皆様こんにちは。赤城です。
Nintendo SwitchとPS4で絶賛発売中のスクウェア・エニックスのソフト『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』(DQB2)の感想その3です。
オッカムル島およびあかの開拓地開拓までのネタバレありですのでご注意ください。
ネタバレなしレビューはこちらからご覧ください!
お気楽鉱山島探検
みどりの開拓地の開拓もひと段落したので、新しい島に行くことにした主人公とシドー君。船に乗り込もうとしたら、船長に「この船は大きくないからこの島で集めた素材は置いて行ってくれ」と言われてしまいました。いやあんた、モンゾーラからからっぽ島に帰るときはあの大量の荷物を輸送してくれたやん? 言ってることとやってることが矛盾してない? チート防止のためなのでしょうけど。ちょっと面白いです。
とは言っても、オッカムル島からからっぽ島へはいつでも帰れる状態。なので満腹度が0になるたびにからっぽ島に帰ってパン食べてました。だってオッカムルの人たちあんまり料理作ってくれないんだもん。
ビルダーズ1では前の拠点には戻れない上に、新しい土地へ行ったばかりの頃は全く食べられるものがなくてHPが常にピンチだったんですよ。ホント雰囲気全然違うなと思う次第であります。
ペロちゃん大人気
島に到着するなり穴に落ちた主人公とシドー君を助けてくれたのが、この島のヒロインであるペロ。切れ長の目の美人さんですね。
うっほぉこの子が第四の現地妻か! と思ったらなんか鉱山街の男どもからの人気がすごい。Likeなら全然いいのにLoveなところが気持ち悪い。そして人間どころか魔物からも求婚されてる始末である。ライバル多すぎワロタ。
しかし幸いなことにペロはどうやら主人公に気があるようで、ことあるごとにお弁当をくれる。フハハハハ残念だったなあらくれども! 主人公には何人たりとも勝てないのだよ!!
ちなみに彼女は町民の服や普通のバニー服よりもあの特別仕様のチャラいバニー服と金髪が一番似合っています。美人だけどなんかパッとしない見た目だなーと思っていたら最終形態があったんですね。
男性主人公ベースのストーリーゆえの弊害
しかし、ヒロインのペロが主人公に健気にアタックしてくる描写や主人公があらくれたちからライバル視される描写は、ぶっちゃけビミョーな気分で眺めていました。なぜかというと、女性主人公でプレイしているからです。私は百合も好きですが、何かこう、欲しいのと違うんですよね~。ストーリーが男性主人公ベースで作られているゆえの副産物であって、百合を目指してこうなったわけじゃないからかなあ。ビルダーズ1も同じようなことがあってがっかりしたんですよ。主人公は両性選べるようになっているけど、所詮ゲーム制作者にとっては女性主人公はif扱いなのだろうかと思って。
まあその分1も2もあらくれが主人公に興味を示す場面があるからバランス取ろうとしてる感はありますが。理想は主人公がらみの恋愛要素がなくなるか男女で台詞に差分が作られることです。
ペロの年齢
どうでもいいけど気になったこと。ペロは序盤で「自分の小さい頃はみんなまだ輝いていた」と言っていました。
カルロはゴージャスプールが完成したときに「こんなに賑わう街を見るのは何十年かぶりだ」と言っていました。
この2人の言及している時期が重なっていると仮定すると。「何十年」って、少なくとも十数年やそこらではないわけですよ日本語的には。そうすると……
ペロちゃんあなた何歳なんだ(笑)。
短めに見積もっても街が賑わっていたのは20年くらい前なんじゃないですかね。とするとペロは低くても25歳くらいなのかも。おお、同年代じゃん。
もちろんカルロが想定しているのはペロよりももっと前の時期かもしれません。ゴールドラッシュが終わってからもしばらくはそれなりに鉱石が出たでしょうし。
ただ、ペロはビルダーズ1のエルと同じく、年齢不詳な美女カテゴリだなと思いました。
農業の次は鉱業だ!
ドラクエ2派生作品ならではの共同作業。モンゾーラでは農業でしたが、オッカムルでは鉱業ですね! すごい、ドラクエビルダーズ世界に第一次産業の波が来ている。やはりオッカムルを経ていると鉱石の力は偉大だなあと思います。初めてモンスターに壊されない壁を作れたので。
ざまあみろ!! スカルナイトとおおきづちめ! ……ところでなぜ人間の味方のはずのおおきづちが拠点を壊しにきてるのでしょうね。
また、ビルダーズ1を経ていると仲間の力の偉大さも思い知ります。1では主人公だけでひとつひとつ掘り出していましたから。採掘量にも限りがありましたし。思えば1のあの絶望的な状態からよくここまで変貌を遂げたものです。1主人公の中の人として嬉しいですよ私は。
やっぱり犠牲になるゴルドン
モンゾーラ編でマギールが死んでしまったことに大変不服だった私ですが、続くオッカムル編でもゴルドンが死にはしないものの実体のない存在となってしまい悲しいです。どうしてこう、仲間の魔物が必ず1匹犠牲になるのか。からっぽ島にゴルドンを連れて帰って島の魔物たち相手にゴルドン無双したかったのに。ゴルドンはオッカムルの守り神のようなものだからからっぽ島に来られないというなら、ただそこにいてくれるだけでもよかった。なぜなんとなく悲劇にしてしまうんだ……!
しかもゴルドン酒場に宿ったとか言ってるけど、ゴルドン像に話しかけても何も反応してくれない。ゴルドーン!!
テーマは「ソドムとゴモラ」
モンゾーラ島と比べて、オッカムル島の大半の謎は序盤であっけなく明かされました。謎小出し派の私は少し残念でした。まあそれはともかく。この島では、ビルダーによって作られたゴルドンがゴールドラッシュを起こした。初め島は栄えたが、やがて人々は生まれた富を取り合うようになった。そこに目を付けたハーゴン教団は、メドーサボールを唆してゴルドンの力を封じさせ、鉱石をただの石に変え鉱山街を没落させた。というお話でした。
ビルダーズ1のメルキド的な話(人間同士が争う話)はモンゾーラだけだと思っていたけど、どうやらビルダーズ2全編にわたるテーマになってくるようです。
豊かさを手に入れると人間は傲慢になる。そこにうまくつけこみ、懲罰と救いを与えたかのように見せかけているのがハーゴン教団。
とすると、果たしてからっぽ島は大丈夫なのか。からっぽ島には各島の技術と技術者を持ち込んでいるわけじゃないですか。
現に、あかの開拓地の開拓途中でハーゴン教団が島に攻め込んできて、主人公とシドー君は脱出せざるをえなくなったわけで。いざからっぽ島に帰ったらモンゾーラとオッカムルの二の舞(人間同士が争っているか、ハーゴン教団の教えに再び染まっているか)になっていやしないだろうか。
ううむ。一刻も早く監獄島から脱出せねば、という気持ちになってきました。
メドーサボールはメンヘラ
先ほど、「ハーゴン教団がメドーサボールを唆した」と書いたのに違和感を覚えた方もいらっしゃるかと思います。メドーサボールはハーゴン教団の総督ではなかったか? と。その通りなんですが、メドーサさんは総督にするにはちょっと心が不安定すぎやしませんか? ぶっちゃけるとすごいメンヘラ。ここの台詞とかまさに。
だから、ハーゴン教団は彼女に本当に「総督」としての役割を期待していたわけではないと思うのです。メンヘラだけど強力な石化能力を持っているから、形式的に親玉に据えていただけじゃないかと。総督になった時期も、悲恋の物語の前か後か分かりませんし。
まあただの妄想ですが、このように妄想する余地が残されているのは楽しいです。
まさかのからっぽ島脱出
オッカムル島のストーリーを終え、からっぽ島に戻ってきて、ピラミッドやらオアシスやらを作り始めて、しばらくはまた開拓地の開拓をするんだな~、ちょっと退屈だけどやっぱりビルドは楽しいな~、と思っていた矢先。島に来てたハーゴン教団宣教師のウゾーンとかいうやつが襲撃してきやがった。
うん、ドルトンが信用しちゃうのは分かるよ。私もこの人が第二のマギールになってくれたらどんなに嬉しいことかと思ったさ。でもどう考えても怪しいから。メタ的に考えると同じようなビジュアルで2度目はないから。
そして色々あって監獄島に島流しになってしまいました。
これで、からっぽ島の開拓が進まないどころか、からっぽ島にパンを食べに帰ることもできなくなりました。つまりビルダーズ1と似たような状況になりました。さすがスクエニ、マンネリの避け方がうまいです。
監獄島でどのような冒険が待ち受けているのか、楽しみです。
Switch版の動作
ゴージャスプールができてから一気に重くなりました。カルロに付けまくれと言われて付けたカベかけ松明も悪さをしているような気がします。やはり動きのあるものが多いとそれだけ描画も大変になるんですね。若干PS4でプレイしている人が羨ましいです。まあ私は携帯ごろ寝プレイしたいので鞍替えする気はありませんが。
ストーリーに隠された謎
どうせ最後までプレイすれば分かるような事柄を考察していきます。興味のない方は次の項目へどうぞ。地下神殿はなんのために作られた?
鉱山の地下に古のビルダーが作った「地下神殿」。やまびこのふえを隠すのに使われていましたが、当初は別の目的があったはずです(そこ、ただの雰囲気作りとか言わない!)。
考えられるのは、「本来のゴルドンの居場所だったのではないか」ということ。ゴルドンはオッカムルの神様みたいなものですから。
じごくのつかいの台詞
聖堂にいたじごくのつかいの今わの際の台詞。明らかに「この世界とは別の世界からやってきた」って言おうとしましたよね?
やはりモンゾーラ編の感想で書いたように、この世界はルビスの作った世界説濃厚か? あるいは、某ナンバリング作品のように複数の世界があるのか?
そのあとでシドーにだけ聞こえてきたルビスの声はほぼモンゾーラ編と同じことしか言ってないので省略。
どうでもいいけど聖堂に置いてあった火を噴く石像、おおかなづちでもグローブでも取れなかった……。
シドーの拠点での行動
モンゾーラ、オッカムルと、豆腐建築に無駄に時間をかけてきた私は、相棒のシドー君が拠点で何をしているか、それとなく観察しておりました。その結果、他の人間と比べてやることとやらないことが分かったのでご報告いたします。
やること
やらないこと
- 食事
- 排泄
- 農作業
- ビルド
結論。食事と排泄をしないなんて、彼はやはり人間ではないと思います。人形とかなのでしょうか。
飲んだ水分はいったいどこへ行くんだ。蒸発させているのか。
まーそんなこと言ったらうちの主人公はもっと人間っぽくないですけどね。食事はするし飲み物も飲むけど排泄はしないんだもの。しかも必要なとき以外眠らない。ホラーやんけ。
私のビルド日記
作った建物とか、印象的だった場面とか集めました。拠点の様子
ゴルドン酒場建造前の私の拠点の様子です。相変わらずセンスのかけらもありませんが、一応右端と左端の建物の屋根を付けるのは頑張りました。すごい時間かかったよ。
左端の建物はペロの個室、その隣に見えないけどバー、その隣の建物は3階建てで1階にあらくれの寝室、トイレ、トレーニングルーム、2階にシャワールーム、3階にマッサージルーム(左)と主人公とシドーの個室(右)があります。
上にある細長い黒い豆腐はなんかの事務所、手前のゴルドンの隣にあるのは公園的な何か。作業台と炉の入っている建物もありますが見切れています。
ペロの個室
屋根でかすぎますね。
右側がペロの個室で、左側がペロ専用のトイレのつもりでした。が、トイレはペロの個室としかつなげていないのに、他のやつらも勝手に用を足しやがる。どうやら誰かの個室にすればその人以外部屋に進入してこなくなるわけではなさそうです。
ちなみにトイレに消臭力的なパワーを期待して花を飾ったら「花かおるトイレ」になりました。
トレーニングルーム
あらくれの寝室と直結。筋肉を見せつけたいあらくれたちのためにガラス張りにしました。夜トレーニングしてるやつがいると眠れなそう(笑)。
シャワールーム
主人公とシドー君の個室の直下に作り、出血大サービスで6つもシャワーを用意したんですけど。
主人公とシドー君の個室にもシャワーを設けたために判定しづらくなったのか、誰も浴びに来てくれませんでした。スケスケになってからもです。悲しいなあ。
なんかの事務所
なんかの事務所は中が3つに分かれてて、左右の部屋はからっぽで、中央の部屋がこうなってます。なぜかYのつく人々の事務所的なものを目指したんですが、テーブルがバーテーブルなので全くかっこついてないですね。観葉植物がキノコなのもなんか違うってなる要因。
死体を床に放置していた設定で骨を置いておいたところ、
シドー君が骨に向かって泣いてた。なんだかんだ言っても人情深い子だなあと思ったけど、それたぶんアンデッドマンか何かの骨だよ。
あと、ゴルドン酒場を作るときに一部壊されてワロタ。
ちなみに下のバーが屋根なしなのはわざとです。上にある事務所が雨除けになってて、外の空気を感じられる構造にしてあります(真相は単に屋根を付けるのが面倒臭かっただけ)。
ゴルドン酒場を作るときは他にも面白いことがありました。素材を入れる箱を事務所内の空中に置かれたり。
主人公が設計図を描いてるところが全く見えなかったり。
下手に指定されてもいない建物を作ったりするもんじゃねーなと思いました(笑)。
公園的な何か
ビルドレベルがMaxになってビルダーの鐘を使わなくなったのと、西部劇みたいな景色ばかりで心が荒みそうだったため、鐘の周りを公園的な何かに変えました。鉱山の地下でとさかへびと戦って手に入れたとさかへびの噴水を中央に配置しており、ゴルドンに水がかかるようになっています。
いえ、決して他意があったわけではありませんよ? 水に弱そうなのに定期的に水をぶっかけられてる様子が面白いとか、思ってませんから!
愉快な出来事
ぱっと見面白かったスクショを2つ。あらくれ包囲網
ある日の夕方、たぶん鉱石の分配が終わった後。暑苦しい。
どアップはやめろ
ごろつきを近くで見たら目がすごく怖い。夢に出てきそう。
写真とか地形とかお気軽に見にきてください!
感想は以上です! 最後までお読みくださり、ありがとうございました。
監獄島編の感想は下記の記事に書いています。よろしければご覧ください!
その他の感想は「関連記事一覧」よりご覧いただけます。
※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。
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