皆様こんにちは。赤城です。
2017年晩秋に九州(壱岐、唐津)に行きました。大変遅くなりましたが、その際に撮影した写真を貼り付けておきます。
はじめに
この旅行中には他にも相島という福岡県の島も訪問しています。この島については別の記事でご報告しております。長崎県壱岐市(壱岐島)
壱岐島は、元寇に見舞われた土地の一つとしても有名ですが、同時に知る人ぞ知る古墳パラダイスでもあります。自他共に認める古墳スキーである私は、古墳パラダイスを満喫しに、壱岐島に単身乗り込むことにしました。なお、この項目の前半部分は古墳以外の観光スポット等の紹介となっています。「俺は古墳にしか興味ないぜ!!」という方は古墳の項まで飛んでください。
移動
壱岐島には九州郵船の「ジェットフォイルヴィーナス」に乗って行きました。こちらは相島と違って全く揺れなくて良かったです。
帰りは同じく九州郵船の「エメラルドからつ」を使いました。
港の様子
壱岐島には港が3つあり、それぞれ航路の結ばれている港が異なります(参考:壱岐島へのアクセス | 【公式】壱岐観光ナビ)。私のこのときの旅程は、
というもので、ちょうど3つの港全てを訪れました。
島の東部にある芦辺港はこんな場所です。
なんとも優雅な風景ですねぇ。晴れていたらもっと綺麗に見えたかも。晩秋の天気はぐずりがちですから仕方ないですね。
魚がたくさん泳いでいました。
続いては、島の北西部にある郷ノ浦港。
なだらかな山に囲まれて、のんびりと広がっている感じの港。いいですねえ。
そして最後に、島の南部にある印通寺港。
まさに、素晴らしき田舎の漁港です。もちろんポジティヴな意味で、です。
麗し国、壱岐
壱岐島の美しい風景をご覧ください。田んぼ部分は稲穂が実るとより綺麗なんでしょうねえ。いいなあ。見に行きたいなあ。
以下の2つは、後述の一支国博物館の展望室から見える景色です。
中央でわずかにキラキラしてるのは海です。こう……ちょっとだけ見えるのって、丸々見えるのとはまた違った趣がありますよね……。
これも遠くの方に黒々とした陸地が横たわっているのがいい。
一支国博物館
中国の史書に、壱岐は「一支(いき)」として登場している、と言われています。壱岐の古代から近代までの歴史を紹介しているのが、一支国博物館です。すごくしゃれた内装で、展示も分かりやすかったです。
そして何より(記憶違いだったら申し訳ないのですが)古代の展示品が圧倒的に多かったのが嬉しかったですね。私は歴史が現代に近づくにつれ興味を失う人間なので。
展望室は前述の通り、壱岐をぐるっと見渡せるようになっている他、簡単な喫茶スペースもあります。
原の辻遺跡という遺跡から出土した「人面石」をモチーフにしたクッキーも売っていました。
神社・寺
輿神社です。月読神社です。
壱岐国分寺跡です。……なんもない(涙)。
古墳
さあ、いよいよ本題の! 古墳です!!大塚山古墳
ご覧ください、このなだらかにカーブを描いた墳丘面を。ご覧ください、このひっそりと控えめに口を開けた石室入り口を。
そしてご覧ください、この、細長いレンガのような石がびっしりと積み重ねられた石室を!
天井がね……これまた天井がたまらんのよ……! ツタが生えたりなんかしちゃってさあ!
石室の中から外を見てみても、うん! 実に素晴らしい! 森に守られてひっそりと眠れるロケーションであります!!!
……フゥ……これだから古墳巡りってのはやめらんねぇのよな……。
鬼の窟古墳
続いてやってまいりましたのは、鬼の窟(おにのいわや)古墳であります! 最初の写真、なんか光の具合がおかしくてすみません!昔の人のネーミング通り、いかにも鬼が住んでそうな物々しい感じですね!! 正直何か怪異的なことが起こるんじゃないかと怖くて石室に入るのにかなり勇気が要りました! 1日目に一度訪問したんですが、もう夕方近くなので怖くなって、石室の見学のみ翌朝に回したほどです。
石室内部の様子です。
後世の人が仏様を置いたようですね。こうした古墳の利用方法は、全国各地で非常によく見られます。
古墳の入り口を閉じていたらしい板石が倒れていました。
後世で盗掘に遭ったのでしょうねえ……石室内には遺物があまり残されていなかったそうなので。
古墳羨道部の壁には誰かの落書きがあります。
こうした落書きは江戸時代から盛んだったらしいです。今でこそ器物損壊だけど、やがてはこれも遺跡の一部ってことになるんだろうなあ。もちろん自分では絶対にやりませんけど。
ちなみに、古墳のすぐ近くに謎の廃屋2軒があるところもポイントが高いです。
笹塚古墳
ここは人家や大きな道路からちょっと離れたところにありまして、現世から隔絶された感があって最高でした。
一方、鬼の窟古墳とは別の意味で怖かったです(笑)。不審者に襲われたら誰も助けてくれないだろう的な意味で。テメーみたいなゴリラ襲わねーよって思ったと思いますけど、別にかわいくなくても暴行はできるし、SATUGAIが目的のケースもあるからな。
いや、でもエモかった。エモさが怖さを遥かに上回りました。そういった危険があっても私はおひとり様での古墳巡りを続けたいんだなと強く自覚しましたし、格闘術とか習いたいなと思いましたね。結局未だに習ってませんけど。
双六古墳
ここはですね……デカかったです(語彙力皆無)。石室に入れなくて残念でした。隙間から写真だけ撮っておきました。
掛木古墳
丸くてかわいらしい古墳です。石室の壁です。
頑張って詰めました感がいい。
石棺です。ゴリラの影がしっかり投影されてますね。
百合畑古墳園
私を含む一部界隈の人が喜びそうな名前ですが、ごく普通の古墳群です。正直、これまでの古墳と比べるとめっちゃ地味でした。山神社
「古墳」という名前は付いていませんが、どうやら古墳らしいとの情報を掴んで行ってみました。うおお、祠の後ろに開口部が……! これはロマンをそそられる!!
しかし、私の撮影技術とカメラの性能では石室の中を撮影することはできず。。無念。
こちらのブログで石室内を撮影した様子が公開されています。感謝ッ!! 圧倒的感謝ッッ!!!
兵瀬古墳
個人宅敷地内にある古墳ですので、写真の掲載は控えます。いやぁ、すごく良かったです。墳丘は鬱蒼とした草木に覆われて、頭上からツルが垂れ下がっていて。石室内はどこからか水が沁みだしてきてて、全体的にちょっと湿っていてですね……ああ……思い出しただけで胸が躍ります。
外観を見るだけであっても敷地内に入らなければならないので、見学したい方は必ず所有者の方から許可をいただくようにしてください。
以上で、壱岐島の古墳巡りのご報告は終了です。いやあ、壱岐は思っていた以上にアツい土地ですよ、古墳スキーにとっては……! ぜひまた近いうちに訪れたいです!! そのときは対馬もセットで、島巡りに集中するといいかもしれませんね。今回は元寇の遺跡とかほとんど見られなかったので。
佐賀県唐津市
某フィギュアスケートのアニメで一躍有名になった唐津市。ここにも実は数多くの古墳があります。壱岐島のエキサイティングな古墳等巡りから九州本土に戻り、唐津で一泊してから、唐津市内の古墳に電車と徒歩で向かいました。
唐津城です。
唐津駅です。
この日は頑張ってめちゃくちゃ早く起きました。スケジュールが非常にタイトだったからです。
車窓からの風景。
久里双水古墳
この古墳のものではないのですが、同じ古墳群の中に、人骨の入った石棺の収められた古墳があり、その写真がパネルに掲載されていました。閲覧注意です。私は大好きなんですが苦手な方は飛ばしてください。
あっあっ古人骨! しゅきぃ……!(アへ顔)
写真を見るに額と石棺に赤い顔料が塗られていたのかなハァハァペロペロクンカクンカスーハー。
人骨の入っていた石棺だそうです。人骨はどこに行ったんだ人骨は!!!(たぶん博物館とかにある)
樋の口古墳
この古墳も石室の中には入れませんので、写真を撮るだけに留まりました。
結構しっかり造られてるみたい?
案内板に野鳥がとまってました。可愛い><
玉鬘古墳
樋の口古墳の近くにあります。この古墳よりも野生味溢れている古墳を私は未だかつて訪ねたことがありません。まず、古墳までの道のりがすごい。こんなところ通っていくのって思います。
単純に足元がおぼつかない上に、人気も全くない山の中に分け入っていくもので、笹塚古墳以上の恐怖を味わいました。
古墳そのものもすごい。
なんか竹とか笹とかガンガン生えてる。中に変なものがいやしないかと思い、鬼の窟古墳と同程度の恐怖を味わいました。
人間に襲われるんじゃないかという恐怖と、人間ではない怪異的な何かに襲われるんじゃないかという恐怖、二重の恐怖に見舞われたことになります。
しかも、注意の看板をよく見るとヘビが出ますって書いてある。ヒエェッ。
石室内もすごい。
めっちゃゴツゴツしてる。力強い。
あと、蜘蛛がいました。
コ、コニチハ……。
横田下古墳
今回の旅の最後に訪れた古墳です。古墳の石室は、入り口から奥までまっすぐ見通せるように造られているイメージがあると思います。でも、この古墳の石室は「片袖型」という、入り口からどちらかに折れ曲がって、奥まで続いている形式です。私、初めて見ました。珍しいですよね。
左に折れ曲がっているようです。
まあそんなわけですので、柵の間から写真撮影しても奥まで見通すことはできません。
ということで、石室の中の写真を掲載しているサイトを見つけてまいりました。
うわ……めっちゃいい……すごく丁寧に作られてるのが分かる……! いつか、いつか入ってみたい!!
あと、上記のサイトに、石室内の3つの石棺にはそれぞれ複数個体の人骨が納められていたと書いてあって、「えっ、石棺って何人も入れられるんだ!?」と思いました。
恥ずかしながら、ずっと一人だけだと思っていました。他の人は、適宜新しい石棺を運び入れたり床に寝かせたりしてるイメージでした。
う~ん、勉強になったなあ。
最後までお読みくださりありがとうございました!
この旅行中には相島という福岡県の島も訪問しています。この島については別の記事でご報告しております。
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