星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【プレイ日記】方向音痴ブレトン、モロウウィンドを彷徨う その18:スカールの掟、ふたつの悲劇

皆様こんにちは。赤城です。

Bethesda SoftworksのPC/XBOX ONE/PS4用ソフト"The Elder Scrolls III: Morrowind" (モロウウィンド)のプレイ日記その18をお送りします。

モロウウィンドおよびスカイリムのストーリー全体の微妙なネタバレが含まれます。ご注意ください。

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前回までのあらすじ

私は、方向音痴で人の話を聞かないことに定評のあるブレトンだ。フロストモス砦のファルクス・カリウス隊長の抱えていたトラブルを解決し彼の信頼を得た。しかし、その直後、砦が人狼の襲撃を受け、カリウス隊長は連れ去られてしまう。ソルスセイムの北に住むスカールには、動物崇拝を行い、果ては動物に姿を変えられるとの噂まであるという。彼らがこの事件に関与しているに違いないと考えた隊長の部下に、私はスカール村への潜入捜査を依頼された。




立石の儀式

スカールの長、サーステン・ハートファング(Tharsten Heart-Fang)に話を聞きにきました。

サーステン・ハートファング
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

ヒュー、イッケメーン!

なかなか鋭いご意見
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「帝国の兵士どもか。フン! 奴らは無闇に木を切り倒し穴を掘り、この島と島に住むあまたの生き物に敬意を払わない。ろくでなしだよ。我々は決して奴らのことが好きではないが、しかし奴らの砦を襲撃するなんてことは誓ってしない。それよりは、奴らが仲間内で勝手に殺し合って自滅してくれるのを待っている方がよほど良い」

なかなか鋭いご意見です。レイヴン・ロックがだんだん大きくなっていくのを見るのは楽しいですが、見方を変えれば自然破壊に他ならないわけですもんね。そしてスカールの皆さんのお望み通り、東帝都社でも帝国軍でも、内部で元気に潰し合ってますよ、ええ。

私が砦のカリウス隊長の部下から託された、スカールのご機嫌を取る贈り物(スカールの祖先の戦士の骨)を渡すと、サーステンは私を少し信用したのか、こんな話を持ちかけてきました。

スカールの力を取り戻してほしい
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

帝国の移民や兵士たちの活動が、この島の自然の営み、「ひとつたること(Oneness)」を乱してしまった。そしてその「ひとつたること」から力を得ていたスカールも弱体化してしまった。したがって、その乱れを正す儀式をしてスカールの力を取り戻してほしい。

いや信用しすぎだろ。それとも試されてるのか? ま、いずれにせよこの儀式を一通り実行して彼らのクランフレンド的なものになれば、今回の事件に関してもっと詳しい情報が手に入るかもしれません。頑張りましょう。

アッシュランダーのネレヴァリンの試練と同じく、儀式の遂行にはスカールのシャーマン、コルスト・ウィンドアイ(Korst Wind-Eye)が知恵を貸してくれます。

6つの立石のところで儀式をする
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

えーとなになに、ソルスセイム島にある6つの立石(それぞれが全創造主がスカールに与える恵みを象徴しているらしい)のところで儀式をしてほしい、だそうです。あ~、200年後にダンマーたちが謎の建築作業に従事させられていたあの岩ね! 200年後には4つになってたけども。

謎かけの文章
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

例によって謎かけの文章を渡されました。まあ、今回は島が狭くて岩がすぐに見つけられる分、アッシュランダーの試練と比べれば難易度は低いですね。


こうして、私の6つの立石を巡る儀式の旅が始まりました。

太陽の岩。グラールのいる洞窟に太陽を取り戻しに行きました。

太陽の岩1太陽の岩2太陽を取り戻しに行きました
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

木の岩。意地の悪いお局様みたいな顔立ちのスプリガンたちに襲われました。奴らが手出しできない岩山の上に浮遊の魔法で登って攻撃魔法を当てまくりました。

木の岩
スプリガン1
スプリガン2
スプリガン3
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

獣の岩。シロクマさんを岩のところまで連れ戻しました。一緒に戦ってくれたりして超かわいかったです。別れるのがつらかった……。

獣の岩
かわいいシロクマさん
かわいいシロクマさん2
かわいいシロクマさん3
かわいいシロクマさん4
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

風の岩。墓地に行って風を取り戻してきました。

風の岩
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

大地の岩。奇妙な音を出す洞窟に行きました。

大地の岩
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

水の岩へんないきものについて行きました。なんだったんだあいつは。

水の岩
へんないきもの
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

アッシュランダーの先祖や神を中心とする世界観とはまた違った、自然崇拝的な素朴な世界観が垣間見えて楽しかったです。スプリガンはマジでウザかったけど


立石の儀式が完了したことをサーステンに報告しに行きました。やはり彼は私を試していたようです。私の実力を確かめるために、まだやってもらいたいことがあると言います。




スカール村事件簿その1:団地妻の憂鬱

サーステンが次に私に課したのは、毛皮の盗難事件の調査でした。

毛皮の盗難事件
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

エンガー・アイスメーン(Engar Ice-Mane)が、リグモア・ハーフハンド(Rigmor Halfhand)の家にあった毛皮を盗んだと、リグモアから告発を受けました。実際、毛皮はエンガーの家から発見されました。貧しい暮らしをしているスカールの村では盗みはご法度。この罪はスカールからの追放か、生贄として狼に生きながら食われることのいずれかで償われるといいます。そしてエンガーならば、間違いなく狼に食われる方を選択するだろう、とのことです。

なんかサーステン氏はさらっと言ってのけたけど狼に生きながら食われる刑罰ってなんだよ怖いよこれだからノルドは。帝国で生まれ育ったブレトンの主人公はヒエッと悲鳴を上げたことでしょう。刑罰のエグさはどこの国も似たようなものかもしれませんが、TESシリーズって死刑にどういう種類があるのか意外と語られないからなあ(語られても困るけど)。狼に食われるのに比べたら、TES5でわりと頻繁に見かけた斬首は、すぐ死ねる分、すごく人道的な刑罰だと思います。


私は手始めに、エンガー・アイスメーンの妻であるリシ・アイスメーン(Risi Ice-Mane)に事情聴取を行いました。

リシ・アイスメーン
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「あのひとは盗みなんてするひとじゃありません。彼は誇り高いひとです。わたしたちは何不自由なく暮らしています。リグモアがなぜそんな言いがかりをつけてきたのかは分かりません。たぶん、わたしの夫に嫉妬したんじゃないかしら? それで、彼を辱めようとしたのよ」

ふむふむ、なるほど。嫉妬が昂じてエンガーを貶めようとしたのかな。ちなみにあなたとリグモアさんは仲がいいんですか?

意味深な言い草
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「今回の言いがかりをつけられるまでは、彼は良い友達でした。少し……一緒に時間を過ごしたりもしたわ。でも、今、彼はわたしたちを貶めようとしているようですね」

んんん? なんだ、この意味深な言い草は。こいつは臭いぞ。


続いて、被疑者であるエンガー・アイスメーンに事情聴取します。

エンガー・アイスメーン
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「リグモアとの間にはこれまでなんの諍いもなかった。おれは、彼をおれの家族、特に妻の良き友人だと思っていた。おれが狩りに出ている間、リグモアはおれの妻や、その他の村に残っている者たちをいたわってくれていたのだ。それなのに、こんな仕打ちをされるとは!

え? おれの妻のことを教えてくれって? 彼女は賢くて美しいひとさ。だが彼女の生活は決して易しいものではない、おれはよく何週間も狩りに出て家を留守にしてしまうのだから」

こ、これは……。


そして、告発者であるリグモア・ハーフハンド。

リグモア・ハーフハンド
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

いかにもいけ好かない優男って感じの男です。

リシが可哀想だ
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「俺たちスカールは、必要としている者に必要としているものを惜しみなく分け合う。だから、もっと毛皮が欲しいと言えば、みんなが分けてくれたはずなのに。だが代わりに彼は俺の家から盗んだ。理解に苦しむよ。リシが可哀想だ。彼女は一人寂しく遺されてしまうのだから!

エンガーはスカールの誇りある一員さ。だが、他人を大切に気にかけられる男ではない。狩りともなれば、愛しの妻を何週間も平気で置き去りにする男だからな」

それをそのニヤついた表情で言われると、もうすごく分かりやすい疑惑が鎌首をもたげてきますね~。

極めつけが、この言葉。

俺が彼女の夫であれば、彼女はもっと幸せな毎日を送っていただろうに
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「リシは美しい人だ。エンガーよりよほど価値ある人だよ。俺が彼女の夫であれば、彼女はもっと幸せな毎日を送っていただろうに


最後に、他の村人にリグモアとリシについて聞きます。

二人がアイスメーンの家で一緒に過ごす時間が長すぎる
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「エンガーが狩りで留守にしている間に、リシとリグモアの二人がアイスメーンの家で一緒に過ごす時間が長すぎる。リシには夫がいるのに、よくないことだ」


これらの情報から導かれる真実はただ一つ――リシは夫がいない寂しさを紛らすために、リグモアと浮気をしているのだ!! なんという団地妻(古い)的な展開……!


いくら奥さんをほったらかしにしていたとはいえ、無実の罪で狼に食われるなんてエンガーが可哀想です。二人が浮気していたことを証明しなければなりません。それには、物的証拠を突きつけ、彼らに自白させる必要があります。

しかし、そんなものはいったいどこに……

リグモアからリシへの手紙
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

あ、あったー! アイスメーンの家にリグモアからリシへの手紙が……!

リグモアからリシへの手紙の内容
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「なぜ俺と金輪際顔を合わせたくないなんて言うんだ? 俺がきみをどんなに想ってるか、きみはよく知ってるだろう――そしてきみも同じ気持ちだって俺は知ってる。お願いだ、俺と話してくれ。たったの一言、きみと過ごすわずかな時間、それだけで俺は安心できる。もしきみが俺と一緒にいてくれないと言うなら、俺は何らかの手を打たなきゃならない。

どうかよく考えてくれ。きみの夫は武骨なでくの坊だ。一度に何週間も家を空ける、きみのことをつゆほども考えずに。俺はいつもきみのそばにいたし、これからもずっとそうだ。俺たちは一緒になるべきだ、愛しいリシ」

ひょ、ひょええぇぇぇ~~、なんて熱烈なラブレターだ。なんていうか、これ、リグモアも遊び半分じゃないですよね。本当にリシのことを愛している。リシが急に振り向いてくれなくなったから気が狂わんばかりになって、何らかの手を打った=リシの夫にいわれのない罪を被せて亡き者にしようとしている。これは壮絶だ……。

このラブレターを突きつけると、リシは諦めて告白しました。

リシの告白
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「あの手紙を見つけたのね? リグモアとわたしが少しだけ関係を持ったことは真実です。でも、もうわたしは終わりにした。彼は終わらせたくないみたいだけどね。わたし、この騒動は彼がエンガーを殺すためだけに仕組んだんじゃないかと思うと怖いの。あなたにこの騒動を止めてほしい。わたしの夫はいい人だわ。こんなふうに終わっていい人じゃない」

さらに、リグモアは。

リグモアの告白
リグモアの告白2
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「お前。見つけたのか。あの手紙を。だがなぜ……? 理不尽だ! 俺は決して……俺はただ、彼女が欲しかっただけなんだ。なぜあの男は狼に食われることを選ぶ? あいつが村を去り、彼女と俺がずっと共に暮らす、それだけで十分だったのに。

お前は俺の罪を知った。ゆえに、お前はハートファングに真実を告げなければならない。彼の元へ共に行こう。俺は定めを受け入れる。

彼女にはひどいことをしたよ、彼女の夫にもな。もしあいつが彼女ともっと一緒に過ごしてやってさえいれば……だが、そんなことはもうどうでもいいことだ。彼は戦士で、俺はただの愚か者だ。それ以上、何を言うことがある?」

なんだこの、みんな悪くてみんな悪くない、それなのに一人だけ罰される展開は。そりゃあ浮気したのは人道的には許されないことだけど、でもこんなのって悲しすぎるよ……。

嘘の告発をした者にはその告発により課される予定だった罪と同じ罪が課される
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

リグモアとともにサーステン・ハートファングに真相を伝えに行くと、彼はリグモアが嘘の告発をしたことに憤りました。そして、スカールの掟により、嘘の告発をした者にはその告発により課される予定だった罪と同じ罪が課されると告げました。つまり、追放か、狼に生きながら食われる生贄にされるか、です。彼は、どちらにするかは私が選ばなければならないと言います。

どちらを選ぶべきか、私は迷いました。

スカールから追放されれば、彼は自分の頼れる唯一のコミュニティと、心から愛した人から引き離されてしまいます。長くは生きられないか、レイヴン・ロックに居座ろうとした頭のおかしなノルドのようになってしまうか、そこらへんをうろついてる狂戦士の一人になってしまうかもしれません。リグモアを苦しめないためには、狼の生贄にした方がいいのかも……。

しかし、彼が新しい場所で新しい人生を歩み直す可能性もないわけではありません。レイヴン・ロックあたりに来れば、新しい町ですからなんのしがらみもありませんし、彼の頭の良さを生かせる仕事もたくさんあるはずです。

悩んだ末、私は彼を追放することを選択しました。彼にはそっと、気が向いたらレイヴン・ロックに来るようにと耳打ちをしました(というRPをしました)。

こうして、リグモア・ハーフハンドはスカール村を出奔することになったわけですが……

いつまでそこに突っ立ってんの?
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

何度か村を出て用事を済ませてきてもまだいる。ちょっとあんた、いつまでそこに突っ立ってんの? さっさと出奔すれば??

どうやらシステム的なアレで、いつまでかは分かりませんがスカール村のグレートホールに居ついてしまうみたいですね。思わずズッコケてしまいました。




スカール村事件簿その2:井戸に落ちた若者

団地妻事件の捜査の途中で、私は、なぜか半裸で家の中でぼんやりしているおっさん、ラッスヌル(Lassnr)と出会いました。

ラッスヌル
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

よく凍死しないでいられますね。ここ、めっちゃくちゃ寒いと思うんですけど。カイウスやモロウウィンド各地のノルドを超える奇行に走ってますよ、おじいさん。

ラッスヌル
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

彼は自分が半裸であることについては一切ノーコメントで、私に、井戸に落ちた彼の唯一の家族である息子ティムヴァウル(Tymvaul)の捜索を依頼してきました。井戸の底はリムフル(Rimhull)と呼ばれる氷の洞窟に繋がっているそうです。う~ん、これは残念だけどまた死体で見つかるエンドかな?


と思ったけど、生きてました

生きてました
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

いや、でもちょっと様子がおかしいぞ。なんだあのガイコツどもは。

中二病な独り言
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「闇の力は僕のものとなった! 闇のティムヴァウルの恐ろしい力に、誰もがひれ伏すであろう!!」

えー、すごい中二病な独り言を言い始めた。大丈夫かこの人。

話しかけてみます。

災いのマント
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「何奴!? このリムフルの洞窟の奥深くまで侵入してくるとは……災いのマント(Mantle of Woe)は僕のものだ!

村の下にある洞窟、手の届くすぐそこにこんな強力な魔法の品があると聞いたら、どうしてじっとしていられようか? 僕は井戸に飛び込んだ! 僕はリムフルの数多くの障壁を乗り越え、ついに苦労は報われたんだ! 間もなく死者たちが地上を闊歩するであろう。彼らを率いるのは僕、闇のティムヴァウルだ!!」

うわぁ。ただの遭難事件だと思ってたのにとんでもない伏兵だよ。しかもめっちゃ中二病。どないしたらええの、ネレヴァリンの私!?

選択肢が多い
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

  1. お前は狂っている! 大人しく死ね、全ての邪悪な者どもと同じように!
  2. 私はお前の父親に請われてここまでやってきた。そのローブを脱いで、この茶番を終わらせろ。お前の父親はお前を愛し、お前の幸せだけを願っている。
  3. 私もお前の企てに乗ってやる。共にソルスセイムのクズどもに死をもたらしてやろうぞ!
  4. 勝手にしろ、ティムヴァウル。私は帰らせてもらう。
  5. そのような力は、お前のような弱き者には相応しくない。マントは私のものだ!

ネレヴァリンさん、めちゃくちゃノッリノリやんけ。なんでそんなに無駄に選択肢が多いんだ。英雄なだけあって根っからの中二病なんですかね。

もちろん私は2を選びました。すると、

清々しいまでの全裸
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

この清々しいまでの全裸、やはりあの親にしてこの子ありである。私が脱げって命令したから脱いだだけなんだけどさ、下に服着てなかったのかよ(TES3モロウウィンドではマントや鎧の下に服を着ることができます)。いや……もしかしてノルドって常に1枚しか着ないのか? だからTES5スカイリムもノルド仕様で1枚だけしか着られないのでは?(邪推)

すごいどうでもいい考察というか妄想が湧いてきてしまったところで、ティムヴァウルはあっさり中二病仕草をやめ、年相応(顔パターンが父親と同じなせいで老けて見えるけどたぶん10~20代と思われる)の幼い喋り方に戻りました。

清々しいまでの全裸
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「僕は……僕はただ、魔法を勉強したかっただけなんだ、スカールの掟から自由になりたかったんだ。死霊術は手っ取り早く習得できて、簡単だった。このマントの力は強すぎる。どうか、このマントを受け取って、ずたずたにしてください! 僕はお父さんに恥をかかせてしまった。

僕は、魔法をきちんと学べる場所を見つけます、本当の魔法をね。お父さんに、お父さんの愛が僕を救ってくれたと伝えてください。僕は、お父さんの真に誇りある息子であると証明できる時が来たら、彼の元に帰ります」

スカールは魔法を使うことを禁じてるのか。確かに脳き……実際的な事柄を重んじるタイプの人たちだとは思ってたけども。全創造主信仰や動物崇拝と相反するのかな?

そしてこれは完全にティムヴァウルがウィンターホールド大学に入学するフラグですよ(ワクワク)。または、いつかできるかもしれない魔術師ギルドのレイヴン・ロック支部か、ヴァーデンフェルの魔術師ギルドのどれかか、はたまた帝国の魔術師ギルドかアルケイン大学か。やがて彼は無名だが凄腕の魔術師に……。いや~、若いっていいなあ


ちなみに彼から託された災いのマントは装備するとマジカがINTの5.0倍増えてさらに召喚魔法の熟練度が50底上げされる桁違いに強力な品です。代わりに魅力がマイナス100され、普通の武器に対して20%弱体化し、太陽の下にいると1秒ごとに20ダメージが入ります。代償が大きすぎますが、召喚魔法の熟練度がショボすぎる私にとっては救世主のような存在と言えます。まああれですよ、氷の精霊とかを召喚する瞬間だけ着てすぐに外せばいいんですよ(ゲス顔)。




火柱立つフィヤルディング湖

サーステンから、次なる試練はフィヤルディング湖の北岸にいるコルスト・ウィンドアイから課されると聞かされ、一路フィヤルディング湖へ。

湖から火柱のようなものが立ってる
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

えっ、なんか湖から火柱のようなものが立ってるんですが。何あれ。

湖の北岸でコルストを探したけどてんで見つからなかったので、てっきり湖に落ちたんじゃないかと思って、救出するために湖の底に潜りました。



謎のドラウグル、エイスリープ

湖の底には洞窟がありました。

洞窟
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

さらにその洞窟の奥に、「エイスリープ(Aesliip)の住処」というダンジョンが広がっていました。

エイスリープの住処
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

このダンジョンは一見何もなさそうなところに抜け道があって、方向音痴かつ注意力散漫の私にとっては地味に攻略が難しかったです。

奥の方にこのダンジョンの主と思しきドラウグル・ロード、エイスリープがいました。

エイスリープ1
エイスリープ2
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

が、このドラウグル、なぜか一切攻撃してこないんですよ。攻撃してこないドラウグルって珍しいのでなんだか可愛くて、もしかしてこいつは他のドラウグルとは違って良いドラウグルなのでは? と謎なことを考え、何をするでもなくぺたぺた歩いているのを眺めていました。しかし、こいつを倒すことで解除されると思しきバリアもあったりしたので、すごい罪悪感を抱きながら倒しました。

倒した後でエイスリープの死体を漁ってみると、「エイスリープの指輪」というアイテムが入手できました。その効果は……

マジカ+75!! 意志力(Willpower)+10!!

うっほぉ~、すさまじい効能だ!! しかも災いのマントと違ってマイナス効果なし! もちろん私は即座に指輪を装備して小躍りしたのでした。


エイスリープの真実

エイスリープの住処を隅々まで探しましたが、コルストは見つかりませんでした。首を捻りながら地上へ戻ると、

普通にいた
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

いたぁ~! ふっつ~に北岸を根気よく探したらいたわ! そんでいきなり「エイスリープを倒したか?」とか聞いてきたよ。あまりに方向音痴なために、アッシュランダーのアヘミューザの試練のときと同じようにイベント会話を意味不明な感じにスキップするという愚を犯してしまった……。

や、でもさ、エイスリープを倒したか? って聞いてきてるってことは、エイスリープって悪い奴なんでしょ? じゃあやっぱり倒したことに罪悪感は感じなくていいってことだよね、よかったよかった。結果オーライ!

……と、当時は思っていたのですが。今回ブログを書くために色々調べていたところ、衝撃の事実が発覚してしまいました。

エイスリープはやっぱり良いドラウグルだったのです。某非公式Wikiによると、彼は元スカールで、死霊術に興味を持ったために村を追い出されてしまったそうです。ティムヴァウルと似た境遇だったのですね。

そして、彼は湖の底で、ソルスセイムを侵略しようとしているデイドラを魔法のバリアで食い止めていたんだそうです。もしコルストから先に話を聞いていれば、エイスリープと遭遇したときに彼と話すことができ、コルストの言う通りに彼を殺すか、それとも彼に味方するかを選ぶことができたそうです。

確かにバリアの先に何匹もいたわ、めちゃくちゃ強い氷の精霊が。エイスリープの護衛か? って思ってたけど、むしろ逆だったんだ。ははは、ははははは……。

うわーん、エイスリープ、すまん!! 事情も聞かずに倒して、しかも死体を漁って大切な指輪まで奪って。ああ、それもこれもちゃんとフラグ管理してないベセスダが悪いんだ、そうに違いない!(責任転嫁)



血の月の予言

コルストにエイスリープを倒したと伝えたら、今回の試練にどんな意味があったのか聞けなくなってしまったので、私の特殊能力でいったん湖の洞窟に潜る前に時間を戻して、コルストを探し出して聞き直しました。

エイスリープの仕業か、血の月の予言か
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

スカールの長サーステンは、湖に立っている火柱は、古代の死霊術師の成れの果てであるエイスリープが引き起こしている現象だとみていたらしいです。一方コルストは、それは「血の月の予言(Bloodmoon Prophecy)」の顕れではないかと恐れていました。

「血の月の予言」とは
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「血の月の予言」とは、太古から伝わる予言で、月が血の色に染まり、人間のように歩く狼が地上をうろつき回ったときに何かが起こると伝えます。月が血の色に染まる前に、さらにいくつかの徴候があり、その一つが今回のこの火柱のことを指している可能性があるっぽいです。

人間のように歩く狼って、それもしかしてこないだフロストモス砦を襲った人狼のことでしょうか。なんだか、とても嫌な予感がします。


私はスカール村に戻りました。そこで、その嫌な予感はドンピシャで的中していたと知ることになります。




人狼の襲撃、再び

ちょっと用事あるから
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

サーステンは私が帰還したのを知ると喜び、「ちょっと用事あるから」と言って去っていきました。その直後です、スカールの衛兵がグレートホールに駆け込んできたのは。

村が人狼の襲撃を受けている
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

「あんた、どうか力を貸してくれ。村が人狼の襲撃を受けている。早く外へ!!」

な、なんだってーー!?!?

ちょっと用事あるから
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

ほげええええ!!!? なんでこんなにうじゃうじゃいるの!? 取り囲まれて爪でザクザク斬られてあっと言う間に死ぬんですけど!!? あっ誰かが「俺の銀の刃を食らえ、化け物め!」って叫んでる、人狼は銀の武器で殺せるという設定はこの頃からあったのね納得!!(合ってるか微妙なソースWikipedia様によれば人狼が銀の武器で死ぬという設定の一番大元はアメリカの映画らしいです!!)

ハァハァ……さ、さすがに浮遊の魔法でグレートホールの屋根の上まで逃げれば登ってこられないみたいだな。

屋根の上まで逃げれば登ってこられない
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

よし、スカールの衛兵が囮になって死んでる間に、ここから遠距離魔法を撃ちまくってMINAGOROSHIだぜ☆ ちなみにグレートホールの上からだとうまく魔法が当たらなかったので、ホールの脇にある小さい食糧庫みたいな建物の上から魔法を撃ちました。

食糧庫みたいな建物の上から魔法を撃ちました
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

このくらいの建物なら体当たりで壊すなり揺らすなりできるだろうと思ったけど、まあベセスダ作品には大人の事情謎の物理法則が存在しますのでね(参考記事:脳内お花畑なFO4プレイ日記 その1:強火コズワース担、爆誕す - 星を匿す雲

グレートホールにも人狼が
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

外の人狼を倒せたからグレートホールに戻ったら、グレートホールにも人狼が……って。

あんたまだいたのか
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

あんたまだいたのかよ。グレートホールの中で人狼と一緒にいてよく無事だったな。


なんか戦っている最中に人狼に噛まれて人狼病的なものに罹ってしまったらしく、コルストに早く治してこいと言われましたが、ヴァーデンフェルの枯死病と違って普通の病気治癒の呪文で治せました。

コルストから1
コルストから2
出典:The Elder Scrolls III: Morrowind

人狼病から復帰した私はコルストから、私をブロッドスカール(Blodskaal)という、アッシュランダーにおけるクランフレンド的なものとして認めること、かつてのリグモアの家を私の家とすること(リグモアはまだグレートホールにいますけど(笑))、サーステンが行方不明になってしまったこと、さらに、スカールに恵みと浄化をもたらす儀式であるリスターグ(Ristaag)を今こそ実行せねばならないことを聞かされました。


帝国軍の指揮者であるカリウス隊長に続けて、スカールの長であるサーステン・ハートファングまで行方不明になりました。恐らくは人狼たちに連れ去られたのでしょうが、それにはいったい、どのような意味があるのでしょうか? そしてリスターグとはどのような儀式なのでしょうか? この小さな島に潜む底知れぬ闇と立ち向かうため、私はコルストからさらに詳しい話を聞くことにしました。




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これにてプレイ日記その18は終了です。最後までお読みくださりありがとうございました。次回もソルスセイムの話です。

次の話はこちらの記事に書きました。








※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。




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