムでノルドが生活するうちに形成されたのではなく、既にアトモーラ大陸で明確な形ができていた、と考えた方がよさそうです。




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これにてプレイ日記その15は終了です。最後までお読みくださりありがとうございました。

次の話はこちらの記事に書きました。








※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。




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