星を匿す雲

主にTVゲーム、漫画、小説、史跡巡りの感想を書いているブログです。基本的に【ネタバレあり】ですのでご注意ください。

【感想】進撃の巨人24巻&限定版OVA感想:エレンだ!祭りだ!リフォームだ!!

皆様こんにちは。もうすぐ進撃ファン歴7年に突入します、赤城です。

進撃の巨人』24巻を読んだので感想と考察を書きました。
限定版付録のDVDのネタバレなし・ありそれぞれの感想も下の方に書いています。

※他の巻の感想はページ下部の「関連記事一覧」からご覧いただけます。



感想

全体について

非常に盛り沢山な巻で、読みごたえがありました。


まず、パラディ島でのライナー側の舞台裏がほぼ明かされました。

こうして改めて彼らがあの5年間で見たこと、感じたことを語られると、胸が締め付けられます。子供4人だけで始祖奪還作戦を実行させた理由はまさかの上層部がアホすぎたからだったという衝撃。マーレ人、許すまじ。


次に、ついにエレンが出てきました。8ヶ月ぶりの再登場です。

怪しげな片足の男としてなら23巻にも登場していたんですけどね。自ら敵地に出向いてまで何をやろうとしているのでしょうか。


最後に、「戦鎚の巨人」の所有者であり、マーレの裏の権力者であるタイバー家も登場しました。

腐りきったこの国を、マガトの手を借りて立て直そうと考えているようです。そしてどうやら「祭事」の日に行うのはパラディ島制圧宣言だけではないみたいです。期待と不安で25巻が待ち遠しいです。


さて、以下より個別の感想を述べていきます。



単行本の表紙はifか現実か


ウォール・マリア突破直後の避難所で、アニに肩を貸して歩くライナー、その後ろをリュックサックを背負ってついてくるベルトルト。手前には憔悴した様子のエレン、ミカサ、アルミンがいます。マーレとパラディ島、それぞれの3人組を対比させていますね。

これは現実に起こった出来事の可能性が高いと思います。

96話でアニが目覚めたとき、エレンたちは表紙とほぼ同じ格好と表情でライナーたちのまっすぐ前にいました。あの場面の少し後に、アニに外の空気を吸わせるためか、避難所を出ていこうとしたかで、エレンたちの近くを通りかかっていてもおかしくはありません。



あらすじページ

再びレイアウトが変わってマーレ側の主要人物紹介になっています。こりゃあしばらくパラディ島勢力の話は読めなそうです。断片的には出てくるでしょうが。



第95話 嘘つき

  • 血の繋がりが記憶の継承に影響する
    97話でヴィリー・タイバーが、マガト曰く見てきたかのように過去の記憶を語っていることから、まるで自分自身の体験のように鮮明に継承できるのかもしれません。

    ライナーはガビにはあまり自分の記憶は継承させたくないでしょうね。つらすぎるから。


  • しかし…俺達は――
    ライナーが遮ったくらいだから、マーレ軍上層部に聞かせたらまずいことを言おうとしていたのだと思いますが、いったいなんでしょうか? クーデターを起こそうとしているとか?


  • 4人の子供に始祖奪還計画を託すなど…俺には正気と思えん
    うん、私にも正気とは思えない。もし万一パラディ島勢力に寝返ったり全員囚われたりしたらどうするつもりだったのか。エルディア人を嫌ってるくせして巨人の力に頼りすぎですよ。

    子供だけで奪還計画を実行させたのには何か深遠な理由があるに違いないと考えていたのですが。上層部が想像以上にバカなだけでしたね。


  • ドベはお前だった それだけだろ? ポッコ
    これはポッコさんキレざるをえないわw だがここで勝ち誇っているライナーも後でどん底に突き落とされるんだよなー。どう考えても実力じゃないわけで。


  • 巨人たちの能力
    とある国での戦争を通してマーレ軍の幹部様に丁寧にご説明いただきました。超大型巨人の説明だけ破壊の神だと一言で終わっていて、全く具体性がありません(笑)。まあだいたい今までの描写で分かるんですけど、ここも何か意図があるのでしょうか。


  • 祝賀パレードのベルトルト
    相変わらず無邪気でかわいい(それでいて闇も抱えてるのがまたいい)。この場面や、パラディ島に向かう船上で涙を浮かべていたことを考えると、本来はとても感情豊かな子だったのではないでしょうか。パラディ島では、「敵」と親しくならないために自分を押し殺してデクノボーのふりをしていたのかもしれません。


  • ライナーのお父さん
    驚くほどライナーに似ています。

    ライナーを邪魔者扱いしていますが、それならなぜパレードに来ていたのかが疑問です。

    本当に一切関わりたくないなら、パレードなんかには絶対に近づかないでしょう。パレードを見るまではライナーが戦士に選ばれたと知らなかった可能性もあります。しかし、そもそもパレードの見物人は確認できる限りではエルディア人ばかりです。そんなところに彼らを忌み嫌うマーレ人がわざわざ出向くことはないと思います。

    やはり、少しは気になっていたんじゃないかな、息子のこと。追ってきてほしくはなかったのだろうけど。


  • 弟を守るために印象操作をしていたマルセル
    マルセルからすれば弟を守るためにライナーを殺したようなものだから、罪悪感半端ないですよね。


  • すさまじく気まずい空気に包まれる4人
    初日(?)の夜にこんな雰囲気になってしまうなんて、とんでもない作戦ミスです。いくら鍛え抜かれた戦士とはいってもまだまだ成長途上の子供4人、問題が起こらないわけがない。

    なぜこんな事態に陥ってしまったのか。きっと多くのマーレ人は、エルディア人を自分たちと同じ心のある人間とは思っていないのでしょう。だからきわめて機械的な判断しかできない。その点、懸念を示していたマガト隊長は一歩抜きん出ています。


気になること

  • ポッコが言いかけた台詞
  • 「超大型巨人」の能力



第96話 希望の扉

  • ダメだ…帰れない 作戦を続行する
    わが身可愛さに必死にハッタリをきかせているようにしか見えません。マルコの時もこれと似たような卑怯な手口でアニを巻き込んでいました。パラディ島編での「頼りになるライナー」という幻想をぶち壊すようなクズ描写が光っています。


  • お前はすぐに「超大型」を使いこなしたろうが!!
    ベルトルトには特別な適性でもあるんでしょうか。彼にもまだ語られるべき部分はたくさん残されているようで嬉しいです。

    ところでここのベルトルトについている効果音、「ビクッ」だと思っていたら「ビッグ」でした。ものすごくシリアスな場面なのに噴き出してしまったじゃないかどうしてくれるw


  • 帰ろう…みんなで……故郷に…
    アニは発狂するわベルトルトは泣き出すわで地獄のような光景です。なぜこの子たちがこんな思いをしなきゃいけないのかと、やるせない気分になります。


  • ベルトルトを無視するカルラ・イーター(ダイナ)
    どうやら基本的にグリシャ関連のことにしか興味のない奇行種らしい。だとすると、エレンを追いかけていたのも、エレンと会うのを邪魔しようとしたハンネスさんを食い殺すのも理解できるんですが、カルラを食べたのはなぜ。夫を盗ったから?

    奇行種にはまだ色々と謎が多いですね。考察の項で軽くまとめてみました。


  • 山奥の村の生き残りのおじさん
    このおじさん、ライナーたちを見捨ててきた子供3人と重ねて見てますよ絶対。まさか彼らが今回の事件の主犯だなんて考えてもいないでしょう。胸が痛む。ライナーたちはこの人の体験談をコピペして話していたのですね。


  • アニの発言をフォローするベルトルト
    ワロタ。表情に必死さがにじみ出ていて微笑ましい。話の流れを読まずに叫んじゃうところもいい。潜入作戦が始まった頃は特に好意は抱いていなかったようなので、一緒に生活するうちに好きになっちゃったんだろうな~。


気になること

  • 「超大型」をすぐに使いこなしたベルトルト
  • 奇行種について



第97話 手から手へ

  • お父さんを蹴り殺そうとする娘とかいらねぇよ
    私は進撃のこういうシュールな台詞回しが大好きです。微妙に残念そうなのがまた面白い。


  • ベルトルトの寝相占い
    ゲーム『死地からの脱出』でも見たけど本当にすごい寝相だなあ。なんでそこから今日の天気を読み取ろうとしてるの、できるわけないだろw

    あ、『死地からの脱出』は途中まで感想を書いているので、ご興味のある方はぜひお読みください。結構面白かったです。


  • エレンとジャンの喧嘩
    「勝手にワイヤーに絡まって死にかけた」は正直笑った、ごめんエレン。それにしてもこの場面のジャンの顔の邪悪さよ。


  • それ以上顔を近付けないでくれる?
    ここでアニに対して吐いた台詞だけ読むとライナーはホントにクソ野郎にしか見えない。

    アニはあんなクールな顔してても結構激情家だし、ミーナや他の訓練兵たちに情も移ってるから、聞くに堪えなかったのでしょう。

    2人の置かれている状況を冷静に捉えているであろうベルトルトの心中も察するに余りある。


  • ライナーに涙を見せるエレン
    こんなに弱々しい、繊細そうな表情で泣いているエレンを見たのは初めてで、とてもびっくりしました。あの人、泣くときは大抵ガチ切れか放心状態ですから。てっきりメンタルがダイヤモンドくらいの硬度を誇っていると思っていましたが、そうか、彼もごく普通の子なんですよね……。そしてミカサにもアルミンにも見せたことのないであろう表情をさらけ出すくらい、ライナーのことは信頼していたのでしょう。うん、なんとも言えない気分になります。

    ライナーも、アニには「便宜上仲良くしてるんだ」みたいなこと言っておいて、エレンを過去の自分と重ねて本気で励ましに行ってるところがもう、つらい。ただでさえ本来の自分を殺してマルセルになりきっているのに、さらに「戦士」の自分と「兵士」の自分まで作って、おまけに潜入作戦からずっと一緒に頑張っていたベルトルトはいなくなっちゃって、ライナーの心はもうズタボロですよ。自殺未遂するのも無理はないよ。


  • 進み続けた者にしか…わからない
    エレェェェェン!!! やっぱりエレンだったああ!!

    立派に成長して少しは色恋沙汰も理解できるようになったようです。また、切断された足と負傷した目がずっとそのままであることから、身体の治癒速度もわざと緩められるようになった模様。

    自分で自分の背中を押した奴は、たぶんエレン自身やグリシャ、クルーガーのことを指しているものと思います。地獄を見ると分かっていてもその先の何かを目指して進む強さが、進撃の巨人たるゆえんなのかもしれません。


  • エレンがマーレに来た方法と理由
    エレンの再登場ですが、喜んでばかりもいられません。

    まずどうやって大陸までたどり着いたかが謎。拿捕した調査船団の船を使った? 巨人の姿で泳いできた? 後者は考えづらいので前者ですかね。しかしそうすると船の操縦者も必要になると思うんですよ。その人たちは今どこに隠れているのでしょうか?

    それに、なぜわざわざ彼自身がここまで来る必要があったのかも分からない。やっぱり船がなくて泳いだからとも考えられますが。それでも2つの知性巨人の能力を持っている彼が捕えられればパラディ島側はかなりやばいわけです。エレンは王家の人じゃないから、追い詰められたときに始祖の巨人の「叫び」の力という脅しも使えないし。

    その危険性も踏まえたうえでエレン自身がここまで飛び込んでこなければいけない理由とは。後の場面でファルコに託して手紙を出していることから、どうやら誰かの協力を得るためではないかと推察されますが。


  • タイバー一族の来訪
    裕福なはずなのに子供の行儀悪すぎww よく見ると「ひじきいぃぃぃぃ」「あじぃぃぃぃ」って叫んでいます。今夜のおかずのことで揉めてるのか?(笑)


  • マーレの裏の最高司令官、ヴィリー・タイバー
    バランス感覚のある人格者っぽい。この人がマーレを牛耳っている限り、エルディア人が根絶やしにされることはなさそう。まあ他のエルディア人を救うためにパラディ島を徹底的にスケープゴートに仕立て上げることは十分ありえますが。


  • 我々は来る「祭事」において 世界にすべてを明かすつもりだ
    「すべて」とは? パラディ島制圧宣言だけでは収まらなそうな匂いがします。「実は一滴でもエルディアの血の混じってる人間はみんな巨人になれる」みたいなとんでもない真実を明かすとか?


  • マガト隊長にヘーロスになってほしいと言外にほのめかすタイバー
    この巻を読んで、マガト隊長が腐敗しきったマーレ軍の中ではきわめて優秀かつ志の高い人物であることが分かりました。

    怖そうな顔をしていますが、さほどエルディア人に対し差別感情があるようにも見えません。少なくとも、自分たちと同等かそれ以上の能力を持った人々であると認識はしているでしょう。そんな彼がヴィリー・タイバーと手を組んだことで、マーレ側のエルディア人たちの先行きがちょっと明るくなってくれるといいのですが。


  • ジークが誰かと電話している
    うわ~、あからさまに怪しい。相手は誰なの。エレンは記憶喪失ということになっているから違うと思いますが。


  • ファルコに手紙を投函させるエレン
    これも怪しい。兄弟揃って怪しい。敵だらけの世界でいったい誰に手紙を出すのか。

    ファルコは宛先を見て……ないだろうな~、すっごく素直ないい子だもんな~! もし見ていたとしてもなんの反応もしていないので、ファルコの知り合いではないか、知り合いだと分からないように偽装されているかのどちらかですね。


気になること

  • エレンがマーレに来た方法と理由
  • 「祭事」で明かす「すべて」とは?
  • ジークの電話
  • エレンの手紙



第98話 よかったな

  • 会話くらいはできると思っていたんだがなぁ
    UZEEEEEE!!! ライナーたちが無能なんじゃなくて、お前らにリスニング能力がないだけだろ!


  • ファルコまで巨人にならなくたって…
    マルセルと同じ、兄貴なんだなあ。ポッコさんも何か思うところがあったようですよ。


  • お前のためだよ!!
    一世一代の告白だったのに全く気付かれないww ドンマイ、ファルコw どうしてこの漫画のヒロイン(エレン含む)はみんな察しが悪いんですかね(褒め言葉)。


  • ウドは外国の収容区にいた
    なるほど、それで外国の言葉が分かるのか。というか外国にも収容区があるのか。どんだけ憎まれてるんだよエルディア人。

    エルディア人はずっと同じ収容区に押し込められているものだと思っていたのですが、移動する方法もあるのですね。ウドが中東から移り住んできた方法と背景も気になってきます。


  • 家の増築の件
    無能な幹部どもの大粛清が始まるぜイヤッホウ!! 「改築」ではなく「増築」なのが気になりますが。


  • たまたま順番が回って来ただけの男
    ヴィリー・タイバーは、エレンの言葉を借りれば他人や環境に強制されて仕方なく地獄に来た人なんですね。


  • エレンの傍らに野球のグローブとボール
    そ、それはさっきジークが使っていたものじゃないか!? もしかして手紙の宛先はジーク?

    彼と同盟を結ぶなんて、22巻までのパラディ島の状況では考えられません。でもその後、グリシャやベルトルトの記憶を引き出して何か分かったのかもしれない。

    また、もしエレンがジークと通じていたとしても、ジークがエレンを裏切っている可能性もあります。97話で電話していたのは密告のためだったのかも。


  • イェーガー「先生」とエレンの邂逅
    祖父と孫の再会。しかしおじいちゃんはとうの昔に狂っていた。祖父が去った後、エレンが表情を崩さずに目だけ伏せていたのが切なかったです。


  • ヒィズル国の人
    思わず吹き出してしまいました。ときどき地名の付け方がすごくテキトーですよね、ラガコ村とかダウパー村とか。今回は「日出づる国」ですか。

    ところで、ヒィズル国の代表格の女性は、エルディア人であるウドを同じ人格を持った人間として扱ってくれました。これはどういうことでしょうか?


  • これが祭りかあああ
    みんな思い切りライナーに甘えてすごい勢いで食べ歩いている。かわいいなあ。ライナー先輩、まだ若いのにお父さんみたい(笑)。もはやこの子たちを守るために生きているようなものですもんね……。


  • ライナーを地下に呼び出すエレン
    エレンはここが敵国で、ライナー以外にも巨人化能力者が3人いることを分かっているのでしょうか。もしそれを押してまで会おうとしているのなら、いったいその目的は。


気になること

  • エレンがジークの持っていたのと同じ野球のグローブとボールを持っている
  • ヒィズル国の女性の態度
  • エレンがライナーを呼び出した理由



嘘予告

清掃員リヴァイ、恐るべし。「寝起きドッキリ」じゃないよ、なんで人の家に勝手に上がり込んでるの。鏡越しに普通にいるとか怖いよw

リヴァイの持ってきた最新のクレンザーで床を磨いているエレンの、恐怖と困惑に染まった表情が面白い。



本当の予告

とりあえずライナーが精神崩壊しそうになっていることは分かりました。ファルコはどうするんだろう。

毎回思うんですが、アオリ文結構テキトーじゃね?



伏線考察

22巻、23巻の引き継ぎ

22巻の考察23巻の考察から、今回なんらかの進展があったものだけを抜き出してきました。


  • ライナーたちが壁外で呑気にキャンプしていた理由
    壁に近づかなければ巨人はほとんどいないから。警戒はしていたつもりだったが、皆精神的に不安定になっており、不測の事態に対処しきれなかった。


  • 「東洋人」の記憶と秘密
    「世界中がエルディア人に徹底的な憎悪を向けている」状況下で、ヒィズル国の女性はウドをかばってくれました。やはり、「東洋人」はエルディア人について、他の人々が知らない知識(それも、エルディア人にプラスの感情を抱くような類の)を持っていることは確かなようです。


  • 「九つの巨人」の能力
    マーレ軍の保有していた6つの巨人、「女型の巨人」「鎧の巨人」「顎の巨人」「獣の巨人」「車力の巨人」「超大型巨人」については、「超大型巨人」以外は詳しく解説されていました。依然、「超大型巨人」、「進撃の巨人」の具体的な能力については解説がありません。

    22巻の考察にも書いたように、「九つの巨人」のそれぞれの能力に何かしらの共通項があると燃えますね。例えば、人間の身体機能を象徴しているとか、既に絶滅してしまった強力な生物の能力を受け継いでいるなど。


  • ウドが中東の言葉を理解できる理由
    外国(おそらく中東)の収容区に住んでいたから。


  • 腕章が逆の人はエレンか?
    エレンでした。



新規伏線

24巻でも気になる描写がたくさん出てきました。いくつかは25巻で明かされそうですね。


  • ポッコが言いかけた台詞(95話)
  • 「超大型巨人」の能力(95話)
  • 「超大型」をすぐに使いこなしたベルトルト(96話)
  • エレンがマーレに来た方法と理由(97話)
  • 「祭事」で明かす「すべて」とは?(97話)
  • ジークの電話(97話)
  • エレンの手紙(97話)
  • エレンがジークの持っていたのと同じ野球のグローブとボールを持っている(98話)
  • ヒィズル国の女性の態度(98話)
  • エレンがライナーを呼び出した理由(98話)


  • 奇行種について(96話)
    どのような条件下で奇行種になるのか、通常の巨人とは異なる行動に至る理由など、公式から答えは出ていません。

    これまでの話で私が把握している奇行種は以下の通りです。登場順です。

    • カルラ・イーター(ダイナ)
      巨人化した直後は普通にグライスを追いかけていたが、数年後、ライナーたちがウォール・マリアを破壊した時は、ベルトルトを無視して壁内へ突撃。カルラを食べる。

    • エレンを呑み込んだおっさん型
      人間を噛み砕くのではなく、丸呑みする。

    • イルゼ・イーター(ユミル教の信徒)
      そばかすのある人物を「ユミル様」と思い込む。「ユミル様」ではないと分かると錯乱し、血の涙を流しながら捕食する。

    • ユミル
      壁の近くへ辿り着く前になぜか停止してしまい土に埋もれる。が、人間の匂いを察知して復活する。

    • コニー母
      もしかしたら通常種かもしれませんが。コニーを見て「オアエリ」と喋る。彼女は現在もあの場所でコニーのことを待っているのでしょうか……?

    • ロッド・レイス
      近くの人間を無視し、より大勢の人間が密集する方向へ向かう。







限定版付録「Wall Sina, Goodbye ―前編―」

限定版に付いているOVA「Wall Sina, Goodbye ―前編―」も観ました。


作品紹介

なされなければならないことは 何があろうと なされなければならない――
第57回壁外調査が行われることになる前日、場所はウォール・シーナ。
憲兵団に所属するアニ・レオンハートが過ごした「とある一日」の出来事とは――。
アニメ第17話の直前にあたる時間軸で、アニの知られざる物語が明かされる。
―進撃の巨人 -attack on titan- OVA「Wall Sina, Goodbye ―前編―」カバーより

アニは、翌日に迫った第57回壁外調査でエレンを捕獲するために、憲兵団の仕事を欠勤せざるを得ません。そこでヒッチにごまかしておくよう頼みますが、その代わりに彼女からある仕事を押し付けられてしまいます。

アニは、明日を思って憂鬱になる心を少しでも晴らすために、任務を開始します。


アニとミカサの外伝『進撃の巨人 LOST GIRLS』をアニメ化したものだそうです。

私は原作漫画の単行本とアニメ本編以外には基本的に興味がないので、そんなこととはつゆ知らず、「アニが出てくるOVA? よし、買うぞ」と勢いだけで買ってしまいました。ですので以下も全て初見での感想となっています。



ネタバレなし感想

刑事サスペンスみたいな感じの話ですね。前編はサスペンスのお約束通り、衝撃的な場面で幕を閉じたので、25巻に付いてくる後編が楽しみです。

アニがよく喋ります。まあアニに語らせないと話が進まないからですが、それにしても喋るなあ。そしてかっこいいです。得意の格闘シーンが何回も出てきます。

あと、ヒッチがかわいいです。

言うまでもないことですが、映像は文句のつけようもなく美しいのでご安心ください。ただし冒頭がちょっとグロいかも。まあ、進撃ファンなら見慣れた光景かと思いますが。



ここから下はOVAのネタバレあり感想です! 読みたくない方はあとがきへ飛んでください



ネタバレあり感想

  • マルコが食われるシーン
    アニメ本編で放映されましたっけ? もしかしてこれが初出? 肉の潰れる音と悲鳴が生々しかったです……アニ、忘れられないよなあんなの。かわいそうに。


  • ヒッチがかわいい
    彼女のことは、漫画でアニが眠りにつくまでは不真面目なクソ●ッチとしか思っていませんでした(その後、王政編などで印象を回復しました)。

    しかし、この話ではわりとまともな描かれ方をしていますね。不愛想なアニに彼女なりに親切にしてあげている。仕事放置してるのはアレですけど。

    もしかしてアニメ1期でもまともだったのかな? 私、恥ずかしながらアニメ1期の後半をまだ観ていないのです。


  • ボリスって誰
    「誰このペルソナ4を彷彿とさせるイケメン」と思いました。アニメで名前の付いたモブキャラだそうです。へー。


  • マルロ
    自主的に目録を作るなんてブラック気質真面目だなあ。


  • 酒場でも道端でも格闘
    アニ強い! かっこいい!! 実にスカッとしますねえ。アニはこうでなくっちゃあ。


  • アパートの廊下に隠れてるやつ
    怖い。でもアニを襲うつもりはないのか?


  • ベッドの下の死体
    形相がすごすぎて、探してたお嬢さんなのかどうか分からない。アニ、またフラッシュバックしてしまったかな。


  • ストラットマンはどこまで知っている?
    事業が傾いたにもかかわらず裕福な暮らしをしていて、娘がまるで対等な立場であるかのように語る父親。怪しいです。

    でもシロだと信じたいな~。もし何かまずいことを知っているなら、わざわざ憲兵団に捜索願を出さないはず。それにアニが事件を通して父親との関係を見直すみたいなちょっと心温まる話になるんじゃないかと思ってるので。


  • 結論:シリーズ化してほしい
    こういうの、考えればいくらでも作れそうですよね。アニは1ヶ月憲兵として働いていたんだから、その間に色々事件を解決していてもおかしくない。「新兵アニの事件簿」みたいな感じでシリーズ化してほしい。

    もちろん、あくまでサスペンス部分はフレーバーで、アニの父親への思いや戦いへの覚悟を描こうとしているものとは思いますが。フレーバーの雰囲気が想像以上に楽しいんです。





感想は以上です! 最後までお読みくださりありがとうございました。

25巻の感想は以下の記事に書きました。よろしければご覧ください。
他の巻の感想も以下の「関連記事一覧」よりご覧いただけます。








※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。




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