星を匿す雲

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【プレイ日記】お調子者ダンマー、オブリビオンに死す その5:ブルーマはぼくをアカヴィリのもとへ導く

皆様こんにちは。赤城です。

Bethesda SoftworksのPC/XBOX 360/PS3用ソフト"The Elder Scrolls IV: Oblivion" (オブリビオン)のプレイ日記その5をお送りします。

モロウウィンド、オブリビオンおよびスカイリムのストーリー全体の微妙なネタバレが含まます。ご注意ください。

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前回までのあらすじ

ぼくは、モロウウィンドで変わり者のブレトンのアネゴと暮らしていたダンマーだ。コロール周辺をめぐる冒険では、マーティン修道士、バトルホーン城の兵士長という旅の仲間を得ることができた。いくつかやり残したこと(マーティンをウェイノン修道院に送り届けること含め)はあるけれど、次はブルーマの魔術師ギルドの推薦状のために頑張ろう。




続・それでいいのか、魔術師ギルド

ブルーマにやってきた。ううっ、寒いなあ。それもそのはず、ここはあの試される大地スカイリムとの国境になっている、雪に覆われたジェラール山脈(Jerall Mountains)のふもとにあるんだ。

ブルーマにやってきた
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

街の建物はみな木造りでドアに複雑な文様が施されていて、どことなく古風で武骨な印象がある。脳きn……昔ながらの暮らしを守る人も多いらしく、タロス教会の修道士は「野蛮な信仰をやめないノルドが多くて困るよ」みたいなことを言っていた。



ジョアン・フラソリックの依頼:ジ・スカーを見つけ出せ(前編)

ブルーマの魔術師ギルドのリーダーは、ジョアン・フラソリック(Jeanne Frasoric)というなんだか虚栄心の強そうなおばさんだ。


見栄っ張りなジョア

ジョアン・フラソリック
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

「何か困ったことがあったら、遠慮なくわたくしに言うのですよ。わたくしには高い地位にあるお友達が大勢いるのですからね。他の方にはできないことができるのです」

う~ん、個人的には苦手なタイプ。でも推薦状のためだ、大人しく言うことを聞いておこう。

ジョアンが推薦状を書く条件にと頼んできたのは、最近忽然と姿を消してしまったジ・スカー(J'skar)というカジートのメンバーを見つけることだった。ギルド上層部の人が視察に来てこのことに気づいたら自分の評判が悪くなるからだそうで。姿を消したメンバーの心配じゃなくて自分の心配してるのかよ。ホンット、魔術師ギルドの連中ってさあ……(ブツブツ)。

ところで、アーソルのときと依頼内容被ってない? と思ったけど、間もなくそうでもなかったことが判明した。


見た目は大人、頭脳は子供、その名もヴォラナロ

ギルドメンバーの一人であるヴォラナロ(Volanaro)にジ・スカーの行方を聞いたところ、「俺の頼みを聞いてくれたら、ジ・スカーはすぐにでも姿を現すだろうぜ」と言われた。

ヴォラナロ
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

彼の頼みとは、ジョアンの机の中に入っている『呪文作成マニュアル(Manual of Spellcraft)』を盗み出し、自分に渡してほしいというものだった。なんでも、ジョアンは実力もないくせに上の人間にゴマをすって今の地位を保っていてムカつくので、彼女が大切な書物をなくして困っている姿を見て溜飲を下げたいんだそうだ。

ア、ア、ア、アホくさ~っ!! いい歳してなんてくだらない幼児レベルの嫌がらせを企ててるんだ。しかも自分でやるんじゃなくて他人に頼んでるあたりが悪知恵だけ働いてて余計腹立つ!

もうこれ言うの何度目か分からないけど、ホント、ホンットにさ、魔術師ギルドってだいたいどいつもこいつもろくでもないよね、地域とか人種とか性別とか関係なしに(参考記事:モロウウィンド プレイ日記 その2:それでいいのか、魔術師ギルド - 星を匿す雲

しかもこいつ、これだけ聞き出すために賄賂贈らないと(好感度を上げないと)いけなかったからね? どんだけ性根が腐りきってるんだって話だよ!

ハァ、ハァ……たったこれだけのことなのにエールズ野営地のならず者に追い回されたときよりも体力と精神力を消費した気がする……。もうやめよう、こいつらのこの性格は死んでも治らないから黙って従っておこう。

ちなみに、ヴォラナロからは、ジョアンの机の鍵を開けるために、簡単なレベルの鍵なら必ず開けることができる、変性(Alternation)分野の鍵開けの呪文を教えてもらった。これが意外と後で役に立ったので、まあこいつも少しはこの世に存在している意義があるなと思ったりもしたけど、この時点ではぼくの変性魔法の熟練度が足りておらず、この呪文を使うことができなかった。そこで、他の依頼をこなしている間に変性魔法を使いまくって熟練度を上げようと、一旦ブルーマを出てチェイディンハル(Cheydinhal)に行くことにした。

あ、普通にロックピックを使って鍵を開けることもできるんじゃないかって思った? 残念でした! ぼくは手先が不器用だから大抵失敗しちゃうんだ。おまけに、珍しく成功したらしたで、仲間3人に犯行現場を見られてて衛兵を呼ばれた……という夢を見たし。やっぱり鍵を開けるのは呪文に頼るべきだよ。



ファルカーの依頼:加重の指輪を持ってこい

チェイディンハルはぼくの故郷、モロウウィンドと接している街だ。

チェイディンハル
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

モロウウィンドからシロディールへやってくるときに通り過ぎたのが遠い昔のことのように感じられる。アネゴは今頃どうしてるかな。今度、手紙書かなきゃ。


高圧的なファルカー

チェイディンハルの魔術師ギルドのリーダー、ファルカー(Falcar)は、見るからに高圧的でヒステリックなおっさんだった。

ファルカー
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

初っ端から「私の時間を無駄にするつもりなら話しかけるな」みたいなことを言ってきて非常に心証が悪い。彼の推薦状の条件は、ギルドの見習いが盗んだ末に井戸に落としてしまった加重の指輪(Ring of Burden)を持ってくることだ。

井戸の鍵はディートサン(Deetsan)というアルゴニアンの女性が持っていた。

ファルカー
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

ファルカーのいないところで話を聞いてみると、指輪は見習いに盗まれたわけではなかった。その見習いもぼくと同じ使命を課されたが、そのまま戻ってこなかったのだそうだ。何やら陰謀めいた匂いを感じるねえ。

彼女は、どうか気を付けてほしいと言って、ぼくに魔術師ギルドの井戸の鍵を渡してくれた。いや、そんなに心配ならあなたも付いてくるべきでは、と言いたいのをぐっとこらえて、ぼくは井戸に向かった。


殺る気満々

予想通り、見習いは井戸の底で死体と化していた。可哀想に。

見習いは井戸の底で死体と化していた
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

ぼくの予想が正しければ、きっと彼は件の指輪を身に着けているはず……

重量150
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

って、重っ!! 重量150ってどんだけだよ!? あのおっさん、明らかに殺る気満々じゃないか!

ぼくは一度井戸から出て、200本近く持っていた鋼鉄の矢と弓をかなぐり捨てると井戸に再び潜っていき、哀れな見習いの死体から加重の指輪を抜き取った。

ふう。何はともあれ、これで推薦状を書いてもらうことができるな。このギルド、上司がブラック通り越して殺人を犯してるし、飲み水を汲むために使っているっぽい井戸に死体が浮いてるしで、他のメンバーは性格良さそうだけど絶対所属したくないよ。


ファルカー逃亡

水も滴るイイ男になって魔術師ギルドに戻ったぼくを待ち構えていたのは、ファルカー逃亡の知らせだった。

ファルカー逃亡
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

ディートサンは以前からファルカーの自分たちメンバーに対する居丈高な態度に疲れきっていて、見習いの扱いぶりにも腹を立てていたので、ついにファルカーに直談判をした。するとファルカーは彼女を殺さんばかりに怒り狂い、「貴様らの命運ももうすぐ尽き果てる!」などとよく分からないことを叫び、ギルドを飛び出していったらしい。

彼がギルドを飛び出す前に推薦状を書いていないか探してみてほしいと言われ、無駄ではないかと思いつつもぼくは彼の部屋を探した。案の定推薦状はなかったけど、鍵のかかった箱の中に黒魂石(black soul gem)が2つ見つかったので、ディートサンに渡しておいた。

黒魂石って、人間やエルフ、獣人の魂を閉じ込めるためのものだよね。そんなものを隠し持っていたということは、やはりファルカーは何かよからぬことを企てていたんじゃないだろうか。

ディートサンは、ギルド上層部への報告書にこの黒魂石を添えて、ぼくのことも書いてくれると言う。それが恐らく推薦状の代わりになるだろうとのことだ。

なお、まだ鍵開けの呪文を使える熟練度ではなかったので、鍵のかかった箱は、仲間たちをファルカーの部屋から追い出してロックピックを山のようにダメにしてこじ開けたことを打ち明けておこう。捜査のためにやむをえずやっていても通報されちゃうんだもんな、融通が利かなくて困るよ。



ジョアン・フラソリックの依頼:ジ・スカーを見つけ出せ(後編)

その後、ぼくは変性魔法の練習がてら街を歩き回って、チェイディンハルの守備隊が馬鹿みたいに高額な罰金を細かな法律違反に課して不評を博していることを耳にしたり、

アズーラの聖域
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

山の上にあるアズーラの聖域を見学しに行ったり、

アカトシュの祠
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

ブルーマの近くでアカトシュの祠を見つけてお参りしたりした。九大神の聖地巡礼、これでやっと2つ目だ。


そうして変性魔法の習熟度がやっと必要とされるレベルに達したところで、ブルーマの魔術師ギルドに帰り、ジョアンの机の中の本を盗み出してヴォラナロに渡したのだった。

ヴォラナロは午後10時になったら居住区域に来いと言う。言われた通りに居住区域に行ってみたら、彼は何かの呪文を唱えた。するとあら不思議、行方不明のジ・スカーがその場に鮮やかに姿を現した。

どうやら透明化の呪文を応用するとかして、ずっとここに隠れていたようだ。まったく、人騒がせなことをしてくれる。

このジ・スカーもヴォラナロと同じガキンチョメンタルを持ち合わせているようで、「ウケケッ! あの女に一泡吹かせてやりたかったんだ!」と、ただでさえ気分の悪いぼくの神経をさらに逆撫でするようないけすかないだみ声で笑った。ぼくはその横っ面にグーパンを入れてやりたいのを必死でこらえた。


こうして、ぼくはつまらない犯罪に手を染めることを強いられ、魔術師ギルドの連中の性格の悪さに辟易しながらも、ブルーマとチェイディンハル、2つの街の推薦状を勝ち取った。




アカヴィリの遺物をめぐる冒険

魔術師ギルドを出て、なんの気もなしに街を散歩していたところ、ブルーマを統治しているナリナ・カーヴェイン伯爵(Countess Narina Carvain)の執事だという男性に声を掛けられた。なんでも、彼女がぼくにぜひとも頼みたいことがあるらしい。

へぇ~、お高い身分の伯爵の方から直々にぼくに依頼したいことがあるの? そうだよね、なんたってぼくはクヴァッチの英雄だもん。名声がシロディール中にあまねく響き渡っているに違いない、ウェイノン修道院の人たちはなぜかクヴァッチが救われたことさえ知らなかったっぽいけど!



ナリナ・カーヴェイン伯爵の依頼

カーヴェイン伯爵の依頼とは、アカヴィリ(Akaviri)のドラコニアン・マッドストーン(Draconian Madstone)という遺物を、ジェラール山脈奥地に眠ると噂される伝説の遺跡、ペイル・パス砦(Pale Pass Fort)まで取りに行くというものだった。彼女はアカヴィリの遺物収集に目がなく、そのドラコニアン・ストーンとかいうのを手に入れれば、コレクションが完成するらしい。報酬として、ぼくには価値のあるアカヴィリの指輪を与えるとのことだ。

うおぉ、なんだかとてつもなく上質な冒険の予感が! これだよ、これこそまさにぼくが求めていたものだ。魔術師ギルドの低レベルないざこざの手伝いなんかじゃなく、こういうのをずっとやりたかったんだよ、ぼくは!!(大興奮)



アカヴィリのシロディール侵攻について

そもそもなぜアカヴィリの砦がジェラール山脈にあるのか、カーヴェイン伯爵の話と、彼女から渡されたアカヴィリの伝令の手記を元に簡単に説明しよう。


アカヴィリは、タムリエル大陸の東にあるアカヴィル大陸に住んでいる人々だ。彼らは第1紀にタムリエルを侵略、スカイリムに攻め入った。続いてジェラール山脈を抜けてシロディールに入るべく、山脈の奥に砦を造った。

コロヴィア(Colovia)の司令官レマン(Reman)は、アカヴィリの司令官がこの砦にいるという噂を聞きつけ、砦が人的・物的に孤立するよう仕向けた。砦のアカヴィリたちは、レマンの策略により援軍も糧食も届かないことを知らないまま出兵し続けた。そしてレマンの狙い通り、砦の中で無念の死を迎えた。

この勝利がシロディールでレマン朝が創始されるきっかけとなったり、モロウウィンドもレマンと手を組んで戦ったりしたらしいけど、それはまた機会があったら詳しく調べることにしよう。

アカヴィリの伝令は、立て籠っている司令官たちに支援の手筈がまるで整っていないこと、それゆえ下手に打って出るべきでないことを伝える指令書を持って、砦に向かっていた。ところが、オオカミや謎の人型の怪物に襲われ、志半ばで命が尽きた。


ぼくは、アカヴィリの伝令の手記に人種や立場を超えて深く同情したのとともに、激しく血が滾るのを感じた。そんな歴史的な戦いの跡を目にすることができるかもしれないなんて、すごいじゃないか! よーし、今すぐ出かけよう!



化け物うようよ、ペイル・パス

砦へと至る唯一の通り道、ペイル・パスまでは、アカヴィリの伝令の記述をヒントにしてさほど苦労せず到達することができた。途中で伝令と同様オオカミに襲われたりもしたけど、3人も仲間がいれば全く怖くない

ペイル・パス入り口
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion


ペイル・パスを進み始めた当初は、剣の一振りであっさり死んでしまうような弱いネズミと鉄球の罠くらいしかなかった。

中ほどに差し掛かったとき、前方に何かが転がっていた。

アカヴィリの伝令の骨
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

ぼくをここまで導いた手記を書いてくれたアカヴィリの伝令の骨だった。


アカヴィリ(ツァエシ)に関する考察

あれ? なんか、ぼくが思ってたのと違うぞ。

ぼくは大いに困惑した。なぜなら、アカヴィリ(より正確に言うとツァエシ(Tsaesci)、アカヴィル大陸の支配種族)は蛇のような姿をしていると聞いていたからだ。それならエルフや人間とは骨格からして違うんじゃないか、尻尾なんかも付いているのだろう、などと想像して胸を躍らせていたのだが、目の前にあるのは見た感じ人間と全く変わりない骨だ。

いったいどういうことだろう? 歴史書などで描かれるアカヴィリの、ぼくたちからみると異様な風体は、実は作家たちの誇張に過ぎなかったのか? あるいは、マー(エルフ)にダンマー、アルトマー、ボズマー、ドゥーマーなどの人種があるように、アカヴィリもその中で多様な人種に分かれていて、骨格まで異なるのか?


人型の怪物

まあ、今考えても答えは出ないよね。そう思って伝令の骨の傍らに落ちていた指令書らしき石版を手に取った途端、ペイル・パスの奥から、何者かが唸り声を上げて迫ってきた。それは、凶暴そうな黒毛のクマと――

人型の怪物
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

な、なんだこいつ!? 伝令の手記に書いてあった人型の怪物ってやつだな!?

恐ろしく力が強く、バトルホーン城の兵士長が吹っ飛ばされて何回か殺される、という白昼夢に襲われた。兵士長、意外と弱いんだよね。てか剣を持ってるのに拳で戦おうとするのはなぜなの!? お願いだから文明の利器を使ってよ!

大混戦の末、人型の怪物の息の根を止めることができた。

人型の怪物2
人型の怪物3
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

マーティンによると、こいつらはオーガ(Ogre)らしい。初めて見たよ。てっきりおとぎ話の中だけの存在だとばかり思ってた。モロウウィンドにいなかったもん、こんなの。きっとアカヴィリの伝令も出くわしたときはぼくと全く同じ気分になっただろう。

ぼくは恐れおののきながらも、オーガの死体からオーガの歯(Ogre's Teeth)を錬金素材にすべく剥ぎ取った。

この後、ぼくたちはペイル・パスの中で何度もクマとオーガと戦う羽目になったのだった。これ、ぼく独りか、ぼくと兵士長だけだったら間違いなく瞬殺されてたよね。無理矢理でも誰かを連れ歩くのってやっぱり大切だね☆



ペイル・パス砦

絶え間ないオーガたちとの戦闘のせいで非常に長く感じられたペイル・パスを抜けると、急に開けた場所に出た。ここがジェラール山脈の奥地か。

人型の怪物3
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

砦まで続く道の名残っぽい石垣と、そこここに点在する石像、それに何匹ものオーガがぼくたちを出迎えてくれた。

どこに奴らが潜んでいるか分からないためろくに休憩を取ることもできず、ぼくは後生大事にしまい込んでいた体力回復の薬や魔力回復の薬を使いまくった。

余談だが、冒険から帰って持ち物を整理したら、オーガの歯が19個もあったことを特筆しておきたい。あいつら、どんだけあの一帯にはびこってたんだ。


砦に着いた。

砦に着いた
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

何やら不穏な空気に満ちている。オーガの群れでも出てくるのかな、と思いきや、今度の敵は亡霊となったアカヴィリたちだった。

亡霊となったアカヴィリ
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

うーん、やっぱり骨格が人間なんだよなあ。

ほとんどの敵をアーソルとマーティンに任せた
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

この後、ほとんどの敵をアーソルとマーティンに任せて仲間たちと手に手を取り合って砦を攻略。砦の中の宝箱をヴォラナロから教えてもらった鍵開けの呪文で片っ端からこじ開けてお宝を頂戴しつつ、ついに最深部へ。

ついに最深部へ
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

そこにいたのは……

アカヴィリの司令官、ミシャクシ
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

アカヴィリの司令官、ミシャクシ(Mishaxhi)だった。

まんま人間
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

ま、まんま人間じゃないか! 蛇要素なくない!? ぼくがアカヴィリに抱いてた漠然としたロマンを返してよ!!

……なんてことは、数千年にわたり安らぎのときを待ち望んでいた彼に言えるはずもなく、ぼくは自分が伝令であると偽って指令書を手渡した。

数千年にわたり安らぎのときを待ち望んでいた
出典:The Elder Scrolls IV: Oblivion

彼はほっとしたように笑い、すうっと壁の向こうに消えていった。次の瞬間、壁は消え去り、最奥の秘密の部屋がぼくの目の前に現れた。部屋の中央には、カーヴェイン伯爵の求めていたドラコニアン・マッドストーンが安置されていた。



こうして、ぼくたちのアカヴィリの遺物をめぐる冒険は幕を閉じた。


アカヴィリが全然蛇っぽくなかったことは残念だけど、ぼくはこの旅で、無念のうちに死んだアカヴィリたちの魂を救い、またタムリエルの大いなる歴史の流れを、アーソルら頼りになる仲間たちと一緒に実感することができた。それは、名誉よりもお金よりも、ずっと貴重で素晴らしいもののようにぼくには思えた。


あ、もちろんまだアカヴィリの蛇要素は諦めてないからね?

上の方でも書いたように、アカヴィリ(ツァエシ)にも色んな人種があるのかもしれない。

それに、ぼくが目撃したのはアカヴィリの骨と、兜を被って甲冑を着込んだ司令官だけだ。もしかしたらあの兜や甲冑の下に蛇みたいなウロコがあったのかもしれない。

う~ん、やっぱりアカヴィリはロマンがあるな。またアカヴィリ関連の依頼がもらえたらいいな!




偽物のヴァンパイア・ハンター

ちなみに、ブルーマではこの後、ついでにもうひとつ依頼をこなした。細かい話は省いて概略だけ述べよう。

ダンマーの男が昔の冒険者仲間だった2人の男性を殺害して、3人がそれぞれで持っていた鍵を全て使わないと開けられない、3人で隠した宝箱の中のお宝を手に入れようとした。ダンマーの男は、殺人を見咎められないために、自分はヴァンパイア・ハンターであり、市民の間に潜む吸血鬼を退治して回っている、と嘘をついていた。しかしそれはぼくの地道な賄賂を使った捜査によって露見し、彼は裏切りの代償に死を得ることとなったのだった。おしまい! めでたし、めでたし! よかったね~パチパチー!!


いや、全然めでたくないから。

もちろん無実の被害者の仇を討つことができたのはめでたいよ。でも、ヴァンパイア・ハンターと名乗りさえすれば殺人を許容されるのが怖すぎてこれだからノルドはって感じだし、賄賂で所持金が底をついたのに報酬はお金じゃなくて宝箱の中にあったお宝だったんだ。いや、いいんだけどね、うん。ほら、さっきも言ったように、本当に大切なのはお金じゃなくて思い出的な感じでしょ?

それでも、先立つものはお金なんだよなあ。はぁ、これからどうしようかな。


ぼくは盛大な溜息をひとつついて、色々と印象深すぎる街、ブルーマを後にした。




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これにてプレイ日記その5は終了です。最後までお読みくださりありがとうございました。次回はたぶん魔術師ギルドのクエスト中心です。

前作モロウウィンドのプレイ日記こちらの記事から書いています。

次作スカイリムの感想こちらです。

TES6の予想記事もありますよ!

TESシリーズの世界観の考察なんかもやっています

ベセスダ制作のアポカリプスRPG、Fallout 4のプレイ日記書き始めました








※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。




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