皆様こんにちは。赤城です。
漫画『ゴールデンカムイ』を原作とするTVアニメ『ゴールデンカムイ』の評価・感想を書きました。
※漫画の感想も書いています。ページ下部の「関連記事一覧」からご覧いただけます。
>>TVアニメ公式サイト
>>FODプレミアム ゴールデンカムイ
>>FODプレミアム ゴールデンカムイ 第二期
ご注意
前提として、私は原作漫画のファンです。そのため、原作を読んでいる方向けに書いていて、原作を読んでいない方のための原作ストーリーの解説はしておりません。また、良いと思ったところももちろん余すところなく述べていますが、批判していることの方が多いです。
以上、何卒ご注意ください。
評価
初めに、1期・2期通しての私なりの評価をお伝えします。お前の評価なんざ見たくないぜ! という方は感想の項まで飛んでください。
総合評価
低予算で作られた原作漫画の販促アニメ。
作画・テンポ・音楽・ストーリーの全てにおいて観るに堪えうると思わせてくれる回はめったにありません。だいたいどれかが(もしくはどれも)足りないです。
特に、2期のストーリーは原作のエピソードを大幅にカットしていて、原作の魅力を十分に伝えきれていないばかりか、アニメのストーリーだけ追っていても矛盾が出てくるような始末です。
一方、声優だけは、一部の演技がおかしいことを除けば素晴らしいです。
原作漫画は文句なく面白いだけに、このような低クオリティになったことが残念。アニメしか観ていない層にゴールデンカムイというコンテンツがこの程度のものだと誤解されないか心配です。
このような評価に至った理由を書いていきます。
良かった点
まずは、良かった点からお伝えします。
声優がキャラのイメージと合っていて、演技が上手
声優さんの選び方がうまいし、声優さんもきちんとキャラのイメージに合わせて演じてくださっています。特に、杉元役の小林親弘さんと尾形役の津田健次郎さんは、漫画を読んでいるときも頭の中で彼らの声が再生されてしまうくらいぴったりです。
また、ベテランの方は、演技にほぼ不自然なところがないのもよかったです。不自然だった部分は彼ら自身の技量というより演技指導の問題や尺が短いせいじゃないかと思います。
背景がだいたい綺麗
明治時代の北海道の自然を情緒深く柔らかなタッチで、建物は写実的に描いています。観ていると、ゴールデンカムイの世界に入り込めます。でも、たまに描き方がテキトーになっていることがあって残念でした。
アイヌ語、秋田弁、薩摩弁の発音が分かった
漫画ではどのように発音するのか分からなかったキャラたちの名前「アシリパ」「インカラマッ」「チカパシ」、コタンの人々の話すアイヌ語、踊りや祭りの掛け声、谷垣・鯉登の方言などを実際に聴くことができ、感動しました。きちんと発音指導もついてるんですよね。
原作のファンが増えた
アニメ化されると、原作漫画に興味のない方も録画して観ます。そこから、期間限定で行われていた原作漫画100話無料キャンペーンなども経て面白さに気づき、ゴールデンカムイのファンになる方が多かったようです。私もアニメ効果で友人を数人沼に引きずり込むことができました。
既存の原作ファンの気運が高まった
アニメをきっかけに、既存の原作ファンのファン活動も盛り上がりを見せたと思います。
例えば、私はアニメ化される前はブログに原作漫画の感想など書いていませんでした。常々すごく面白いと思ってはいましたが、長文を書き上げるほどのモチベーションがなかったためです。でも、アニメ化されて杉元たちが動くようになったことと、14巻で衝撃の展開を迎えたことでテンションが上がり、自分のゴールデンカムイに対する思いの丈を叫ぶためにブログで原作の感想を書くようになりました。
残念だった点
続いて、残念だった点について述べます。長いです。興味のない方は感想の項へどうぞ。
だいたいの回で、作画・テンポ・音楽・ストーリーのいずれかもしくは全てがダメです。最初から最後まで安心して観られたのはほんの数回しかありません。
この項では、アニメ全体でダメだった点を抽象化して並べています。具体的に残念だった場面は、この後の各話感想でバラバラと指摘しています。
作画がダメ
決定的な問題点その1。はっきり言うと、作画さえ良ければ他がダメでもBlu-rayを買いました。
もちろん綺麗なときもありましたが、首を傾げるようなクオリティだったことの方が多いです。その主な原因は、
- アクションシーンに動きがない
- 動きのなさを誤魔化すためか、画面をパンする(水平・垂直に移動させる)回数が多い
- 同じ絵を使い回していることがある
- 構図が分かりづらかったり、かっこ悪かったりする
- キャラの体格や顔のバランスがおかしい
などです。
テンポがダメ
さほどゆっくりやる必要のない場面が間延びしています。逆に、視聴者に余韻や考える時間を与えるべき場面が異様に速く流されます。
音楽がダメ
BGMとSEそれ自体のクオリティは良いと思います。ただ、使いどころがおかしかったり、音楽の迫力に作画が追いついていなかったりします。なんでこんなシリアスなシーンにコミカルなBGMつけるのかとか、全然動いてないのにBGMだけ無駄に勇壮だ! とか。
ストーリーがダメ
決定的な問題点その2。ここさえクリアしていれば、少なくともこれほどまでに文句たらたらになることもありませんでした。
その原因は、主に2つ。いずれも1期は我慢できましたが、2期で見過ごせなくなりました。
カットが多い
まず、原作漫画のストーリーをカットしているところが多すぎます。
1期は細かい台詞や梅ちゃん・寅次関連、茨戸編をカットしているくらいだったのでまだぎりぎり許容範囲でした。細かい台詞は尺の都合で飛ばされても仕方ないかなと思っていたし、梅ちゃん・寅次関連はいつかまとめてやると疑っていなかったし、茨戸編は曲がりなりにもOVAになったためです。
でも、2期はカットの嵐でした。重要なエピソードがたくさん削られてしまいました。これはさすがに顰蹙でした。
その原因は、2期で網走監獄編まで完走するためにペースアップしたかったのと、放送規制に引っかかるため、と巷では囁かれていますし、監督もそうおっしゃっています。
ただね、そもそも2期で網走監獄編まで行く必要あったか? って私は思いました。
ゴールデンカムイはどのエピソードにも後の展開の伏線となる事柄が隠されているので、全部見ていないと感動が薄れるし話の筋が通らなくなるんですよ。で、全部のエピソードがアクションありギャグありシリアスありで最高に面白いじゃないですか。そこをあえて削って無理して網走監獄編まで行っても、視聴者は本当のゴールデンカムイの半分も味わえませんよ。
それから、放送規制に引っかかるという意見にも納得できませんでした。
まあ大人の事情(笑)ってもんがあるのでしょうけど、私から見れば、アニメの企画側が過剰に世間の目を気にした結果、NGを出しまくっただけのように思います。そして、それに対して制作側が反論できない立場にあったか、代替案を示せなかったか、削っても構わない些末なエピソードだと考え受け入れたのではないかと。
網走編まで完走することと、放送規制に引っかからないことを目指した結果、これだけのエピソードが削られて、薄くてちぐはぐなストーリーになってしまうくらいなら、最初から1期で終わらせて2期に手を出さないでほしかった。
でも商売的には2期まで行っておかないといけなかったんでしょうね。その打算的な姿勢は、一介の社会人として理解はしますが、一ファンとしては大嫌いです。
せめて、重要なエピソードはカットせずに筋を大幅に変えてアニオリを加えてねじ込んでもらえたらよかったんですが、第十九話以外にはそういった努力の跡も見られませんでした。現場は相当切羽詰まっていたのでしょう。
アニオリがひどい
2つ目は、アニオリの内容があまりにも稚拙なこと。第十七話、第十九話、第二十四話で顕著でした。
第十九話のアニオリは姉畑をまるまるカットしたゆえの、話と話のつながりを保つための必要措置と考えられます。ですので、残念な出来栄えだけど入っているだけマシです。
しかし、第十七話、第二十四話のアニオリは入れる意味がなかったと思います。何を削ったわけでもないのに(いや、色々カットしてはいますが、アニオリが入っている前後の話のつながりがなくなるようなものとは思えません)、なぜか杉元とアシリパさんの不自然な友情(愛情?)物語が追加されています。
原作の2人の性格や関係性からこのような展開が生まれるとは思えません。はっきり言って蛇足です。尺が余ったから入れたんでしょうか? いや、それなら第十七話には梅ちゃんのエピソードを入れてくださいよ。第二十四話は特に代案は思いつきませんが、とにかく違和感があるのでどうにかしてほしかったです。
残念だった点は以上です。
前述の通り、良かった点もあるので、アニメ化されたこと自体は嬉しかったです。アニメ化を推進してくださった企画者の皆様、アニメを制作してくださった制作会社の皆様には大変感謝しております。ありがとうございました。
しかし、良いアニメだったと思うにはあまりにも粗が多すぎました。
誰のせいでこんなふうになったなどと責任を追及する気は毛頭ありません。そんな知識も地位も権力もありませんから。
ただ単純に、今はすごく残念な気持ちでいっぱいです。
この先、万一同じ企画者が同じ制作会社と組んでゴールデンカムイのアニメ3期を作ることになっても、よほどクオリティが上がっていない限り、私は観ませんし、円盤も関連グッズも買いません。ていうかクオリティが上がっていても2期まででストーリーがボロッボロになっているのを看過できるかが疑問。
原作漫画だけは変わらず応援しています。
感想
続いて、放映後に自分がTwitterに投稿した感想ツイートを中心に書いていきます。ツイートを貼っていないのは、本放送時に録画し忘れてFODプレミアムの1ヶ月無料キャンペーンで観た回です。ネガティブな感想が多いのでご注意ください。ネガティブな感想は見たくないよ! という方は第一話、第七話、第十一話、第二十一話あたりの感想をご覧いただくか、あとがきに飛んでください。
まずは、1期、2期のOPとEDの感想をまとめてお伝えします。
1期OP、ED
アニメゴールデンカムイ、オープニングの歌はすごく好み。気に入ったからMP3を買う。映像は動きがなくてアレだけど……https://t.co/BssiudtAyI
— 赤城みみる (@i14wander) May 17, 2018
歌
OP "Winding Road" (MAN WITH A MISSION)もED "Hibana" (THE SIXTH LIE)も好きで、フルバージョンを購入しました。どちらもゴールデンカムイのストーリーやキャラをよく表現できているし、かっこいいです。
>>Winding Roadを試聴する
>>Hibanaを試聴する
映像
OPは背景がきれいです。でも、あまり動かないし、杉元とアシリパさんの相棒感を強調しすぎているのがイマイチ。彼ら2人の関係性はもちろん大事だけど、他のメインキャラたちもみんなキャラが濃くて複雑な過去を背負っているので、ただの脇役のような演出にしてほしくなかったです。
EDは、よくある絵巻物みたいな手法ですね。節約してんなーと思いましたがこの絵柄は好きです。
2期OP、ED
ゴールデンカムイのアニメOPで杉元の得物が銃であるかのように描写されてるのが違和感ある。あいつ銃ド下手なんだよなあ。銃床で殴打するのは得意だけど。
— 赤城みみる (@i14wander) October 24, 2018
ゴールデンカムイ14話
— 赤城みみる (@i14wander) 2018年10月16日
・OP
前半は面白いけど後半使い回しかよ!がっかりだよ!
・本編
いつもより作画がマシ
江渡貝くんの声楽しい
ヨシヨシペロペロは江渡貝くんの表情が見たいんだよぉ!
・ED
動きなさすぎてワロタ(死んだ目)。相変わらず謎の杉リパ推しだしもうちょいなんとかならんかったのか
ゴールデンカムイ第2クールのED、映像が動かなすぎて泣きたいって話を前にしたんだけど、あれなんか既視感あると思ったらポケモン不思議のダンジョンのキャラ選択のときに出る波動測るやつだった(超マイナー)
— 赤城みみる (@i14wander) October 19, 2018
曲の方は、映像がアレなことに衝撃を受けて印象が薄いですが普通に良いと思いますよ
歌
映像と本編がアレなのにショックを受けてあまり聞いてないですすみません。そんなに悪い曲じゃないと思います。一部では不評なEDもさほど不快には感じませんでした。個人の好みの問題ですので、なんとも言えませんが。
映像
OPは、1期のインカラマッの占いの場面を使い回しているのが悪い意味で印象に残りました。杉元が銃が得意な人みたいに描かれてるのもすごい違和感ありました。まあ、第十七話のアニオリの伏線なのでしょうが、私はあのアニオリ自体あまりよく思っておりませんので……。あと全体的に顔崩れてないですか。
EDは、なぜ杉元とアシリパさん(一瞬ウイルク)しか登場しないんだろうと思いました。別にこれは2人だけの物語じゃないんですが。しかもずっと胸に手を当てて謎の波動を感じ取っていて、それを角度を変えて眺めているだけでスピリチュアル感半端ない。
ゴールデンカムイって、そんな神秘的な何かが前面に出る話でしたっけ。それともアイヌにこういう風習があるのでしょうか? いや、真相は単にリソース節約しているだけでしょうが、それにしてももうちょっとどうにかならなかったのか。本編の回想を後ろで流すだけでもだいぶマシなのに。
続いて、各話感想をお伝えします。
第一話 ウェンカムイ
ゴールデンカムイのアニメ申し分ない出来じゃないっすか。アシリパさんが台詞詰め込みすぎて若干棒読みになってたけどさほど気にならないじゃないっすか。クマのモフモフがいい感じじゃないっすか。これでファンがザクザク増えるよやったね!! みんな一緒にチタタプ作ろう!!
— 赤城みみる (@i14wander) April 10, 2018
1話は全体的にきちんと動いていて楽しかったです。特に、一番最初の旅順戦に迫力があったのが好印象でした。戦闘シーンだけでもこのレベルをずっと保っていれば、私は迷うことなくBlu-ray全巻買ってましたよ……。
3Dのクマさんも個人的には悪くないと思います。
アシリパさんが若干棒読みなのはこれ以降も変わらず。声優さんがわりと新人だからなのか、演技指導のせいなのかは不明。
第二話 のっぺら坊
ゴールデンカムイ2話はイマイチ。1話はよかったんだけどな。全体的に作画が雑、アクションを誤魔化しすぎ、銃で撃たれるところの演出と間がおかしい。封神演義みたいにならないでくれよ、頼むよ。進撃レベルにとは言わないまでも、もう少し頑張ってほしい。
— 赤城みみる (@i14wander) April 18, 2018
名無しの囚人が銃で撃たれるところ、囚人の顔をどアップにしてるせいで、一瞬何が起きてるのかよく分からないんですよね。漫画を読んでいるから「あ、撃たれたんだな」とぎりぎり理解できる。
あと、「顔がないんだ」のコンマ秒後に撃たれているために、視聴者がのっぺらぼうの不気味さに思いを馳せる時間が失われています。
続く尾形戦も白石戦(?)も顔アップが多く、無駄に画面をパン(画面を水平・垂直に移動)していて(この後のツイートの中では「静止画スライド」と呼んでいることもあります)、動きの多い作画をいかに避けるかに神経を使っていることが丸わかりで残念でした。
これ以降、特定の回を除いてこの傾向はずっと続いています。ま、低予算アニメにはありがちですよね。
第三話 カムイモシ(リ)
ゴールデンカムイ3話観た。やっぱり変なカット・間・効果音が多いし地味に端折ってるけど2話よりは良くなった。コメディパートが入ると違いますね。
— 赤城みみる (@i14wander) April 25, 2018
さすがに顔の皮ベロンはダイレクトには見せないか……グロすぎるもんな。
次はお待ちかねの耳長お化けのターンかな!? 端折らないでくれよ~!
コメディーパートは動きがイマイチでも内容だけでそれなりに笑えるさ。だが戦闘シーンはそうはいかんぜよ、作画と演出が命ぜよ。
「地味に端折っている」と言っているのは、キャラの細かな台詞はもちろんのこと、ナレーションによる説明についても含めています。顔アップと同じく、この傾向は以降も変わりありませんでした。
この回で言えば、第七師団の4人がスキーを使っている場面。漫画ではスキーについての解説が入っていて「へー!」って感心しながら読んでいたのに、アニメでは一切解説なし。
せっかく立木文彦さんを起用しているのにもったいないです。尺の都合があるのか、それともナレーションいらなくね? と思ったのか分かりませんが、この細かくフォローを入れてくるナレーションがゴールデンカムイの魅力のひとつなのになあ、と思いました。
第四話 死神
ゴールデンカムイ4話観た。今回もイマイチな場面がたくさんあったけど、もう演出の物足りなさは諦めるしかないのかもしれない。封神演義みたいに明らかに手を抜いてるわけではなさそうだから許せる。耳長お化けの杉元の間抜けな声と、レタラと別れるところのアシリパさんの慟哭はとても良かった。
— 赤城みみる (@i14wander) May 2, 2018
なんかもう諦めちゃってるよ。いやでも諦めるしかないです。私が作ってるわけじゃないんだから。
私には私の、アニメ制作会社にはアニメ制作会社の役割があり、私はその役割をそれなりに果たしているので、アニメ制作会社の皆さんもそれなりにやってほしかったなあ、でも低予算だから無理なんだろうなあ、と思いました。
作画とかがアレなので必死で声を褒めています。声優さんの声質自体はキャラと本当によく合っていると思います。
第五話 駆ける
ゴールデンカムイ5話、変顔はいいがその他の作画がおかしい。構図がビミョーなのと、戦闘シーンに驚くほど動きがない(特に土方)。漫画通りに作画してるのかもしれないけど、アニメなので少しは動かしていただきたい。シリアスが多ければ多いほど浮き彫りになる作画の粗……早くコメディパート増えろ
— 赤城みみる (@i14wander) May 9, 2018
土方が渋川と戦うところがパンばかりで、なんだか乙女ゲームの戦闘シーンみたいだと思ってしまいました。乙女ゲームはテキスト主体なのでそれで構いませんが、アニメは動くことが売りなので……。
第六話 猟師の魂
わりと作画が良いですね。まあやっぱり動かないし顔アップのカットも多いですが、見せ方がうまいと思います。動かないのを誤魔化すためのパンもほとんど使ってないし。テンポも問題ないです。
ただ、酒盛りでユクの肉を食べるシーンを微妙に省略していたのと、杉元の「もし俺が死んだら」のくだりがえらくあっさりしているのは残念でした。
ユクの肉のシーンはそんなに本筋と関係ないのでまあいいかなってレベルです(変顔大好き人間として不満があるってだけ)。
しかし、杉元の「もし俺が死んだら」は重要なところだと私は思うんです。原作では大ゴマに杉元の正面からの姿が描かれていたし、杉元が初めてアシリパさんに精神的に頼った(甘えた?)貴重なシーンじゃないですか。だから、ギャグパートの一環として処理されちゃってる感があるのが非常に残念です。う~ん解釈違い。
第七話 錯綜
この回も、第六話に引き続き、作画とテンポがよいです。牛山が暴れるシーンとか、ちゃんと動いてて感動して普通に見入っていました。常にこのくらいのクオリティなら迷うことなくBlu-ray(以下略)。
第八話 殺人鬼の目
クジラ漁のシーンはめちゃくちゃぬるぬる動いていてよかったです。他の場面は……まあ普通かな……。
前半の銀行強盗の場面で同じ絵を同じパンの仕方で2回使っているのと、キャラの顔が頻繁に崩れているのが気になりました。
第九話 煌めく
アニメゴールデンカムイ9話観た。相変わらずの作画と演出……特に辺見ちゃん周りがビミョー。漫画ではくっそ笑えたのになぜこんなに面白くなくなってしまうのか。構図がイマイチなのと、テンポが悪いのと、音楽がしつこすぎるのと。。
— 赤城みみる (@i14wander) June 5, 2018
でも最後の谷垣のシーンは切り方含めてまぁ及第点でしたよ。
辺見と兵士の戦闘シーンはもう少しどうにかならなかったのか(涙)。
音楽がしつこすぎると言っていますが、具体的にはBGMとSEが場面と合っていないように感じました。特に、辺見がときめいているときに出るベルみたいな音と、辺見と杉元の戦闘シーンの聖歌っぽいBGM。
ベルみたいな音は代案を出せと言われても出せませんが、戦闘シーンは普通に戦闘っぽい緊迫感のあるBGMの方がよかったと思います。ギャップがありすぎて観ていて気持ち悪くなってくる。
辺見と杉元の思考の異常性を強調したかったのならこのBGMもアリだと思います。しかし、作画に動きがないためその異常性も中途半端にしか伝わってきません。
そもそも、私は原作漫画のこの場面を、辺見と杉元の異常性を読者に知らしめるためのものではなく、常軌を逸脱している辺見をコミカルに表現して読者を笑わせるためのものだと考えていました。アニメ制作者が前者の解釈で作ったのだとすれば、すごい解釈違い。なので違和感が半端なかったです。
これ以降の回もちょくちょく音楽と場面がマッチしていないことがあり、観ていて地味にストレスが溜まりました。
第十話 道連れ
ゴールデンカムイ10話観た。作画は前回までよりは良かったんじゃないですかね、相変わらず動かないし顔だけアップ多いけど。キロランケの声は年齢を考えるとちょっと渋すぎる気もするが、合ってると思います。家永は女性が声あてるんですかそうですか……
— 赤城みみる (@i14wander) June 12, 2018
まあ、キロランケの胸毛はマジでどうしたんだと思ったけどな。
小宮が殺される(?)シーン、漫画と違って声がついててグロかったですね……。玉田の顔の皮ベロンは回避したのにオリジナルの叫び声は入れるのかよと思いました。
第十一話 殺人ホテルだよ全員集合!!
第七話同様、見入りました。爆発するところの作画が綺麗です。
しかし最後の建物の残骸だけ作画がテキトーすぎて残念。ここだけ作画担当変わったのか?
第十二話 誑かす狐
まあ、違和感覚えずに楽しんで漫画にも手を出してくださる方も多数いらっしゃるようだから別にいいんですけど……やっぱりアニメは漫画の販促だよね!!進撃みたいな大ブレイクを期待しちゃダメだね!!(血の涙)
— 赤城みみる (@i14wander) June 26, 2018
2期はもう少し作画とテンポが良くなってることを願います。
インカラマッの占いのシーン、背景がスピリチュアルっぽい青一色なのが謎でした。欲を言えばもっとアイヌ感を出してほしかったんですけど、それ以前に普通にCGを使って手間を省きたいだけなのが透けて見えて嫌でした。
最初のシリアスな場面の占いだけならまだ「神秘的な感じを出したいんだな」とぎりぎり納得できたでしょうが、その後何度も同じ絵を使い回してくるのに閉口しました。競馬場のところはコミカルなシーンなんだから、神秘性を強調せずに競馬場の背景とか入れてくれよ。
そしてなぜ茨戸編をOVAにしたのか問題。インカラマッを中途半端に出すくらいなら茨戸編をちゃんとやって尾形と土方のキャラを印象付けてほしかったです。各所での評価を見るにOVAも相当アレだったようなので、いっそ本編に入れた方がマシだったんじゃないかと思います(私はアニメ本編の出来がひどくて期待できなかったため買っていません)。
しかし、この頃私の友人数名がアニメから入って漫画を読み始めてゴールデンカムイのファンになったと判明したので、その点では素直にアニメ化してよかったと思っていました。このときは。
第十三話 江渡貝くん
アニメゴールデンカムイ13話観た。
— 赤城みみる (@i14wander) October 9, 2018
・作画とテンポが相変わらずイマイチ。声優さんが頑張ってるからまだマシだが。唯一インカラマッが原作より綺麗で良い目の保養になった
・江渡貝くぅんの奇声の再現度が高くて面白かった
・インカラマッが谷垣の過去を当てたのは鶴見の入れ知恵だと初めて気づいた
例によって顔アップとパンが異様に多い。江渡貝くんのキャットウォークだけぬるぬる動いていて良かったです。
第十四話 まがいもの
もう金カムアニメが低予算なのはなんとなく分かってきた。が!こんな良い原作に低予算とは信じられないので遠慮なく批判させてもらいます。
— 赤城みみる (@i14wander) October 16, 2018
本編であからさまにだめだったのはガス突出直前の土の破片の動き方ですね……CGを使うのは別にいいんだけど雰囲気が背景と全く合ってないと思います。
いつもより作画がマシなのは、江渡貝くんが月島・前山にお説教しているシーンでした。それ以外は……うん……。ツイートに書いている通り、ガス突出直前のシーンは違和感ありすぎでした。
あと、杉元たちが江渡貝くんの家で最後の晩餐やるシーンも放送大学の美術系の講義番組みたいで興ざめしました。漫画ならではの表現をアニメでそのままやらないでくれ、なんか下手なMADみたいだ。そのまま使うのなら、いっそ周りに額縁でもつければよかったんじゃないの? お正月みたいなBGMのせいでますます放送大学感出てるわ。
(念のためお伝えしておきますが、放送大学をディスっているわけではありません。放送大学の放映している番組は学生が勉強するための資料なので、華がなくシンプルなアニメーションの方が良いと思います。)
第十五話 昔の話をしよう
アニメゴールデンカムイ15話観た。
— 赤城みみる (@i14wander) October 24, 2018
う~ん、作画、構成、OP映像、ED映像ががが……いやもう何も言うまい。
チカパシの場面はテンポ良かった、顔崩れてたけど。
そしてこれほんとに網走監獄編まで行きそうだな? さすがに嫌だなぁこの画力で描かれるのは……
諦めツイートその2。もちろん江渡貝くんの家での戦闘シーンに迫力はない。動いて、お願いだから。
第十六話 旭川第七師団潜入大作戦!!
アニメゴールデンカムイ16話、偽アイヌは鯉登を早く出したいがために省略したのかなと思ったけどうわあああああもう嫌キエェェェ!!!初見は違和感なく観られるのこれ!!?観られる!?ああそう…漫画はアニメでは飛ばされてしまった面白エピソードが盛り沢山だからぜひ買って読んでね!!!!
— 赤城みみる (@i14wander) November 5, 2018
偽アイヌ削除して鈴川謎参入は本当に絶望したよ。あそこを入れなくてゴールデンカムイと言えるのか?
— 赤城みみる (@i14wander) November 5, 2018
網走監獄は最早どうでもいいから、もっと杉元の過去と狂気をきちんと描いてください、もう遅いけど。
あ、もちろん作画もひどかったよ……覇穹封神演義かよ。#ゴールデンカムイ アニメ16話
はい、見事に発狂しております。
本当に偽アイヌは削っちゃダメだったと思いますよ。だってあのエピソードは、原作では主人公である杉元のアシリパさんに対する異常な執着を示す大変重要なエピソードですから。網走監獄とその後の展開にも大いにつながってくる伏線ですから。他のエピソードを削ってもこれを入れるべきでした。第七師団と有坂のエピソードにあんなに尺を取る必要ありましたかね?
残酷描写やアイヌの女性たちが囚人殺害に加わるところがBPO的にダメだったんじゃないかって?
いやいや。残酷描写はブラックアウト。アイヌの女性たちの囚人殺害加担については、杉元一行のみが暴れ回ったと改変する。など、いくらでも対処のしようがあるはずです。
「アイヌなりすましのXXが文句を言ってくるのでは」とか「アイヌ差別になるのでは」とか推測している人も見かけました。
しかし、なりすまし~なんてのは少数の人間を除いて気にしない(第一ただの妄想だ)し、アイヌ差別になっているとは到底思えない(どちらかというと和人差別だ)し、それならキロランケとウイルクが出てくる時点で放映しちゃダメです。彼らはアイヌになりすまし、アイヌの金塊を自分の目的のために奪おうとしている(た)から。だいたいこれフィクションなので、現実とごっちゃにする人はそういないと思うのですが。
どうしても残酷描写もしくはアイヌが出てくるのはダメだ! とお思いだったのなら、アシリパさんが誰か(偽アイヌでなくてよい)に人質に取られたことに対し杉元が怒り狂う、という部分だけでも残しておけばよかったのに。
もし戦闘シーンを作画する人員がいないという理由で諦めたのなら、静止画を動かすだけでも、まるまるカットするよりはマシです。
この回を観終えたとき、私の中でこのアニメに対する評価がガタ落ちしました。低予算でも漫画のコアな部分は逃さず表現しようと頑張っているのかな、と思っていたのに、コアな部分をなんとかねじ込む努力もしない(あるいは初めから重要と思っていない)のだなあと。1期はともかく、2期はやる意味あったんだろうか? とさえ考え始めました。
ちなみに、鶴見・月島・有坂が兵器について話している場面のBGMがコミカルすぎるのにも大変違和感がありました。
原作においても確かに有坂の人柄の面白おかしさが際立ってはいますが、月島の深刻そうなモノローグからシリアスな場面のように思えます。辺見回のように不気味さを出したかったと考えようとしても、いくらなんでもこのBGMでは呑気すぎます。
もしかしてまた解釈違いで、アニメ制作者はこの場面を完全にギャグと捉えている……?
第十七話 腹の中
#ゴールデンカムイ アニメ17話は全体的に残念というか意味不でしたが、鯉登の薩摩弁はよかったですね。尾形にキレてる台詞はなんて言ってるかずっと分からなかったから判明してスッキリ☆あと鯉登の発音が想像してたのと違った。
— 赤城みみる (@i14wander) November 6, 2018
だがウキーを省略したのは許さん絶対にだ。言わずもがなアニオリをや。
鈴川がただ土方に協力して殺されるだけの可哀想なオッサンになっている。それならそれで、ユクの腹の中でアシリパさんと杉元が彼に言及するシーンは削るのかなと思ったら、普通にやるっていう。いや視聴者からしたら全然悪人の印象がないんですが。詐欺師だったことは説明されてるだろなんて言われても、直接悪行を目の当たりにしなければやっぱり納得感ないですよ。
そして後半のアニオリは私の中で大変不評でした。アシリパさんが白石を探して遭難、杉元が彼女を追いかけて行って助け、トラウマを克服して鹿を撃ち2人で腹の中に入る、という一連のアレです。
なぜかというと、アニメ制作者の解釈違いがひどいからです。
何も考えず飛び出していったアシリパさんもそれをなりふり構わず追いかける杉元もアホの子という他ないですよね? 私は、原作を通して読んで、ゴールデンカムイの登場人物は基本的に皆頭が良く、情に流されて下手を打つことはないという印象を持っています。しかも、アシリパさんに関しては、独りで白石を探しに行くほど白石を大事に思っていないし(杉元だったら分かりませんが)、幼い頃から猟をしていたので、雪山の恐ろしさや自分の体力の限界は知っている、と解釈していました。でも、アニメ制作者の捉え方は違ったようです。
また、暖をとるために鹿を撃つ場面で、杉元がなぜか二瓶回の鹿を思い出して躊躇しているのにも違和感が。いや、その葛藤ここまで引きずってたの? 私はアシリパさんが二瓶回で鹿を殺して杉元に触らせたこと、およびその後の酒盛りでとっくに解決したと思っていました。
なんかこう、主人公が内的な困難を乗り越えて大切なヒロインを助けるみたいなのをやりたかったんでしょうか。陳腐すぎてイラっとしました。原作は絶対こんな話じゃないと思うんだけど。
百歩譲って、私の解釈が間違っていてアニメ制作者の解釈が合っているのだとしても、アニオリを入れている暇があったらもっと入れるべきエピソードがありますよ。例えば、梅ちゃん・寅次との思い出。彼らの話がこれまでにほとんど出てきていないから、杉元の「心が戦場にいる」感が薄れている。入れるならここだと思ったのにな~、梅ちゃんの「どなたですか?」だけでも入れられただろうにな~!
第十八話 阿仁根っ子
リソースが限られている中で頑張って工夫しようとして、ことごとく裏目に出てるんだろうなあと思いました。
— 赤城みみる (@i14wander) November 17, 2018
谷垣の過去話自体は感動するけど、それは原作の力ですからね。アニメの演出のおかしさが目につき始めたらもうどうしようもないです。
次回のアニオリが怖い。#ゴールデンカムイ アニメ18話
この話だけ友人(ゴールデンカムイはアニメも漫画も見ていない)と一緒に観ました。私が散々「ひどい」と愚痴っていたため、先入観も入っていたとは思いますが、酷評でした。
話自体は感動しますけど(まあ原作のままやってますからね)、例によってパン使いすぎだしテンポもおかしいです。
姉畑のエピソードをまるっと削っていることについて「動物愛護に配慮しているのでは」とか言ってる人がいたり監督ご自身がそのような発言をされていたりするのではぁ?と思いました。別に動物をXXすることを肯定的には描いていないからいいんじゃないのと私は考えますが、世間の目って厳しいんですねえ~~。
さらに、姉畑のエピソードを削除したことで、谷垣一行と杉元一行が湿原でなんの脈絡もなく合流することになりました。もう少しなんとかならなかったんでしょうか。
しかも、アシリパさんのサロルンリムセが食事後のただの余興みたいになっていたのがどうしようもなく悲しかったです。本来は、梅ちゃんの話が出てくるというだけでなく、アシリパさんの杉元への淡い恋心を明確に示したエピソードだったのに。そこはアニメ制作者はあまり重要だと思ってないんだな~、じゃあどこが重要なんだろう?(笑)
第十九話 カムイホプニレ
第十八話の時点で監督が明言されていた、姉畑の代わりのアニオリが前半に混ぜ込まれています。うまく誤魔化してくるかと思いきや単純に切ってつなげてるだけでした。びっくりだぜ。
アバンタイトルのアニオリ要素が最もテキトーすぎて草。キラウシは赤の他人をそんな簡単にカムイホプニレに招待する人でしょうか、アシリパさんも突然現れたチカパシに誘われただけでホイホイついていく子でしょうか、そしてアシリパさんはあんな冷静にヒモを蔑む性格でしょうか。
カムイホプニレがそれなりに尺を取って描写されたのは不幸中の幸いと言えます。
カムイホプニレの日の夜、尾形は杉元によって明かされた玉田たちの死の真相をあっさり聞き流して、アシリパさんの話題に乗り換えました。え、それで谷垣に対する疑惑解けたの? マジで?
で、翌朝、大して世話になってもいないのにキラウシのコタンは総出で杉元一行を送り出すんですね。いやあ、アイヌの人たちって人情深いなあ(白目)。てかなんでこんな感動ムードになってんの? 大して何も起こってないのに。ついていけないんだけど。
頭の中にクエスチョンマークが浮かびまくりの前半に対して、後半は全体的にストレスなく観られました。
鯉登、月島、鶴見の第七師団3名の場面は、鯉登役の声優さんの熱演とわりと動く作画、ほどよいテンポのおかげで観ているのが楽しかったです。
鶴見の語りから入る尾形の過去回想も、綺麗にまとまっていました。海辺で双眼鏡を掲げているシーンにつなげたのも巧いです。ただ、尾形の喋り方には違和感がありました。尾形ってあんなねっとりした尾を引くような喋り方だったっけか。息継ぎの間もおかしいところがあって聞き取りづらかったです。
第二十話 青い眼
ちょ、待ってww バッタ襲来から開始5分くらいまでの哺乳類の作画が死にすぎwww アシリパさんもチカパシもリュウも杉元もその他の面々も、顔のバランスがすんごいおかしくなっている。なぜかインカラマッだけはほぼ崩れてない。ラッコ鍋に入ると男どもはいくぶんマシになるけど、アシリパさんのバランスは最後までおかしいままww ウヒィーッwww
いやあ、これだけ作画崩壊してるといっそ清々しいです。毎回このレベルだったらFODプレミアムに正式入会してリピート視聴してたかもしれません。笑えるから。
アシリパさんがインカラマッの「忘れちゃったのかも」を聞いた後、杉元のことをまるで思い出していませんね。杉元とアシリパさんの絆に関して余計なアニオリを入れたかと思えばサロルンリムセやこの場面は削ってしまうんですか。杉リパ推しなのか、そうじゃないのかはっきりしていただきたい。
ラッコ鍋は声優さんの演技が面白かったです。作画は原作トレスしてるんだなと思いました。あとBGMは辺見のやつですね。ちょっと流れるだけならいいけど、ずっと聞いてるとイライラしてくる。もう少しコミカルなBGMないんですかね。
ラッコ鍋後のオチウはこのアニメの流れだと唐突すぎます。しかも二瓶のSEがコレジャナイ感あるし、チカパシの「オチウ怖ぁい」という長くやっても5秒足らずの台詞が削られているのはなぜ。
網走監獄パートは、宇佐見が戦うところはきちんと動いていてよかったです。でも、宇佐見の顔が崩れてたのと、犬童の髭が素人がペイントで描写したみたいになってるのはいかがなものかと思いました。
宇佐見の声、聴いたことがあると思ったら松岡禎丞さんでした。あの人の声は透明感あって好きなんですよ。確かに、宇佐見には他の声優さんみたいな渋みを含んだ声よりも純真無垢な声の方が合いますね。
第二十一話 奇襲の音
宇佐見が監獄から脱出してきた場面丸ごとカットされたかと思ったけど、あの場面はもっと前(20話)にやってたな。失礼しました。あの回、録画を母に消されて観てないんだよね……。
— 赤城みみる (@i14wander) December 18, 2018
この回は全部見やすかったです。内容が内容だけに話題になりやすい部分だから、力を入れたのかなと思います。ハハッ、ラッコ鍋回も頑張ってほしかったなぁ~。
第二十二話 新月の夜に
アニメ #ゴールデンカムイ 22話観た。
— 赤城みみる (@i14wander) December 18, 2018
フチが見覚えのない赤ん坊(笑)を背負っている。誰やねんお前は。
そしてまた動きがないのを誤魔化すための静止画スライドが戻ってきた。目が疲れるよ。
最後の鶴見が攻めてくる場面もBGMはかっこいいけど動きのなさと絶望的にミスマッチ。
声は皆良いのにな……
稲妻編をすっ飛ばしていきなり稲妻夫婦の赤ん坊が登場。初見さんが「何、この赤ん坊は?」と思うこと請け合い。
稲妻編を削ったのはなぜでしょうか。本筋と関係ないから? ええー江渡貝くんが偽の刺青人皮作った意味なくなったやん。まあ樺太編以降でまた出てくるかもと言い訳は一応できるかな。あるいは放送規制に引っかかるから? どこらへんがアウトだったのか全然分からないっすね。真相は、案外作画の大変なエピソードを避けただけだったりして。結構派手なアクションが多いからなー。
BGMは、これまでも色々書いてきましたが、それ自体のクオリティが低いわけではありません。作画がアレだったり、場面と合ってなかったりと、使いどころに恵まれていないと感じます。
第二十三話 蹂躙
アニメ #ゴールデンカムイ 23話観た。はいはい静止画スライドね~(白目)。全然動かない……特に期待してた第七師団vs囚人の場面のやっつけ感にがっかり、鶴見たちの姿が回想シーンみたいな演出になっててさすがにセンスなさすぎる……あとキロランケの手が伸びてくるところのSEが不自然すぎて笑ったw
— 赤城みみる (@i14wander) December 18, 2018
大切なエピソードを削りに削りまくって網走監獄編まで辿り着くことに執着していたのだから、ここだけは力が入っているのだろう。と考えていた私がアホでした。全然動かない。温泉回の作画のリソースをこっちに回してでも盛り上げるべきだったのでは?
第二十四話 呼応
最終回。
顔アップの多さ、パンの多さ、土方の戦闘シーンの過剰な揺れ、狙撃した後の尾形や杉元生還の描写のあっさり加減、梅ちゃんのための二百円のカットはかな~り気になりましたが。
大きな作画崩壊もなく、音楽も気分を盛り上げてくれて、杉元たちはこの先どうなるんだろう、とドキドキしました。なんだかんだとぶつぶつ文句を言ってきましたが、ありがとう、アニメゴールデンカムイ!!
……と締めくくろうと思ったら、なんだあのアニオリは。杉元とアシリパさんが夢で会うやつ。
なぜこんな蛇足を入れたのですかね? 現実主義のアシリパさんがこんなコッテコテの砂糖菓子みたいな夢を見るわけがないし、万一見ても信じるわけないでしょう、自分は新しいアイヌの女だから夢なんて信じないって前言ってたでしょうが。恋人同士みたいな描き方もくっそ気持ち悪いです。あと、杉元が一旦遠ざかってまた戻ってくるのがシュールすぎて、最早ギャグとして描いているのかなと思いました。
その後の、彼らが再会を確信して幕を閉じるアニオリはありがちだけど別に良いです。しかし、そのためにわざわざあんな胸焼けのするような、キャラ設定とも相反するような夢を見させるのは悪手じゃないでしょうか? 普通に夢なしでも話の筋通ったよねこれ。
3期を作るかどうか知らないけど、もしアニオリを入れるなら、原作キャラのイメージを壊さないようにしてほしいです。
>>TVアニメ公式サイト
>>FODプレミアム ゴールデンカムイ
>>FODプレミアム ゴールデンカムイ 第二期
ここまでお読みくださりありがとうございました。
最後に皆様、もしまだ原作の漫画『ゴールデンカムイ』を購入していなければ、ぜひ購入して野田先生を応援しましょう!! もし3期に期待している方がいらっしゃるとしても、原作がなければ3期も来ません。
そんなわけで(?)私は原作漫画の感想なども書いています。よろしければご覧ください。
- 北海道旅行の感想記事一覧
北海道旅行の記録です。ゴールデンカムイの聖地巡礼だったりそうじゃなかったりします。
とりあえず網走監獄には聖地巡礼してきました。
- おすすめの歴史漫画を地域別・年代順に一挙紹介! - 星を匿す雲
ひたすら歴史漫画を紹介しています! 全部で25作品くらい。もちろんゴールデンカムイのことも書いています。 - 漫画『進撃の巨人』の感想記事一覧
ヤンマガの雄、『進撃の巨人』の感想も書いています。
公式サイトリンク集
※この文章は、赤城みみる(Twitter ID i14wander、はてなブログID i14wander)により執筆され、赤城みみるの所有するブログ「星を匿す雲」(http://cqs4live.hateblo.jp/)(http://cqs4live.hateblo.jp/archive)に掲載されているものです。著作権法32条で定められた要件を満たさず行われる転載は、著作権法21条に違反します。